ライジングペガサスになったクウガは未確認生命体第37号に向けて矢を放つが、とどめを刺すことはできず、エネルギーを失って変身を解除してしまった。変身できなくなった雄介は、恩師・神崎の現在の教え子で、東京に1人で来ているという霧島拓を探すため下町を走り回る。
いや、なんかすごい回でした。
神崎先生。
いまの子供達は、昔に比べて素直でいうことを聞いてくれるようになった。
でも、何を考えてるのか見えにくくなった、と。
一方、家出してきた少年、拓(ひらく)。
宿題の作文「未来の自分」をきっかけに、彼は悩み始める。
周りのいうとおり、勉強していい学校に入って、いずれは良い就職先を見つけて、
でも、それは本当に自分の人生なのか。「未来の自分」に、自分の場所はあるのか、と。
神崎先生。
いまの子供は悩めない。悩む時間がない。
悩んだり傷ついたりするのが可哀想だからと、大人が先回りしてしまう。
それにいまの世の中は娯楽にあふれていて、
面白いことにお金を使おう、何も考えずに生きようと、そう言っているように聞こえる、と。
いや、ここね。この神崎先生の言葉ね。
「楽しいものにお金を使えと」「テレビがそう言ってるような」とかかなり具体的に言ってて。
玩具メーカーが提供してる番組でよくこのセリフが通ったなと。
すごいな。とんがってるよね、怒られなかったのかな。
五代くん。
立ち止まっている拓くんに「悩んでいいんだよ」と。
「悩めば答えは出るかな?」と聞かれ、
出ないだろうね、だって、そんなに簡単に答えが出るなら、悩むことなんてないじゃない?
でも自分の場所はなくならない、そのとき自分がいるところが、自分の場所だよ。
その場所で、自分が本当に好きだと思える自分を目指せばいいんじゃない? と。
最初の「いまの子供はなに考えてるかわからない」と始まった時点で、
「やいやい、イマドキのこどもが見るテレビ番組で、こども否定してどうするんだよ」
とか思ったわけですが。
これはこどもと、その親と。全世代に送るメッセージをこめた回でしたよ。
大事な回。すっごく大事な回。
こういうの、こどもが小学高学年くらいになったら見せたいな。
クウガと、あと響鬼な。
まぁ「親が見せたいもの」と「こどもが見たいもの」は、全然違ったりするんだけどな(苦笑)
拓のいる神社にやってきた五代くん。最初に拓と同じ一番上に腰掛けるんだけど、
拓と目線が同じ高さになるように、一段降りたところに座り直すんですよ。かっこよすぎだろ!
あと、今回いちばんテンション上がったのが、
パトカーの一条さんと、すれ違いざまに銃を受け取るシーンでした。熱い!
剣やロッドだったらその辺にあるもので代用できたり、バイクに仕込んであったりするんだけど
銃だけはね、現代日本ではそうそう調達できないので大変です。
(2016/10/19 追記)2周目感想
グロンギの人たちが集っているセットですが、
ライトを多数設置し、水を入れ、高寺さんが「CMか何かのセットかな?」と関係ない顔で通り過ぎたほどの
桁外れのセッティングだったそうです。やっぱ迫力違うもんね。
さて26話。すっっっっごく大好きな回です。
ですが!子供達がビタイチ集中しません。ですよねー。
「あぁ、ここすっごくいいこと言ってるんだけどな・・・」と思うのですが
テレビの音声がかき消されて聞こえない状態です。切ない。
しかし、トライチェイサーに入る無線の音に反応して
隣の部屋まで転がっていったのに、即座に反応して帰ってくる子供達。学習してる!
ライジングペガサスの勝利に大興奮してました。なんやかやで楽しんでいます。
「25・26話」は戦闘シーンを中心に観ていたので初めてドラマ部分に注目して観た時はメッセージ性がすごくてビックリしました(しんみり)
「25~28話」を収録したDVDには未確認を倒したあと一条さんがクウガに向かって笑う共通の場面があったので、これからの展開を思い出すと(五代さんはきっと笑ってないんだろうな。)と複雑な気持ちになりました。