「ん!?」
◆◆◆◆
二週間後、古代 守を艦長とし、大山 歳郎、スターシアを継いだサーシアは地球防衛軍から譲渡されたダーク・シャドウ艦を改造、新たにデス・シャドウ艦として、地球防衛軍火星基地をあとにした。
「やはり、あの身体は女神に相応しい身体だわ。」
「総員!第一級戦闘配置!」
一方、オリオン座宙域では・・・
「歳郎さん。」
「何が何だか解らんが、ヤバいな。」
「あれは我、前世の身体。」
バク転からのバク宙で空中を舞いながら、ビームガンを撃ち放って来る右翼を固めていた"アンドロイド"。
そして真ん中の"アンドロイド"は動きを停めた。
「!」
「そこまでです。メッツァーラ。」
「スターシア!?」
「そうです。物質転送システムの一種、テレポテーションです。」
「メッツァーラの女神よ。」
【メッツァーラの息子(長男ペニンシュラ)】
【メッツァーラの娘(長女)トリラー】
「御母様。わたしからもお願い致します。」
【次元物質転送システム】
「地球!?」
「ああ。シュメール人か。」シュメール人(Sumer、シュメール語: 𒆠𒂗𒂠:Ki-en-ĝir15)「古代ウルク文明を築いた民か。」
地球時間で紀元前3500年ウルク都市文明を発展させ、この都市文明を担った人間シュメール人。 「貴様らウルクはキシュ、ニップル、アダブ、シュルッパク、ウンマ、ラガシュ、ウルのような有力な都市惑星国家を統合、帝国を築いた民の末裔か。」
「どうりでな。あやつらディンギル人に似ている。」
メソポタミアの都市ウルクであり、当時、人口数万人を数え、ウルク期には西アジアにおける南部メソポタミアの優位性が明確なものとなり、ウルク文化がメソポタミア全域へと拡散させた。北メソポタミア各地に南部メソポタミアからの移住者による植民都市・前哨地が形成され、資源取引の拠点と成った。また、都市ウルクで初めて粘土板に記号を刻むことによる記録システムを作り、この最初期の文字(ウルク古拙文字)は非常に絵文字的な文字である。 現代の学者はそれが表しているモノをある程度理解することが可能なほどだ。
ウルクのアヌ神に捧げられたジッグラト。紀元前3500年ごろには「白色神殿」と呼ばれる建造物が頂上に建てられ、ジェムデト・ナスル期(紀元前3100年頃)から初期王朝時代(前2900年頃)ウルクと同じような都市国家が全シュメールに拡大していった。 初期王朝時代の第2期には近隣都市を従属させた有力な都市国家が複数成立していた。そのような都市国家にはキシュ、ニップル、アダブ、シュルッパク、ウンマ、ウルク、ウルなどがある。これらの都市国家では王権が強化され特定の家系に王位が独占されていき、これらの王は「王碑文」という形で自らの事績を記録に残すように成った。それらを統合、帝国を築いた民ディンギル王。
これらの都市の王たちには、数万年に及ぶ在位期間が設定されているなど神話的な伝承となっている。そして伝説的な大洪水があったとされている。
「洪水」のあとに最初に王権があったウルクの王に王権が遷った。キシュやウルクの初期の王たちは後世のメソポタミアで尊崇の対象となり各種の伝説が残されている人物も多い。キシュの王朝の事実上の創始者に位置づけられているウルクの王ルガール一世、エンメルカル、ルガルバンダ、そして古代メソポタミアにおいて最も有名な英雄で代表的である。
「偉大な世界征服者として崇拝を受けたウルクの王ルガール。」
ウルク=シュメールの国家が都市国家という枠組みを超え、広大な領域を支配する勢力となっていくと、それを表象する新たな称号が用いられるようになっていった。
ウルクの神殿は、中央の本殿と一方の側に沿った側廊から成っていた。側廊は神官の部屋の側面に立っており、一つの端には、演壇、および動物や野菜を生贄に捧げる日干し煉瓦のテーブルがあった。穀物倉や倉庫は通常は神殿の近くにあり、のちにウルク人は、人工的な多層段丘「ジッグラト」の頂上に神殿を置き始めた。ウルク=シュメール人最大の都市はウルクであり、その大きさはギリシアのアテネより広範囲に及んだ。
ウルク=シュメール人は、地母神であるナンム、愛の女神であるイナンナまたはイシュタル、風神であるエンリル、雷神であるマルドゥクなどを崇拝した。シュメール人が崇拝する神々(𒀭 - DINGIR - ディンギル)は、それぞれ異なる都市からの関連を持っていた。神々の信仰的重要性は、関連する諸都市の政治的権力に伴って、しばしば増大したり減少したりした。言い伝えによれば、ディンギル(神)たちは、彼らに奉仕させる目的で、粘土から人間を創造した。ディンギルたちは、しばしば彼らの怒りや欲求不満を地震によって表現した。シュメール人の宗教の要点が強調しているのは、人間性のすべては神々のなすがままにあるという事を見せつけた。
ウルク=シュメールにおいて女性は他の文明よりも高い地位を達成したが、文化は主として男性により支配される事が多かった。 また、ウルク=シュメール人は、宇宙がドームに囲まれた平らな円盤から構成されると信じ、シュメール人の「来世=別次元の宇宙」は、悲惨な生活で永遠に過ごすための酷い地獄へ降下する事を噂として流し、民たちに絶対服従とルガール王崇拝を従わせた。
「時は流れ、我と出会った。」 「これを見ろ。」と指を指す石壁に彫刻らしき飾りものが目に入った。 同時にメッツァーラの容姿は悪魔の化身のような容姿に変わった。
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