◇新・宇宙戦艦ヤマト◇
宇宙戦艦ヤマト二次創作
第二十話
teamブラックタイガーをスクランブル発艦させたヤマトは、ガミラス星内部へと突入した。
[……なっ!?地球の植物つくしのような建造物が生えると言うか、建ち並んでいるぞ!]
地球で言う地表面上には大気は無く、そこから十キロから数十キロの厚さのある岩盤の下に内核部に向かって建ち並んでいるつくしのような建造物。
鍾乳洞と表現するに相応しいだろう。
大気は人工的に造り出されているようだ。
[島!このまま、あの建造物が集中する中心部へ舵を切れ!]
[よーそろ!]
[……ん!?周りにのつくしが崩壊してゆく!]
[……ミサイルだ!]
[ミサイル群、急接近!!]
雪をサポートする太田が叫ぶように告げた。
[パルス高射砲迎撃はじめ!!]
[各主砲は周りのつくしに照準あわせ!ミサイル発射前に叩く!]
[八方からミサイル群、第二波来ます!]
[島!降下せよ!低空から中心部を目指せ!]
[海岸沿いから砲撃!岩にカムフラージュしたレーザー高射砲だ!]
[艦底部に直撃弾多数!!]
[負傷者多数!被害甚大!]
[保安隊はダメージコントロールを急げ!]
[森!佐渡艦医のサポートに回れ!]
[相原!レーダーを兼任せよ!]
[了解!]
[此方teamブラックタイガー隊長加藤!]
[ガミラス迎撃機隊を排除!しかし、宇宙生物が群れでヤマトを追うように降下、迎撃に手こずっている!]
[此方ヤマト!急いで迎撃を!ヤマトは被害甚大!]
小さく小刻みに揺れを繰り返すヤマト。
黒煙を吹き出し、金属片を撒き散らす。
やがて黒煙は白煙に変わるが、間髪入れずに黒煙とかわった。
[島!ガミラスの海に着水だ!]
[古代!後方から迫るバラノドンの群れの対応も忘れるな!]
[艦底部!ダメージコントロールはどうなっている?]
[……此方、保安隊………応急は完了……]
[駄目です艦長!艦内通信に障害が出ているようです!]
沖田は胸の前で腕を組み、目を閉じた。
上空からはミサイルの嵐。
側面からは高射砲による砲撃。
後方から迫る宇宙生物バラノドン群。
最早、ヤマトには成す統べが無いように思えた・・・
[島。潜れ。]
[はっ!?]
[ガミラスの海に潜れ!]
沖田は目を見開き島に告げた。
[レーザーは弾かれ、降り注ぐミサイルは此方を検知出来んだろう。]
[了解。]
こうしてヤマトは、降り注ぐミサイル群と高射砲によるレーザー砲撃から身を守る事に成功するがしかし・・・
沖田艦長をはじめヤマトのクルーたちは、このガミラスが天体としての惑星の寿命を終えつつあり、地底物質は急速に硫化現象が進み、火山活動の影響で、硫酸性の溶岩が海に流れ込み、海は濃硫酸、大気は亜硫酸ガス、雨は希硫酸である事を知らなかった。
第二十一話へ
つづく。
この物語りは宇宙戦艦ヤマトをベースに、私的解釈や設定等を混ぜた二次創作の宇宙戦艦ヤマトです。
使用している画像はイメージです。
つづく。
この物語りは宇宙戦艦ヤマトをベースに、私的解釈や設定等を混ぜた二次創作の宇宙戦艦ヤマトです。
使用している画像はイメージです。