自らの手でパラドを消滅させた永夢。エグゼイドに変身できなくなった永夢に代わり、飛彩、大我、黎斗、貴利矢が正宗に戦いを挑むが、黎斗以外の3人はドライバーとガシャットをクロノスに奪われてしまう。そして、ついにはリセットを発動する正宗。リセットによって何が変わってしまうのか・・・。
前回あんだけ確信もって力説してたのが、またもや読み違いでした。
まぁいつものことです。
しかし。今回の永夢は怖かった。
うちの長男6歳も、理解してるのかどうかわからんが「怖い」って言ってた。
「クロノスのガシャットさえ壊せば、全ての患者を救えたのに・・・」
「わかってました」
患者を救うためのルートがそこにあるというのに、
パラドに制裁を与えることを優先した、ってことですよね?
なんだろうな、死を恐れ、心ふるわせているパラドだからこそ、
力強い味方になってくれるという、確信があった?
いや、そんな計算が入り込む余裕はなかったですよね。
あれだけ「命にこだわる人間」を嘲笑い、命をエサにして遊んでいたパラドが
いま無様なまでに死に恐怖している。それを感じて
どうしても許せなかった、ってことだろうか?
「思い知っただろ、死ぬってことが、どれだけ怖いか」
「永夢のヤツにまんまと乗せられたなぁ」と、貴利矢は苦笑いしてましたが、
そんなこと、言えないよね。これはもう完全に、永夢のプライベートな問題だったと思うし。
そして。再びの屋上シーン。ただひたすらに、すごかった。
「なんで戻ってきたの」
「おれは・・・おれはただお前とゲームをしたかった」
「人の命を奪う必要はなかった」
「そうすれば、お前が俺とガチで戦う気になると思った。
永夢と戦うのが楽しかった。心が躍った。
お前と真剣勝負しているときが、最高に楽しい時間だって!
俺はそのために生まれてきたんだって!」
このシーンについては、甲斐さん自身も「言い訳しに行った」とツイートしてましたね。
仮面ライダーエグゼイド第40話。いかがでしたか?パラド、生きてましたね!屋上のシーン。永夢に言い訳をしに行ったつもりが、その言い訳が自分を追い込み、自分が犯した罪の重さに気づく。気づいたらヘリポートに頭擦り付けててオデコが赤くなってました。笑感想お待ちしてます☺️✌🏻
— 甲斐翔真 (@kai_shouma) 2017年7月23日
「ラブリカが死んだとき、なぜ心が震えたのかわからなかった。
でも、自分が命を狙われて、お前に負けて、殺されかけて
頭が・・・心がぐちゃぐちゃして・・・怖くて!怖くて!たまらなかった!
コンティニューできない命の意味を、俺はわかっていなかった!
俺は・・・取り返しのつかないことをしたんだ!
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
謝罪の方法も知らず、ただひたすらに「ごめんなさい」を繰り返して許しを乞う。
パラドが本当に、小さなこどものようで。
その謝罪を聞きながら、震える永夢。
そうだった。パラドと永夢の心は「つながって」いたんだった。
じゃあ。じゃあ永夢は「死を目の前にした恐怖」とリンクしながら
自分の半身を本気で殺そうとしてたのか。
でも、それは「自分が死んでしまうかもしれない」という恐怖であると同時に、
いままで何人ものゲーム病患者が、ライドプレイヤー達が、抱えて戦ってきた恐怖でもあり。
いままた、死の恐怖に震えるパラドにリンクしながら
自分が見てきた患者達の恐怖を思い、怒りに震える永夢。
「僕がいままでであった患者は、命を失う怖さを知ってた。
だからこそ、命がいかに大切で、
健康に生きていられることが、どれだけありがたいことか知ってるんだ」
その怒りを、叫びだしそうな気持ちを必死で飲み込み、パラドへと振り向く。
「死ぬことが怖いって感じたお前には、
命がかけがえのないものだって理解する『心』がある」
「心」を。
一番大切な相手に、一番認めて欲しかったものを、認めてもらえたパラド。
「なんで・・・こんな俺に・・・お前に感染しているウィルスなのに・・・」
「ゲーム病も僕っていう人間の個性、人格のひとつだから。
お前を生んだ僕には、お前と向き合っていく責任がある。
お前の罪を一緒に背負って生きていく」
ここのセリフが、すごく素晴らしいと思いました。
たいていの人は、生きていくうえで、いずれなんらかの「不治の病」を抱えることになると思うんですよ。
そんなとき、病気とどう向きあっていくか。
敵として向かい合い、戦って傷つけあい、互いを消耗させるばかりではなく、
「自分の個性」のひとつとして受け入れ、抱きしめ、背負って生きていく。
いつか自分がそうなったときに、この永夢の言葉を思い出したい。
「ひとつだけ約束だ、これからは命を奪うために戦うんじゃない、
命を救うために、一緒に戦うんだ」
前回の「お前と戦うのは、これが最後だ。お前の運命は、俺が変える」というセリフの通り、
パラドとの対戦プレイは前回が最後、これからは。
「決めたんだよ。これからは永夢と一緒に
『キョウリョクプレー』でゲームを遊ぶってな」
字幕が「キョウリョク」とカタカナになっていたのは
「協力」であり「強力」である、という意味かな。
永夢とパラドのダブル変身。二人で意志を通わせあっての同時変身は
ここまでの展開を考えると、本当に感慨深い。
ここからが本当の「天才ゲーマーM」のステージだし、
「メダルは全て管理する」という正宗の策も、
パズルゲームを司るパーフェクトパズルには通用しないっていうね!いいぞ!
しかし。こちらもまた「バグスターウィルスの世界初の感染者」である正宗が
覚醒した能力で、世界をリセットする。
「ハイパームテキさえ、いなければ!!!
運命をジャッジするのは、私だ、
私こそが! 世界の! ルールだ!」
あれ? 永夢にパラドがいるように、
正宗にも分身が存在してたりするんじゃない?
ゲムデウス・・・ではないか。あれは黎斗の作ったキャラだから。
いや、黎斗が「最強のキャラ」として想定したときに
正宗の要素を(無意識でも)盛り込んでいたとしたら、なくはないぞ。
さてこの「リセット」
どの時点まで巻き戻したのか。無敵ガシャットが開発される前?
プレイヤーたちの記憶や経験、関係性は巻き戻らないのか。
三人のガシャットとゲーマドライバーはどうなったのか。
ニコちゃんのゲーム病は治ったのか(予告では元気そうだったが、果たして?)
と、謎はてんこもりですが、来週まで待とう。
ポッピー。
「なんでパラドはずっと『心』にこだわってたの?
プログラムされたゲームキャラじゃなくて
心を持つ存在でいたかったからじゃない?」
「心が踊るな」というセリフにそんな意図があったとは。
「人間っていうのは不便な生き物だな」と吐き捨てながらも、ずっと人間になりたくて、
敢えて永夢のリプログラミングを受けてHPゲージを手に入れたとか、
なんかすごく切ないですね。
「人類がいなくなったら、だれが私たちとゲームで遊んでくれるの?
プレイヤーの人たちとずっと一緒に仲良く楽しくゲームをして過ごす
そういうバグスターの生き方だってあるって、私はそう信じてる!」
しかし。これはポッピーが音ゲーキャラだからっていうのはあるよね。
パズルゲームやレースゲームみたいに、腕を競い合う系なら「一緒に遊ぶ」が当てはまるけど、
RPGのモンスターとか、本当に「殺すために殺す」みたいなとこ、あるからなぁ。
そして、そういうゲームのバグスター筆頭なグラファイトには
ポッピーの言葉がまったく響かない。
パラドがこっちにきたらグラファイトももれなくついてくると思ったのに、
そうはならないのか。パラドとグラファイトの陣営が別れるのって、初めてじゃないか?
ニコ
「パラドをぶっ倒したいってずっと思ってたけど
本当はただ・・・強いヤツを・・・ゲームでぶっ倒したいって思ってた。
それが・・・私の・・・願いだったのかなって・・・」
自分がこうなったのは、世界を救うためとかそんなんじゃなく、
自分の欲望から出たものだと。
だから、こうなったのは大我のせいじゃないから、と。
しかし大我はなすすべもなく、床に座り込んで顔を覆う。
こうなったのは、大我が直接の原因ではないんだけど、
ニコの主治医と自称し、「俺のそばから離れるな!」(27話)と宣言しておきながら
37話で自分の過去との決着を最優先しちゃった件があって。
そこで目を離さなかったら・・・っていうのは、あるよね。
もう本当に、飛彩に対して「未来を見ろ」と言うくらいだったら
お前こそ!って話ですよね。必要としてくれる人が、そばにいるんだから。
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