地球の領宙・領空・防空識別圏は広大であり、同時にガルマン・ガミラスやボラーなどの航宙空軍力に対し数的な劣勢が見込まれる。その状況下で将来の航空優勢を維持する為の防衛戦闘機が求められる事と成ったのだが・・・
地球連邦防空隊の運用機は、防衛政策上の必要に応じて装備の調整がなされるとされるが、これまで調達実績として、開発されたコスモタイガーⅡやコスモパイソンなどの機体を各艦隊から調達する事例が多かった理由から、改めて防空隊の能力向上やシステム更新のニーズ、また、先のデザリアムによるガミラス星襲撃、ガミラス星崩壊を目の当たりにした古代は、仮に艦隊が出払っていたとしても、地球本土の侵略の抑止力として、連邦防衛防空隊の強化再編が不可欠であると防衛会議に提案。しかし、人員不足、新たな開発、配備は、艦(ふね)自体ですら無人A.Iの艦(ふね)に移行しつつある中、航宙空機に思いきった予算は組めない。また、技術や、人員の育成の必要があるとされ、一部のみ採用と成った。


【コスモタイガーⅡ(改)コスモクーガー】

「戦闘艦ばかり多くても、そのほとんどが無人A.I制御だ。」

これらの事を踏まえ、将来の防空戦闘機に向けて各種の技術研究を進めることと成った。要素研究および、先進技術実証機としてコストタイガーⅡの改良型の開発が進められた。高運動ステルスの向上、機体構造軽量化技術開発が急ピッチで進められた。
開発研究機体=cougar-クーガー。
ヒートシールド/コンフォーマル・レーダ・システム、多機能センサ、通信の機能を併せ持つセンサシステム/レーダー/自己防御システムやアビオニクス電子戦システムなど。
更に電動アクチュエーション技術および、油圧を電動モーターで代替し、重量と整備性を改善戦闘機用統合火器管制技術と盛り込まれ、コスモタイガーⅡで培ったステルス技術を始め、エアインテーク、ウェポンベイ、レドームなど探知を避ける為の多くの技術が取り入れられた。
エンジンは「ハイパワー・スリム・エンジン」というよりコンパクトなエンジンによる機内容積の増加、エンジン推力は、コスモタイガーⅡを上回る性能を達成し、今後さらに推力を上げる予定である。
高運動性、ステルス性向上を目的として全周20度の推力偏向を可能にする新型ノズルに関する研究も進められた。
これらのアビオニクスを効率的に冷却するために新型の熱移送システムが導入された。


【コスモタイガーⅡ(改)コスモクーガー】

「戦闘艦ばかり多くても、そのほとんどが無人A.I制御だ。」
「航空戦力を人員を育成しなければ地球は、いずれ侵略されかねない。」ヤマトを預かる古代は、そう心に思う。
真田の後押しもあり、今回の新たな機体の開発とテスト飛行が、可能と成った。
だが、慢性的な人員不足を理由にテストパイロットは新人を送って来た。
古代はヤマトの第一艦橋から揚羽の飛行を見守っていた。
今日はテスト初日、自由に飛行させた。
古代なりに彼、揚羽の技量を見極めるためだ。
上昇、下降、タッチアンドゴー、ダッチロールからの立て直し、旧日本軍パイロットが得意とした木の葉落とし、木の葉のように一度、エンジン出力を極限まで絞り、自由落下に近い下降から、一気にスロットルを全快にし、急上昇という、アクロバット飛行を古代に見せつけるように揚羽は楽しんでいた。
「……。」
「揚羽は俺が育てる。」古代は心にそう思う。

~fin~
この物語りは、リメイクシリーズ【宇宙戦艦ヤマト2205】のサイドストーリー的
オリジナル二次創作外伝です。
挿し絵的画像はイメージです。
戦術科航空隊所属。土門とは同期で友人。
揚羽財閥の御曹司だが、宇宙パイロットへ憧れ、宇宙戦士訓練学校を経てヤマトに着任。