涼の脳裏に走馬灯のように流れるこれまでの記憶。親しかった人々にも次々裏切られ、異形の怪物に変わってしまう自分の身体を呪うしかなかった。
唐突に始まる「数週間前」 ちょっと待った、どのくらい前の話ですか?
・・・って、靖子にゃん脚本!?
全編通して井上御大だと思ってたので、意表を突かれまして。
(・・・って、井上脚本じゃないのって今回が初めてだよね? 見逃してる可能性もある)
「えー、靖子にゃんは好きだけど、でもやっぱり井上御大がいいよ〜(信者)」とか思ったんですが、
ラストまで見て「うわ、これ良い回だ、すごく良い回だ」と唸ってしまった。すごく良い回だった。
「どこか、ずっと遠くに行ったら、もしかしたら『今』が嘘になるかもしれない」と願う一輝くんに対し
「どこに行ったって同じだ。『今』は、嘘になんてならない」と答える涼くん。
ちょうどツイッターで、東北大震災の翌年に放映されたゴーバスターズ(靖子にゃん脚本)に関し
“失くしたものは元には戻らない”ことを経験したレッドが「ごめん。俺は約束を破る・・・元には戻せない」と発言する、
そんなエピソードと、それにこめた脚本家の思いみたいなのが流れてきたんですよね。
なんか神の作為を感じるレベルで、タイミングよくこういうの流れてくるんだよなツイッター。
突然靖子さんが出てきてびっくりしたんだけど、込められた想いはゴバスのこのエピソードと同じで、
靖子さんならではの内容だったなぁと。
というわけで。涼くんの主張は徹頭徹尾「今(現実)からは、逃げられない」であり、
こども相手でも手加減容赦なく、真っ向から切りつけていきます。
そして、合間に翔一くんからもメッセージ。
キュウリを見て「曲がってる」という一輝くんに「この曲がり具合がいいんじゃない」
「形は気に入らないかもしれないけど、キュウリはキュウリだからさ」
どんなに辛かったとしても、現実は現実だから。
まっすぐな道だけが人生じゃない、いろんな経験を乗り越えて、曲がりくねっていたって、
それだっていいんじゃない? 大事なのは形じゃなくって味だよ、中身だよ?って。
ギルスの戦う姿に、涼くんの姿を見る一輝くん。
「見てたら、辛いのがわかった。痛いのがわかったから」
「それでも生きていくしかない、終わりがくるまでは、な」
涼くんの強さを知る回でした。
前回のあの悲惨な展開があっても、「それでも生きていくしかない」とか
涼くんの人生は本当にハードモードである。
・・・なんか、クウガの感想文書いてた頃のしんみりモードを思い出した。久しぶりの真顔テンション。
しかしギルスの変身は毎回格好いいですよね。今回は砂浜を二人並んで全力疾走。
前回から始まった戦闘BGM、かっこいい。
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