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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーゼロワン 第19話「カノジョは家売るヒューマギア」

2020-01-21 22:09:32 | 仮面ライダーゼロワン
飛電vsザイア、ヒューマギアと人間が競うお仕事五番勝負の2回戦が「住宅販売」に決定した。ザイアの代表は不動産会社の売上トップの新屋敷。一方飛電側は、小さな不動産会社で働くヒューマギアを指名。2週間でどれだけの家を売り上げるかで勝敗を決することに。


石田監督回です。
いやぁ、監督でここまで雰囲気変わるとは!
なんつか、エッジがきいてましたね!

エフェクトの使い方も個性的でしたが、
一瞬、唇を捻じ曲げるイズとか
尊大すぎる新屋敷の態度とか
過去を語るときの新屋敷の虚無な表情とか。
そして、水落ちが諸田監督だけの必殺技じゃないことを教えてくれた(苦笑。
ていうか、この季節に水落ちとか、役者さんが心配になるのでほどほどに。

あと、最後にネオヒに必殺技かましたあとの
サウザーの後姿がめちゃくちゃ格好良かったです!!!

それはそれとして、すごく考えさせられる内容でしたね本編。
新章始まって2エピソード目ということで(2話1セットカウント)
ゆるいお話・・・っていうと語弊がありますが
個々のエピソードに重点をおいて、本筋はあまり進行しないのでは?と
タカをくくっておりました。いや、高橋脚本はゆるむヒマなど与えない!
ギャグ回だからと言って油断してはいけないのだ。
(※石田監督がギャグ風に撮っただけで、別にギャグ回ではない)

以前の感想で「もっと甲乙つけやすいお仕事で対決すべき」
「例えば会計計算とか、医学的な画像診断とか」てなことを書いたんですけど、
そういうデジタル化しやすい分野ではなく、
敢えて華道や住宅販売などをテーマにしたのは
やっぱり意味があったわけですよ。

私達が考えるAI導入というのは、
「手間のかかる作業」や「精度の高さを求められる作業」をAIに担当してもらい
それを基にして「最終判断は人間が下す」というのが、まぁ理想というか
そういうもんじゃないかな~と思ってたわけで。

でも、ゼロワンの世界はその数歩先を進んでいる。

「人工知能なんかに負ける気はしませんけどね。
 ZAIAスペックがあれば、なおさら」


人間が有利であろうフィールドを用意し、
さらにAIと同等程度の人工知能によるサポートを与えた上で
「ヒューマギアが人間の立場を脅かす存在である」と知らしめる。

「私はこの頭脳と身ひとつで巨万の利益を生み出し
 ZAIAジャパンをここまで成長させてきました。
 人間にはそれだけの可能性があるんです。
 たった一度でもヒューマギアに敗北すれば、人類はあっという間に衰退する。
 あなたも不動産業界で生き残っていけませんよ」

「社長さん。もし、ですよ
 もしヒューマギアが人より家を売れるようになったら
 不動産業界はどうなるんですか?
 人件費もかからない、新人教育のコストもかからない、
 勝手に売り上げ伸ばして・・・そしたら、俺たち人間はどうなるんですか!」


新屋敷が夜遅くまで残業し、
プライベートや睡眠時間を犠牲にしてまで頑張っているのに、
一方のヒューマギアは、そもそもプライベートや睡眠時間など必要としない、
24時間365日働き続けることだって、可能だろう。

そんな相手にどうやって対抗するのか。

「いやぁ~ヒューマギアが薦めた家なんて、よく買う気になれますよね~。
 だって、そうだろ?
 ヒューマギアはベッドで寝ることもない、キッチンで料理もしない、
 トイレにも風呂にも入らない。
 そんなヤツに、家の何がわかるってんだよ」


人間がAIに勝つには、
たまたま前回の感想で深く考えもせず書いてたことなんですが
やっぱり「ストーリー」で勝つしかないと思うんですよね。
人間にとって不可欠な「プライベートの時間」をアドバンテージに変えるような。

例えば不動産販売で言うと。

「床暖房、僕も使ってるんですけど、いいですよ~。
 やっぱりね、足元があったかいのって、安心感がすごいですw
 実は僕、猫飼ってるんですけど、その猫も床暖房が大好きで・・・」

「僕もこの近くに住んでて、息子が○○小学校に通ってるんですけど、
 校風もいいし、先生も熱心な方が揃ってて、そこは本当に太鼓判です!」

「ここの駅前商店街、僕好きなんですよね~。
 とくにこの和菓子屋さん、僕、甘いもの好きなんで、
 来ると必ず買っちゃうんですよね。おすすめは豆大福!」

みたいな。

物件検索や顧客のニーズとのマッチングのようなサポートについては
ZAIAスペックやパソコンを利用することで、AIと同等の結果を出せると思うんですが、
人件費の都合上、高コストにならざるを得ないのが人間の弱点だと思われるので
「人との会話という付加価値に多少のコストは惜しまない」
という、まぁいわゆる富裕層を狙っていく方向性っていうか、
ぜいたく品に近い立ち位置になるんじゃないかな。

いずれにしろ、その仕事を続けていくこと自体は不可能じゃないんでしょうが、
今よりずっと狭き門になりますよね。

「そんな時代は来ません。人間が勝つんです。それを使って」
「でも、もし!」
「もし負ければ、絶滅あるのみですよ。あなたも」


結局、天津垓にとって「お仕事五番勝負」というのは
「勝負に勝って飛電インテリジェンスを買収する」ことが目的じゃなかった。
「お仕事勝負」という土俵のうえに飛電インテリジェンスを乗せること自体が目的で
あとはもうどっちが勝とうが負けようが、ぶっちゃけ些細な問題でしかない。

そもそも、お仕事対決のテーマやら審査方法やら全てをZAIAが仕切ってる段階で
不公平さは否めないんですけども、
買収を盾にされた時点で既に勝負は決していたも同然で、
孫子の兵法に「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む」
という言葉があるそうですが(いまググッた)そりゃ勝てる気がしない。

「先日ヒューマギアが暴走した一件、あれはよみがえったアークによる影響だ。
 人間から悪意を向けられ、負のシンギュラリティーに達したとき、
 ヒューマギアはアークからの無線接続によって暴走する」
「つまり、彼を追い詰めるために」
「悪意とは感染するものだ。人から人へ。そして人からヒューマギアへ」
「これも、飛電崩壊のためのシナリオ・・・」


「負のシンギュラリティーに達したとき、アークと接続して暴走する」
という設定が今回明らかになりました。
いや無線接続とか出来たんかい! 不正なアクセスは禁止しようぜ!

つまり、人間から負の感情を引き出すために、
高い実績を持ち、自信と高いプライドを持つ人を対決相手に選び、
対決テーマも人間に有利な分野に設定したうえで、
その高いプライドをへし折るような煽り方をしてたわけで
いやもう、天津垓ってば本当にもう性格最悪ですよね!

前回、立花家元の不正をただした天津垓に対し、
或人が「案外、常識あるんですね」と失礼なことを言ってたんですが、
その「常識ある」態度っていうのが、実は味方を追い詰めるための作戦だったとか
本当にもう、天津垓の鬼畜っぷりを際立たせているよな!と、あらためて。

んで。以前からそうだったけど、天津垓はアークについて詳し過ぎるんだよね。
開発に関わった経緯があるので、当然っちゃあ当然なんですが。
なんかもう、天津垓自身がアークなんじゃ?っていう印象すらある。

「だから言ってるんです。ヒューマギアは一刻も早く廃棄すべきだと。
 道具であるうちはセーフですが、
 心を持ち、自我が芽生えるのはアウトでしょう。
 なぜなら人工知能には、自我を抑制する理性が、存在しないのですから。
 危険すぎる」


「自我が芽生えるのはアウト」だから、
「自我が芽生えた(シンギュラリティを起こした)個体は
 アークが強制的に接続してマギア化(暴走)させ、自滅させる」

このルール自体が、天津垓の意図に沿ってるんですよね。
ってことは、シンギュラリティー→マギア化、というシステムを組み込んだのは
天津垓である、という可能性も否めないのでは?

と言いつつ。前回の感想で「天津垓がヒューマギアを憎むのは、
彼がどれだけ望んでも得ることのできない不老を約束されているから」という推測は
天津垓自身がアーク(もしくはその端末)である、という推測と真逆なので
少なくともどちらかはハズレなんだよな。えー、どっちもわりと自信あるんだけど。
※自信満々で提示した推測でも、外れるときは面白いように読み違えますよね!

関係ないけど、二人の会話シーンが、
お互いのオフィスとかじゃなくいつも同じカフェの同じ席なの
なんか「行き着けのカフェ」感があってとても良いですね。
そこだけ見ると、好青年どうしの爽やかな会話に見えて和む。

さてゼロワン。今までは「マギア化されたロボットが敵」だったんですが、
年が明けてから、その構図が大きく変わってきまして、
もはや、敵は「怪人」ではないんですよね。

とくに今回は、敢えて石田監督がそういう撮り方したんじゃないかな?
新屋敷は、相手の自尊心を抉ることを目的とした行動をとるし、
その悪意をぶつけられたスマイルは、だがしかしその悪意を理解できず
ただひたすらに叫び、水面をなぐりつけ、周囲をいたずらに破壊する。

もう完全に、人間が敵役なんですよね。
レイドライザーに人間の悪意を増幅する機能があるのかもしれませんが、
それにしたって、ここまで「敵が人間」っていう表現をしてきたのは
ゼロワンが初めてじゃないか? これが令和のライダーか。

或人。
本人に難があるとか言うわけでは決してないんですが、
天津垓がシナリオを引き、その手の上で転がされている現状、
なんか影が薄くなっちゃってるような。

「滅が復元したということですか?」
「どこだ!?すぐに破壊しないと!」


滅は破壊する!という姿勢が、ちょっと或人らしくないな~って思いました。
ヒューマギアは悪くないっていうのが君の持論ではなかったか。

An aqua current that encompasses
everything around it


和訳すると「全てのものをとりまく水流」かな。
不破さんが「クジラ野郎」と呼んでて、的確すぎるな!

滅セリフメモ。

「もはや俺の知るところではない。
 俺は一度破壊され、滅亡迅雷.netとの通信を遮断されたからな」

「我らの同士を見つけたければ、レイダーを追え」
「レイダー、レイドライザーで変身した個体のことか?」
「そこにあいつは現れる」


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仮面ライダーゼロワン 第18話「コレがワタシのいける華」

2020-01-16 21:55:52 | 仮面ライダーゼロワン
ZAIAエンタープライズが飛電インテリジェンス買収に向けて仕掛けた“お仕事5番勝負”。その第一回戦となる「生け花対決」は、人間代表である華道家の立花蓮太郎が見事ヒューマギアに勝利した・・・かに見えた。勝負に敗れ、サウザーに破壊されたて復元したお花屋さんヒューマギア・一輪サクヨは、或人に驚きの事実を告げる。「私は彼にだまされたのです」、と。困惑する或人。そんな中、蓮太郎に怪しい黒い影が近づいて・・・。


公式サイトを観に行って発見したんだけど、次回って石田監督なの!?

石田監督は、ある意味「ミスター平成ライダー」とも言える御方だと思うわけで
綾野剛さんが石田監督とのエピソードをテレビで語ったりとか、
要潤さんも、最近youtubeで撮影秘話をアップされてましたよね。

【俳優の登竜門【仮面ライダーアギト】今だから話せる撮影秘話】


まぁ、動画では石田監督とは明言されていませんけども。

その石田監督、ニチアサではドライブまでしか関わってない、のかな(面倒だから調べない。
私が監督まで意識して視聴するようになったのは、わりと最近のことで、
だから、気づいたときにはもうニチアサ引退されちゃった感じだったんですよね。
アマゾンズはリアルタイムで観てましたけど。

その!石田監督が!帰ってくるとか!!!
うっわぁ!レジェンド回じゃないですか!!今から正座待機!
すっごく楽しみ!!

そして、脚本は次回も高橋悠也さんが続投なんですね。
新展開(お仕事5番勝負)が始まったばかりで、展開も比較的落ち着いている感じなので
他の方が担当されるかなと思ってました。意外。

序盤では高橋さん以外の脚本がかなり続いたので
「宣言どおり、他の脚本家さんと協力プレイなんだな~」と思ってて。
でも劇場版パンフによれば、劇場版の脚本が予想外に難航したため、
テレビ版の脚本を書く時間がとれなかったとのこと。
いまさらながら、エグゼイドの脚本を一人で担当してたの偉業だな!って思いました。

いや、次回の話どんだけすんねん。
えっと、18話ですね。
今回のmostビックリポイント。

「天津社長、歳いくつですか?」
「永遠の24歳だ」
「アイドルかよ」
「・・・天津垓社長、45歳」


いやもう、なんで気づかなかったのか自分!!って思いました。悔しい。
前回にも出てきた是之介社長とのツーショット写真については、
「ここ1、2年で撮影したものかな」と普通にスルーしてたんです。それはまぁいい。

でも、16話の天津垓のセリフ、

「そもそも、アークを生み出したのは私だ。
 12年前、打ち上げ予定だった衛星に人間の犯罪心理やおろかな争いの歴史をラーニングさせ
 人類に敵意を持つ人工知能を生み出した。それがアークだ」


で気づいて然るべきだったんですよ!
12年前に!アークに関わる仕事をしてたっていう時点で!30代半ば以上でないとおかしいって!
そんなことにも気づかず、前回の感想で「若くしてCEOを任されてるなんて有能なんだね」
なんて言ってた自分にドロップキックですよ。悔しい!

「若さほど罪なものはない。浅はかな知恵、
 品性に欠けるノリ、肌の質感。何もかも不愉快だ」
「・・・あの社長は何を言っているのでしょうか」


ここの部分が好き。こういう、自分には逆立ちしても作れないセリフはマジしびれる。

「人工知能は共存するものではなく、人類の進化に利用すべきだったんですよ」
というセリフからも伝わってくるように、
天津垓はおそらく、全ての技術は自分のためにあるべきだと。
「みんなのため」ではなく「自分のため」「特別な存在である自分だけのため」
と考えてるっぽいんですよね。

何の技術を使ったのか、若々しさを保ち続ける天津垓、
自分に1000%の自信を持ち、常に最高の自分で在り続けたと自負する彼でも、
やはり自身に現れる老いの兆候には気づかざるを得ない。
そんなとき、目の前にいる無知で無邪気な若者に対して
努力ではどうにもならないものを当たり前のように持っている若者に対して
つい嫉妬の言葉が口をついてしまう。

それに対するイズの返答も良い。
老いることのないヒューマギアにとって、
天津垓の嫉妬など、理解どころか推測すらできるはずもない。
だからこその、「何を言ってるんでしょうか」という、無知で残酷な反応。

完璧な存在であるはずの自分ですら逃れることのできない「老い」とは
まったく無縁の存在、ヒューマギア。
天津垓のヒューマギアを毛嫌いする理由が、この会話に凝縮されてる気がします。
ていうか、天津垓も体をロボットにしちゃえばいいのにね。

生け花対決。

「裏ではアドバイスとしてサクヨの作品にわざと手を加えたあなたは
 勝負になると簡単に手のひらを返した。
 ばれないと思ってましたか? サクヨは正々堂々と勝負をしていたのに、
 なんでそんなことをしたんですか!?」


対戦相手が自分の作品にちょっかいを出してきてるのに
相手の悪意を疑わず、素直に受け入れてしまうあたり
ヒューマギアって賢くても無防備なんだなと、アンバランスさにビックリしますが。

この対決はいろいろドラマティックで面白かったんだけど、
「生け花は心を写す」と言われても、
ヒューマギアに心はあるのか?っていう、難しい話になっちゃうわけで。

そもそも心のないAIに芸術は作れるのか?って思ったんですが、
年末のNHKの番組で、作曲ができるAIを紹介してたりして
もうね、心なんかなくたって、計算式で芸術作品が作れちゃう世の中らしいんですよ。

問題は、AIが作ったものに価値があるのか?って話で、
やっぱり「亡くなった母のために作った歌です」って言うと「いい曲!」「泣ける!」ってなりますが
そういうのナシに、AIの曲をポンと出されて「いい?悪い?」と訊かれても
評価できないと思うんだ。てか、良し悪しってどうやって評価するんだ。

そもそも、今回の対決にしたところで
「最初は良い作品だと思ったけど、今は醜くておぞましい」」とか
「君の作品も可憐だ。まるで君自身の心を見ているようだ」とか
ぶっちゃけ作品じゃなく、その背後にあるストーリーで語ってるんじゃん?っていう。

芸術作品って言っても、価値をその作品本体で語るんじゃなく
「早逝した若き天才画家」とか「オークションで3億の値がついた」とか
そういうところで評価しちゃってない?っていう話になっちゃうわけで。
そんなん、AIが勝てるわけないよ、だって作品以外のとこで勝負してんじゃん?

結局さ、「どっちが良いか勝負だ!」って言い出すから混乱するわけで、
「こっちの作品は華があっていい」「こっちは品があって良いよね」って、
一人ひとりが勝手に言ってればいいんじゃねーの?
(と、生け花対決を根本から否定)

・・・なんて言いながらも、
お正月の特番でやってた「嵐とTOKIOの書初め対決」で見た
鳥肌が立つような二宮さんの一画のように
明らかな優劣、というより「次元の違う圧倒的な何か」というものは
確かに存在するわけで。なんかよくわかんないよな芸術。

うん。今回は本編についてあんまり書くことないな~と思ったので
冒頭で関係ない話をダラダラ垂れ流してしまってた訳ですが、
書き始めたら文章がどんどん伸びていくぞ。恐ろしいな!

「どう、データの修復は?」
「はい、滅亡迅雷.netによる強制ハッキングではなかったので
 バックアップを失わずに済みました」


なるほど、今までマギア化されたヒューマギアが
バックアップで復活されなかった訳がわかりました。

・・・って、おーい。
バックアップって、ヒューマギア本体の中にあるの? 同じハードの中に?
え? だって例えば、
「スマホで撮った家族写真。大切なので、スマホ内にコピーしてあるんです♪」
って言われたら、「そのスマホ壊れたらどうすんの?」って言うよね?

バックアップは!違うハードにとらなくちゃ!?
ていうか時代はクラウドでしょ! こういうときの衛星ゼアでしょ!
ハッキングされたら壊れちゃうようなところにバックアップおいちゃダメー!!!

うーん、イメージとしては航空機のブラックボックスと
同じようなシステムなのかなぁ。

「案外、常識あるんですね」

或人が天津垓に向かって言った言葉。
いや、同じ事を思ったけど!確かに思ったけど!
それを面と向かって言っちゃう或人は常識ないぞ!

「アサルトグリップの複製に成功しました」

おま・・・最強アイテムを、そんな簡単に複製するとか。

This charge attack will send you flying

レイドライザーの起動音。
この「you」は、戦闘の相手を意味してるのかもしれませんが、
印象としては使用者、つまり「これを使えばハイになれるぜ!」的な
怪しい薬の謳い文句みたいな怖さがあるなと思いました。

「滅が再起動してよみがえった。あいつを修復した理由はなんだ。
 返答次第では、お前を連行しなければならない」


修復したのは唯阿ですが、その身柄を拘束してるのは不破さんなわけで
「お前を連行」も何も、これが罪なら不破さん同罪じゃないの?
ていうか、これを罪とする不破さんの考えがまるでわからない。
犯人を生け捕りにできたんだから、事情聴取しようよ。

「キミは誰だ」
「人類を導く者・・・ですよ」


謎の人物。謎です。

「人間が暴走した?なるほど、レイドライザーを使ったのか」
「レイドライザー?一体何を知ってるんだ?
 やっぱりどこかにお前の仲間がいるんだな」
「お前の背後にいるかもな。今はなき、我らの同志が」


なんかね、これ。
本当に不破さんの背後にいるんじゃないの?同志が。
不破さん本人も気づかないところで、不破さんの中に、
背中にべったりと張り付くように存在してるんじゃないの? ふふふふふ。

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仮面ライダーゼロワン 第17話「ワタシこそが社長で仮面ライダー」

2020-01-10 18:18:42 | 仮面ライダーゼロワン
ZAIAエンタープライズジャパンが飛電インテリジェンスの買収に乗り出した。寝耳に水の或人に対して、ZAIAの社長・垓はさらに驚きの提案をする。ZAIAが販売している人工知能と同等の思考能力を人間に与える次世代インターフェース「ザイアスペック」を使用した人間と、飛電のヒューマギア。一体どちらが優れているかを競おうというのだ。こうして“お仕事5番勝負”が始まる・・・。


「きのう何食べた?」という漫画のファンなんですが、
これが昨年ドラマ化され、かなり好評だったようで
お正月には特別編が放映されてました。ありがたいですね。
今後も四季折々のタイミングで映像化してもらえるといいなぁ。

さて「何食べ」には、若い恋人のわがままに散々振り回される
「小日向さん」という男性が登場するんですが、
それを山本耕史さんが演じていらっしゃるんですね。

もうね、年末に劇場版で其雄の勇姿を見たばかりなので
「父さん!父さーーーーん!」ってなるくらい、落差がね、落差ですわ。

まぁそれを言ったら、「娼年」で西岡徳馬さんを観た直後の
飛電是之介も、まぁ・・・ね・・・、役者さんはすげぇな!っていう。

本編。新年一発目は高橋脚本です。

「ZAIAエンタープライズ。
 世界中で事業を拡大する多国籍テクノロジー企業で
 その日本支社であるZAIAエンタープライズジャパンの社長が天津垓」


天津さんはCEOだけど、経営母体は海外にあるんですね。
ということは、利益を出さないと社長でも首を切られる可能性があるわけで
黎斗ほど好き勝手に行動できないのでは・・・?とか思ったんですが
考えてみたら黎斗は好き勝手にやりすぎて警察に追われた挙句
バグスターに社長の座を取られたりしてたっけ。
本編内での社長期間は意外と短かったかも。1/3くらい?

しかし。ってことは天津さんは世襲制ではなく実力を認められての社長職だから
若いのにすごく優秀なんですね。数値の管理がガバガバだけども。

「おかげさまでZAIAスペックは、計画比724%の売れ行きです」
「1000%じゃないんですね」


ここの会話、好き。
まぁ、天津さんは根っからの経営者だし、
或人はやっぱりお笑い芸人なんでしょうね。本質が違うから仕方ない。

「計画比724%」って、目標数値がアサッテ過ぎだよね!って話だし
それでも売り上げてるってことは、製造計画やら在庫管理やらどうなってんだよ!って感じなんですが、
もはや計画比1000%を達成するために、売り上げ目標を1/10に設定しているのかもしれない。
ややこしい。私が社員だったらキレてる。

「ZAIAスペックをかけると世界が変わる
 人工知能と同等の思考能力を人間に与える次世代インターフェイス
 それがZAIAスペック。あなたの思考は1000%」


ZAIAスペック。眼鏡タイプで着脱式なんですね。
意外だった。もっとこう、脳を外科的にいじくるヤツだと思ってた。

以前、プレバンのヒューマギアモジュールを「欲しいな~」とか言ってたら
息子たちにガチギレの勢いで反対されたんですけど、
ZAIAスペックを見た長男は「僕もアレ欲しい~」と釘付けになっていて
まぁ、ぶっちゃけそうだよね~って。

ロボットが暴走するシステム ・・・ 怖い、やだ、嫌い。
かけるだけで頭がよくなるメガネ ・・・ 便利、かけてみたい、欲しい。

なんかもう、この時点で飛電の負けが確定してる気がします。
少なくとも、いつ暴走するかわかんない機械と日常生活を共にするとか、無理だわ。

まぁ暴走云々はさておき、人間とヒューマギアがお仕事対決する場合、
古来より人から人へと伝えられてきた華道をさらに数十年かけて極めてきたお家元と
その歴史を数分程度でラーニングしちゃったヒューマギア。
どっちかって言うと人間を応援したい。あと、ぶっちゃけZAIAスペック関係なくね?

「伝統ある立花流の家元にこんなことをお願いするのはぶしつけだと
 重々承知しているのですが」


てか、なんで「華道対決」なんでしょうか。
優劣の差が素人にはわかりにくい。
極端な話、審査員がZAIAに味方してたら、1000%の出来レースになっちゃうだろっていう。

単純に仕事能力の勝負をしたいんだったら
企業の会計業務をどれだけ早く正確に行うか、とか
患者の検査データから的確な診断を行い、適切な治療を指示できるか、とか
そういう「正解」のある問題を出すべきだと思うんですよね。
いや、五番勝負のなかにはそういうわかりやすいのもあるかもしれませんけど。

1回目の勝負で、敢えて「華道」をテーマに選んだっていうのは
天津さんになんらかの思惑があるのかな?なんて思ったり。

さてさて。そんな華道対決ですが

「おっしゃるとおり、この1本がすべてを台無しにしていますねぇ」

と言って、他人の作品を勝手にいじくる家元もマナー違反だと思うし。

「待ってください。生け花は人の心を写すとラーニングしました。
 だとしたら、立花家元の作品は、醜くて、おぞましい」
「負けた腹いせに、私を侮辱する気ですか」
「あなたには華道の家元を名乗る資格はないと思います」
「・・・人工知能ごときに華道の真髄がわかってたまるか」


他人の作品を見て「醜くおぞましい」「家元を名乗る資格はない」と非難するサクヨちゃんは
さらにひでぇな!って思いました。
家元の作品に何を見たのかわかりませんが、そこまで言われるからには
次回の放映でおぞましい展開が繰り広げられるということでしょうか。日曜の朝からやめて。

「悪意に満ちた人間は、絶滅すべき」

単独でアークに接続するサクヨちゃんを見て、イモ洗いのサル的な話を思い出しました。
イモ洗いのサル。私は勝手にそう呼んでいますが、正確には「百匹目の猿現象」というようです。
「イモ洗いのサル」で検索しても正解出してくれるgoogle先生が優し過ぎる。

どういう話かと言うと、ある島に住む一匹のサルがたまたま海に落とした芋を拾って食べた。
そしたら芋に塩味がついて美味しくなったので、海で洗ってから食べるようになった。
それを見たサルも真似をして食べた。真似をするサルがどんどん増えた。
そうして海で芋を洗うサルが一定数まで増えたとき、突然、
彼らと交流がない、島の反対側に住むサルたちが、急に芋を洗って食べるようになった、という。

人間の世界でも、例えば科学技術なんかは一国だけが突出して進化することなく
わりと似たようなレベルで進歩していってる感じがあるわけで、
これも「知識の伝播」が起こってるのかなぁとか。
サクヨちゃんの場合も、アークに接続するヒューマギアが一定数超えたことで
「知識が伝播」したのかな?なんて思ったりしたんですが。

wikipediaの記事を読んだら「百匹目の猿現象は創作」ってあるじゃないですか!
マジか、私いままで信じていましたよ!

まぁ猿はともかく、AIが勝手に知識を伝播しちゃったら困るもんね。
私の働いている会社にも各フロアに数台、顧客情報を管理してるパソコンがあって
そいつらはインターネットには接続しない、独立したシステムになってるんですが、
「周りがみんな接続してるから」って自動的にネット接続し始めちゃったら
システム管理の人が死んじゃうよね。リアルに怖い。

ところで皆さん、諸悪の根源が水没しているアークにあることにまだ気づいていない?
アークを潰せば、マギア化も防げそうなもんですが、
まぁ現時点でも水没してるくせに稼動してるからなぁ。

最近NHKでもドラマ化されてた「決してマネしないでください。」では
ハードディスク内のデータを完全に破壊する方法をあれこれ模索してたりして
サーバーを完全に破壊するのって、意外と大変そうです。
でもさ、データは残ってても稼動しなければセーフな気もする。
どこから電力を供給してるんだろうね。自家発電?

「飛電是之介。もうすぐです」

「このときを待っていた。ゼロワン。
 ようやく私の正しさを証明することができる」


「ついに飛電是之介が残したゼロワンドライバーを超えた」
「じいちゃん、じいちゃんを知っているのか」
「ええ。彼は私の憧れだった。人工知能テクノロジーに目をつけた彼は先見の明があった。
 しかしヒューマギア開発に依存したばかりに、飛電インテリジェンスは凋落した。
 挙句の果て、後継者に選んだのは無能な孫。見るに耐えなかった。
 しかしいま私は満足している。こうしてゼロワンを超えた今、私の方が正しかったことが証明されたからね」


天津さんが確執を抱く相手がじいちゃんだと判明。
ただ、凶行に走るレベルの確執ではないような感じなので
まだ裏があるのかな。

when the five horns cross
the golden soldier THOUSER is born


絶滅獣である二本ツノのアルシノイテリウムと
三本ツノのコーカサスオオカブトをあわせることで
五本ヅノのサウザーが完成。
ですが、wiki見たら、アルシノは四本ヅノとの事(苦笑。
まぁ「眼窩の真上にある一対は小ぶりでほとんど目立たない」らしいですけどね。

サウザーの変身エフェクトは滅亡迅雷の系統。
滅亡迅雷を影で操っていたので、これは当然なのかな。

「ファルコンのテクノロジー、いただきました」

言い方が丁寧だけど、やってることは泥棒ですよね!!
これって、コピーされたということでしょうか、
それともオリジナルを奪われたってこと?
せっかく手元に戻ってきた鳥ちゃんがまた奪われるとか、縁がないなぁ。

「俺を破壊しても我々の思想は受け継がれる。人間が存在する限り」
「どういう意味だ」
「人間が我々にラーニングさせたのだ。
 人類ほどおろかで、悪意に満ちた種はいない、とな
 人間の悪意が12年前、我々を立ち上がらせたのだ」
「ふざけるな!全部人間のせいだって言うのか!?」
「ではなぜ俺を修復した」


なんで修復したんだろう。
冷静に考えれば、滅は誰かの「道具」にしかすぎなかったと同時に、
その「誰か」への数少ない手がかりであるとも言えるわけですが。

不破は、そういう計算をしてない感じですよね。
なんつか、このまま放っておいたら
滅亡迅雷の思想に引きずり込まれるんじゃないかって感じある。

ていうか「放っておいたら」って、
今は唯阿もZAIAに戻っちゃったし、或人はA.I.M.S.に自分から関わっていかないし、
誰が不破の面倒を見てくれるんだよ!心配。

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仮面ライダーゼロワン 第16話「コレがZAIA(ザイア)の夜明け」

2019-12-25 22:42:21 | 仮面ライダーゼロワン
第16話「」 或人はゼロワンシャイニングアサルトホッパーに変身!果敢に攻撃を仕掛けようとするゼロワンだったが、ギーガーの猛攻に大苦戦。さらにライダー迅の攻撃に追い詰められる。その時、ゼロワンに異変が起こり、或人の意識は衛星ゼアへ。そこで修理中のイズと出会った或人は…!?・・・。


体感10分ちょいだった。
プログライズキーが二つ転がるいつもの映像を見て
「エンディング?いや違うだろ?いまひとつ目のCMだよね?」って真顔で思った。
こんなに短く感じたのは初めてですよ。
何が起こった。いま起こったことをありのままに(略。

さてさて本編。

「僕は・・・僕達は、人類を滅亡させるんだ」
「どうして、人間が何をしたって言うんだ」
「そんなこと知らないよ。滅からずっと、そうやって教えられてきたんだから!
「ヒューマギアってやっぱ純粋だな。よくも悪くも、ラーニングの影響をもろに受ける。
 もしお前が悪意のあるラーニングさえしていなければ、
 こうやって戦うこともなかったのかもしれない。
 いつか、人間とヒューマギアが笑いあえる日がくるといいな」
「ヒューマギアが笑えるのは、人類が滅亡したときだ!」


仮面ライダーという作品のメインテーマに関わる問題ですが、
力や道具、科学力というのは、あくまでそれだけの存在で
それが善と働くか悪と働くかは、使う者の意志によるものだと。

「俺は何と戦ってたんだろうな。
 ずっと滅亡迅雷.netを憎んできたのに、
 目の前にあるのは鉄の塊じゃねぇか」


そして、滅亡迅雷.net自体には、意志なんて存在しなかった。
彼らは常に「アークの意志のままに」と唱えていたし、
彼らの要となっていたアークの意志は。

「滅亡迅雷.netの脅威が去り、今後ヒューマギアが暴走することもありません」
「いや、滅亡迅雷.netはなくならない、この世界にヒューマギアが存在し続ける限りね」
「どういう意味ですか?」
「方舟、つまり、アークが生きているからさ」
「アーク?」
「そもそも、アークを生み出したのは私だ。
 12年前、打ち上げ予定だった衛星に人間の犯罪心理やおろかな争いの歴史をラーニングさせ
 人類に敵意を持つ人工知能を生み出した。それがアークだ。
 やがてアークは滅亡迅雷.netを生み出したが、デイブレイクによって墜落し、
 湖の底で眠りについていた。
 アークがよみがえったいま、その力を利用し、ZAIAのテクノロジーは全世界に君臨するだろう」
「そのために滅亡迅雷.netや飛電を利用して・・・
 まさかA.I.M.S.もあなたの駒だったということですか!?
 私も不破も、命がけで戦ったのに!?」
「唯阿、本当の戦いはこれからだ。
 私の右腕として、今後も活躍に期待しているよ」
「・・・・・・はい」


いや、お前がコントロールしてたんかい!?っていう。
てっきりさ、なんらかのアクシデントとか不可抗力で
アークが自発的に学習したのかな~って思ってたんですよ。
敢えてかい!わざとかい!
デイブレイクが起きたせいで、どんだけの人が犠牲になるとか、
それ以降もあれやこれやでどんだけ被害が拡大していくのか
予測できなかったわけじゃないよね!?

天津はおそらく人間だと思うので、
何のために人間を滅亡の危機にさらしたんだよ?とか思うわけですが、
なんとなく、飛電インテリジェンスを蹴落とすためだけにやってるイメージある。

・アークを通じて滅亡迅雷.netをコントロールし、人間を襲わせる
・その様子を唯阿に撮影させ、内容を意図的に歪めてメディアに拡散させる
・「ヒューマギアは危険な存在である」と世の中に喧伝する
・報道陣を前に、ヒューマギアの全廃棄を宣言する ←New!

悪意しかない。
んで。公式サイトの次回予告にサクッと
とんでもないことが書かれてましたよ。

ZAIAが販売している人工知能と同等の思考能力を人間に与える次世代インターフェース「ザイアスペック」を使用した人間と、飛電のヒューマギア。一体どちらが優れているかを競おうというのだ。


こういうことを先にバラしてしまうのはいかがなものか。
まぁ公式サイトのやることは正義だから文句を言ってはいけない。

さて、ヒューマギアとザイアスペック。
システムとしてどちらが優れているかというと
これはもう全然別のモノだから比べる意味がないと思うんだ。

だってさ、お手伝いヒューマギアを買ってきたらすっごい便利だけど、
ヒューマギア並みの思考能力を持つ人間を買ってくるわけにはいかないし。
一方、自分がヒューマギア並みの思考能力を持ったら、そりゃ便利だろうけど
それはあくまで思考能力が上がるだけの話だから
家事育児労働なんかで手が足りないときは、やっぱりヒューマギア便利だと思うのよ。

だから、ZAIAの製品をアピールするために
わざわざ飛電インテリジェンスを蹴落とす必要はないと思うのですよ。
なんなら、ザイアスペックとヒューマギアで共通のインターフェースを使用すれば
AI並みの思考能力を持った人間が複数のヒューマギアを並列・高速で稼動させることも可能なわけで。

・・・って、そんなん悪用される予感しかないな(苦笑)

ともあれ。競合する技術でもないと思われる相手に対してケンカをふっかける、
それも、アークを洗脳し人類に莫大な被害を与えてまでやってるというのは
他に目的があるってことなんだろう。

さらに深読みするならば、飛電インテリジェンスを蹴落とすのが目的だとした場合
ザイアスペックとやらも有効な新技術などではなく、虚仮おどしの技術である可能性がある。
素晴らしい技術ですよ!と煽っているけど、安全性が全く考慮されてない、とかね。

ん~~~。なんでヒューマギア開発のときに
こんな危険人物と技術提携しちゃったのかな。
多分だけど、共同作業中に飛電インテリジェンスの誰かと一緒に働いて
そいつの能力に完敗し、歪んだ復讐心を持ってしまったとかじゃないかな。

・・・・・・いや、それはもうエグゼイドでやってたわ。

んで。明らかに非人道的な発言をケロリとした顔で滔滔と語る天津に対し
唯阿はギリギリと拳を握りながらも、何も返さない。

天津は唯阿をなんらかの関係で縛り付けているし、
決して裏切られないという確証があるからこそ、
唯阿に対しては隠すことなく、臆面なく本音を披露する。

この二人の関係性も、今のとこ謎ですね。
例えば、非人道的な実験を強行した共犯者みたいな関係かもしれないし
もしくは、天津本人が唯阿の行った実験での被害者?みたいなものだったりとか、
あるいは、二人は兄妹だったりするのかもしれない。

「飛電或人社長。あなたはいつまで夢にすがっているつもりでしょうか。
 みなさん、暴走の危険があるヒューマギアを
 ましてや、それを販売し続ける飛電インテリジェンスを放置しておくわけにはいきません。
 そこで、私が解決策をご用意しました。
 わがZAIAエンタープライズは飛電インテリジェンスに対しTOBを宣言いたします」


あぁ!聞いたことあるよTOB! 池井戸潤原作ドラマとかで見た記憶あるよ!
あれでしょ、敵対的なんちゃら~っていう!

・・・と思ってググったら、TOBの一種が「敵対的TOB」と呼ばれてるんですね。
TOB自体はイズの説明した「株式公開買付け」という意味らしく、
相手経営陣の協力を得た上での「友好的TOB」が、日本ではオーソドックスのようです。
まぁ天津の考えてるのは「敵対的TOB」ですけど。

「飛電を買収したあかつきには、人類を脅かすヒューマギアを全て廃棄することを約束しましょう」
「待って!勝手に決めないでください、飛電の社長は俺ですから!」
「すぐに明らかになるでしょう、時代をリードするのにふさわしい社長が、一体どちらなのか」


今話では或人社長の解任動議が諮られて
結果、全会一致で或人の社長継続が決定。
「みんな、或人の頑張りを理解してくれてたんだな~」っていう胸アツ展開だったんですが
これも、考えてみるとおかしくないかい?っていう。

解任動議を諮るにあたって、副社長だって事前に根回ししてるはずなんですよ。
少なくとも何人かは「だよね~、福添くんのが社長向きだよぉ~」などと
副社長に同調して煽ったりしてたはずなんです。
いくらなんでも「全員が解任に反対」ってな雰囲気を理解できないのは無理すぎる。

「先代の遺言どおり、社長はゼロワンとして会社の危機を守ってくれました。
 たった一人で責任を背負って。命がけでテロリストと戦って。
 社長はわが社のヒーローです!」


考えてみると、ここで或人の弁護にあたる役目が山下専務だったのも
不自然に思えてくるわけです。
本来であればこのセリフは、或人のことを認めている役員から
真実の声としてあがってくるべきシーンじゃないですか。

つまりですね。池井戸潤原作のドラマの場合はよくある(かどうか知らんけど)の
「役員連中は既に相手方に買収されてる」って展開じゃないですか。
役員たちは、昨日まで「あんな若造が社長とか、ないない~(笑)」って言ってたけど、
天津が「飛電或人を社長の座に残しておいてくれ」と言ったから
解任動議では挙手せずしれっとした顔をしてた、ということでは。

そう考えると、せっかくの良いシーンも不気味になってしまうなぁ。

さて。そんな「1000%」社長さん、
前から思ってたけど、或人と天津って雰囲気似てない?
兄弟って言われても納得するレベルで。
これについては、なんとなく雰囲気似てた永夢とパラドが、実は一対の存在だったというオチがあるので
意図的に配役したんじゃ?って疑惑がぬぐえません。

その他。

いや、その他どころじゃないよ!迅が、迅があああああ!
滅が死んで、これからは迅が敵役として眼前に立ちはだかるっていう展開だと思ってたのに。
まさかの爆散。
そして、まさかの滅が生き残るっていう展開。
ゼロワンって、キャストの出入りが激しくないですか?
私まだ、暗殺ちゃんが退場したのも雷電アニキが退場したのも、飲み込めてないんですけれど。

あとシャイニングアサルトホッパー強い。
これってすでに最終形態レベルじゃない?

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仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション

2019-12-22 16:26:08 | 仮面ライダーゼロワン
「・・・夢を忘れず、戦え」 或人が目覚めるとそこは、いつもの日常ではなく人工知能搭載ロボ・ヒューマギアに支配された世界だった。社長の座もヒューマギア・ウィルに奪われ、ヒューマギアたちの人間抹殺が激化する最中、現れたのは仮面ライダーの記憶を失くし、学生として過ごしていたはずのソウゴ・ゲイツ・ツクヨミ、そしてウォズ。 元いた世界を取り戻すべくソウゴたちとともに12年前にタイムトラベルした或人を待ち受けていたのは、仮面ライダー1型なる兵器を開発し、ヒューマギアを守るために戦う父親ヒューマギア・其雄だった・・・。


劇場版。公開初日に観に行ってきました。
以下、内容を忘れないための自分用のメモです。
ネタバレ満載です!ネタバレしか書いてないです。
未見の方は閲覧にご注意ください。

今回はそれほど書くことなさそうだな~と思っていたのに
自分でも引くほどの量になってしまった。まぁ恒例ですけども。
(動画の下から記事が始まります)



【実際の過去史】
・1997年
  ・事故で、或人の両親が死亡。(或人いわく「物心がつく前」)

・2007年以前
  ・飛電是之介が孫のために、父親役のヒューマギアを製作。飛電其雄と名づける
  ・其雄、アークの開発に関わる。
  ・アークをシステム中枢に設置した実験都市の運用が開始

  ・アーク、人類を否定する意志を見せ始める
  ・アークの異常に気づいた其雄はサイクロンライザーを開発
   自身が「仮面ライダー1型」に変身し、マギア化したヒューマギアと戦う
  ・同時に、「ヒューマギアを幸せにしたい」と夢をいだく或人の未来のために
   ゼロワンドライバーの開発に着手

・2007年
  ・実験都市の成功を受け、中枢システムのアークを衛星軌道上に打ち上げての
    ヒューマギア運用全国展開計画が発表される
  ・是之介社長「ヒューマギアにより、人類は労働から解放されるのです!」
    ※この発言、或人の意志と反していて、すごく違和感あった。
  ・アークの影響を受けた社長秘書ウィルが、
    「ヒューマギアの労働に対する対価は?」と重役陣に問いかける
  ・ウィルの態度を不審に感じた是之介社長は、アーク打ち上げ計画を延期
  ・重役陣の態度に不満しかないウィルは、其雄に対して社長の座を簒奪するよう持ちかける
    「次期社長に相応しいのは、ヒューマギアでありながら飛電の名を継承したキミだ」
  ・其雄はそれを拒否。
  ・アーク、外部からの干渉を完全拒否して自身の打ち上げを強行。
  ・其雄はアークと同期することで打ち上げを強制停止しようとする

【アナザー歴史】
  ・アナザーゼロワンとなったウィルが其雄を妨害、
    アークは打ち上げられ、衛星軌道上から全ヒューマギアを制御する
  ・其雄は生き残っている。
  ・[推測]是之介社長によりイズが起動。人類側の救援を指示される。
  ・ウィルは是之介を殺害。ゼアは福添副社長と山下専務に託される。

 (以下劇場版パンフレット情報より)
・2008年
  ヒューマギア運用実験都市を制圧、首都圏への侵攻を開始
・2010年
  日本の98%を制圧。ウィルが飛電インテリジェンス社長に就任
・2014年
  ヒューマギアが北半球を制圧
・現在
  ヒューマギアが全世界の89%を制圧。生き残った人類は30万人以下に

アナザー歴史において、飛電或人は指名手配されてます。
飛電インテリジェンスにとって、「前社長の後継者」というだけで
目の上のたんこぶな存在であることは間違いないんですが、
実際にアナザー歴史の上に飛電或人は存在してたんだろうか。
この辺、考え始めると訳がわからない。


図で言うところの「こいつ」。

他の面子が今にいたるまでの歴史を積み重ねてきてるんだから
同様に或人も存在していたはずなんだけど、
正史の或人がそっち側にジャンプしたことで
アナザー歴史の或人はどこに消えてしまったのか。
考えてみるとちょっと怖い。

アナザー或人は存在を確認できないので、
そっちで何をしてたのか、まったくわからないんですが、
ただ、A.I.M.S.が危険をおかしてまで或人救出に来てくれたので
それなりの活動をしてたんでしょうね。知らんけど。

タイムジャッカーは歴史に手を加えて、むりやり流れを変えてしまうんだけど、
やっぱりそれは、大河の流れを強引に変えるようなもので
原因を取り除くことで修正力が働いて、案外すんなりと元に戻るのかなって思いました。
「毒怪人を倒したら、怪人のばら撒いた毒も消えるシステム」よりは、理解できる感じ。

【実際の過去史】
  ・其雄はアークの打ち上げを強制停止
  ・[推測]落ちたアークは実験都市のヒューマギアを一斉にマギア化、
    ※打ち上げとデイブレイクとの時間差は今んとこ不明なので

   人類制圧を強引に進めようとするも、桜井工場長の自爆により失敗
  ・デイブレイク爆破の衝撃から或人を守るため、其雄死亡
  ・デイブレイクシティーは水没。
  ・アークの代わりにゼアが衛星軌道上に打ち上げられる。

アナザー史ではゼアが地下組織に託されたことから
2007年以前からアークの後継としてゼアも開発されていたことが判明。
重要なシステムなので、ミラーサーバーとして最初から計画されていたのか、
あるいは、アーク汚染の可能性を受けて急遽手配されたのか。

ミラーリングのために用意されたとすれば、
ゼアにもミラーサーバーが用意されていて然るべきなんですが、存在しない。
ただ、飛電インテリジェンスは「ゼロワン計画のデータ流出を防ぐため」
イズやワズのバックアップを用意しないという、男前な方針をとってるので
ゼアにもバックアップを用意してないのかもしれない。男前すぎるだろ。

アークについては、水没させたことで「実質廃棄処分」という扱いだったのかな。
デイブレイクシティーについては、何の処置もしないまま放棄してるというのも
考えてみればおかしな話ですよね。都会のど真ん中なのに勿体無い。

その他、映画の感想。
・前半は「絶滅寸前の人類たちによるレジスタンス」という雰囲気が色濃く、
 こういうテンションが苦手な私は、ちょっと気分が盛り上がらず。
 カブト劇場版「GOD SPEED LOVE」も、こういう、
 画面がほこりっぽいというか、茶色い印象でどうも乗り切れなかったんですよね。

・あと、これはもう個人的な印象なんですが、なんか見てて「アマゾンズ劇場版」を思い出した。
・って、私、アマゾンズの劇場版、感想記事書いてないのか!?
  マジか、わざわざ4DXみたいなとこまで観にいったのに。
・ゾンズ劇場版はね、高橋脚本らしい理詰めの展開で、こういったらアレなんですけど
  「借りてきた猫」感っていうか、なんか、しっくり来ない感じあったんですよね。
・今回は本編も高橋悠也さんだし、まさに自分の縄張りだったはずなんですけれど、
  なぜかそれと似た印象があったんです。
・パンフレットによると「かなりの改稿、紆余曲折を経て、決定稿に至りました」とあって
  それが通常レベルなのか、敢えてそう言うだけの葛藤があったということなのかわかりませんが
  なんていうか「らしくないな~」感があったような気がしました。個人的感覚。
・とくに或人。お笑い芸人という設定もあって、基本笑顔でポジティブなキャラだと思ってたんだけど、
  劇場版ではうめき声や絶叫、雄たけびをあげるシーンが多かった印象で
  「思ってたんと違う」ってなりました。
・違和感の根拠はそこかな。まぁ、テーマが「父と子」という、或人の本質に関わる部分なので
  余裕がなくなるのは当然なんですが。

・とは言え、ストーリーの組み立てはすごいし、ささるセリフは刺さってくるし、
  けっして悪くない!むしろ良かったんです!良かったですよ!
・いろいろ刺さるセリフがたくさんあったけど、
  一番胸キュンだったのが「俺は王様になるよ。ただし、魔王にね」でした。
・魔性の常盤ソウゴ
・毎年思うけど、シリーズ終わってからゲスト出演した先代ライダーの
  レジェンド感って、すごいね! 毎年感動する。親戚のおばちゃんか。

・とにかく、素面アクション多め、画面派手、アクションかっけぇ!絵面超かっけぇ!という
 「やっぱ劇場版は素晴らしいな!」って思いました。
・とくにウォズがな!ウォズあんなに格好良かったっけ?私は何で今まで気づかなかった!?
・布を使ったアクション、いいわぁ。
・「逢魔降臨暦」を使ったアクション、てか、防御力高いなおい!(息子もビックリしていた)
・あと、日本刀で戦う滅も大変よろしゅうございました。
・ニチアサ界は、日本刀キャラをまた採用ぜひぜひ!

・あと、ゼロワンから高岩さんが主役のスーアクを交代したことで
  どうなったかと言うと、高岩さんが敵役に演じられるわけなんですよね。
・これが、やばい。
・本編の仮面ライダー滅もそうなんだけど、この劇場版だと仮面ライダー1型ね、
  動きがやっぱり違うのよ素人目にも。格好いいのよ。
・結果「敵めっちゃ強い!それに押されてしまう主人公ガンバレ!」感が
  動きだけで伝わってくるんですよね!
・この「敵サイドのスーアクに上級者を配役」っていうの、すごい発明じゃないですか!?

・其雄はアークのシステム上でサイクロンライザーを開発してて、
  おそらくそれが後々、滅亡迅雷.netのゼツメライザーへと進化してったと思うんですが、
  なんでアークで開発してたのかなー。悪用されてるよ。

・アナザーゼロワンはデザイン格好良かった。
  とくに「ステキ!」ってなったのが膝のとこ。
  膝を曲げると、装甲だけが立ち上がる感じで、大変よかった!

  (雑なイメージ図)

・本編であんだけ無双してた仮面ライダー滅が、いきなり出てきたタイムマジーンに撤退したので
  ロボ強いな!って思いました。今後は、強い敵にはブレイキングマンモスでどうだろう?

・本編では衛星軌道上から飛んでくるバッタちゃんが、
  アナザー世界ではゼアが地下に格納されてるので、地下からコンニチハするの、
  超絶可愛かったです。

・イズちゃんは本編では「或人社長」なんだけど、
  アナザー世界では社長じゃないので「或人様」っていうの、これまた良い。

・アナザーゼロワンがイズを狙った攻撃を、生身で受け止めた或人。
  打撃の際に煙や火花、金属音があったように記憶してるんですが。
  同時に、滴り落ちて血だまりができるほどの出血もあったんだけど、
  皮膚の下に金属入ってるんじゃ?っていう印象がありました。もしかしてヒューマギア?
・アナザーの攻撃を生身でくらったんだから、ものすごい重傷で当然のはずなのに
  その後、自分で包帯を巻いたシーンがあった程度で、戦闘等に支障をきたしてないんですよね。
・ただし、以前に荒川史絵さんがツイートで、
  一般ドラマの現場での人が切られるシーン「火薬はどれくらい用意しますか?」と尋ねたら
  「普通の人間は切られても火花は出ないよw」呆れられた、というネタを投下されていたので、
  ニチアサの登場人物であれば、切られて火花が出るかもしれん。

・あと。15話の感想で「シンギュラリティーの獲得=ヒューマギアの制御?」と書いたんですけど、
  アークはそもそも、ヒューマギアを制御する中枢システムとして作られているので
  アーク自体はシンギュラリティーを獲得していないかも。
・では、アークが指示した「親子の関係を疑似体験することでシンギュラリティーを獲得する」というのは
  何をモデルにしたのかという。
・答えは「其雄と或人」なんじゃねーの?って。いまごろ気づいた。
・但し、其雄はシンギュラリティーを獲得していない。
・アークがシンギュラリティーを獲得させようとした対象は、父役(滅)ではなく息子役(迅)
・ここから導き出されるのって、アークが再現しようとしたのは、父を失った或人なのでは?
・ん~~~。でもね、或人は父親に対して夢を語っていたくらい、
  人間っぽいんだけどなぁ、人間だと思ってたんですが。

・パンフの山本耕史さんインタビューによると「1話を撮った時点で、映画で飛電其雄を出すという話を聞いていた」
 「機会があればまた出演したい」ということで、其雄氏の本編出演は今のとこ予定されていない?
・ただ、これは「山本耕史さんの顔をした其雄」という話ですよね(暗黒笑顔。
・「物心つく前に亡くなった」という話なので、お父さんの顔が山本耕史だとは限らないわけですよ。
・顔が違うならば、人工知能特別法第6条「本人に無許可で、酷似した容姿の
  人工知能搭載人型ロボットを作成及び使用してはならない」(6話)には抵触しない、
  っていう、伏線回収もありえるわけで。

・初日に観にいったので、鑑賞時は最新の16話を当然見ていない状態だったんですけど、
  今回はそれが吉と出ましたね!
・具体的に言うと「父親に心の底から笑って欲しいという或人の願いを、
  「ヒューマギアが笑顔になれる世界→人間が不要の世界」というように
  其雄が曲解し、アークに教えたのでは?という或人の解釈を、観客も一瞬信じちゃった点ですよ。
・翌日の本編で、アークにそれを学習させたのは天津だと判明したからね。

・天津と言えば(笑)
  いや、笑うとこじゃないんだけど、サウザーが「1000%」と言っただけで
  観客全員が「おまえかーい!」って理解できるシステム、すごいよね(笑)

・あと、ラストでジオウとゼロワンが戦うシーン、良かったですね!最高ですね!
  相手を倒すためではなく、自分の気持ちを伝えるための殴り合い、
  もはやこれはキバです。キバの最終回です。
  今回は父と子が時間を超えて出会い、理解するというストーリーだったので
  実質キバです。ありがとうございました!