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お役に立てれば 〜日日是好日のアダチマ日記〜

日々の暮らしでの小さな工夫や発見、お気に入りのものたちの記録。
見知らぬあなたの、お役に立てれば。

これも未来予想図『ワーク・シフト』著:リンダ・グラットン(訳:池村千秋)

2016-12-17 06:00:00 | 勝手に書店員
おはようございます。アダチマです。

少し前に、三浦展さんの書いた『毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代』を
紹介しました。


三浦さんの本とはまた別のアプローチで書かれたのがこちら。

原書が2011年日本語版が2012年の刊行ですから少し古いのですが、
だからこそ、その予測通りに世の中が変化しているのか、興味深い。
私が読んだのは今年になってからですが、おススメのビジネス書として
あちこちで紹介されていたのを見かけたので、ご存知の方も多いかも知れませんね。

第1部の第1章、「未来を形作る五つの要因」の箇所だけでも目を通して、
今後の社会の避けられない変化を緊張感を持って見守る必要がありそうです。

かなり手強い本で、時に悲観的な気持ちにもなりますが、
ガッツのある方は手に取ってみることをお勧めします。


ぼんやりできない、日日是好日

アダチマ


ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
リンダ・グラットン
プレジデント社

ジュニアじゃなくてもジュニア新書、のススメ 『女性画家 10の叫び』著:堀尾真紀子

2016-12-15 06:00:00 | 勝手に書店員
おはようございます。アダチマです。

「メアリー・カサット展」を観に行った際に、
京都国立近代美術館の1階にあるミュージアムショップで見つけました。
タイトル通り、10名の女性画家の生い立ちから画業を辿った著作。


子どもの頃、よく父親から手渡された岩波ジュニア新書が懐かしくもあり、
(実は当時はあまり熱心に読まなかった。。。反省)
学童向けの平易なことばで書かれていてパラパラと読めそう。
箸休めの読書用に、買って帰りました。
同時期に京都伊勢丹で企画展が開催されていたマリー・ローランサン
含まれていたし。

10人のうち、作風や作品が思い浮かぶ画家が6名。
そのうちのひとり、「ニキ・ド・サンファル」はNHK日曜美術館の
放送を見て知りました。
「フリーダ・カーロ」は映画『フリーダ』をかつて観て以来のファンで、
今年、写真家の石内都さんを追ったドキュメンタリー映画、
『フリーダ・カーロの遺品』を観てますます引かれるようになった存在です。

「小倉遊亀」は日本画家として名前のみ知っているけれど、
私の頭の中で作品と結びついていない。
初めて名前を知った画家も3名もいて、私にもまだまだ未開の地がたくさんあるのだな、と。

本をめくるうちに、著者の名前にも何か見覚えがある様な気がしてきました。
略歴を確かめると、日曜美術館第3代司会者、とあります。
勘を頼りに撮りためた日曜美術館のDVDを観ると、昨年の放送
「放送開始40周年記念。アンコール放送、私と八木一夫」
の中に、その回のゲスト(つまり、タイトルの”私”ですね)である、
版画家の池田満寿夫さんと一緒に出演されていました。1983年の放送。

若かりし頃の池田満寿夫さんのやんちゃだけれど明晰な語り口も印象的でしたが、
画面向かって左手でうなずく男性アナウンサーと司会の堀尾真紀子さんの出で立ちも、
80年代を彷彿させる懐かしいものでした。

そんな訳で、色々と映像を思い浮かべながら、リラックスして読める本でした。
ただし、各画家の作品は一人1作もしくは画像掲載無しの章もあり、
載っている写真も全てモノクロ。
あくまで絵を見た後や図録等作品を確認できる書物を傍らに置いて、
読んで頂くのがよいのかな、とも思いました。

未成年者に向けた教育的メッセージとは捉えずに、
美術に興味を持つきっかけとして、パラパラ読むのにはおススメです。大人の方にも。
何せ、美術展の図録に収録された解説は、
あまりユーザーフレンドリーとは言えないですから。

ジュニアもシニアも、日日是好日

アダチマ


女性画家 10の叫び (岩波ジュニア新書)
クリエーター情報なし
岩波書店

NHK日曜美術館の録画と行ったり来たりで読み返し『江戸の絵師「暮らしと稼ぎ」』著:安藤敏信

2016-12-13 06:00:00 | 勝手に書店員
おはようございます。アダチマです。

私がEテレの日曜美術館の放送を録画し、美術館での美術鑑賞と
併用しながら楽しんでいる、という話
を以前に書きましたが、
美術関連書籍の中にも、「日曜美術館」と相性がいいものがあります。

確か、昨年、琳派400年関連の企画展を観に行った際に、
京都国立博物館内のミュージアムショップで買いました。


図録並の値段なので、ちょっと買うのをためらったりもしたんですが、
その当時、ちょうど澤田瞳子さんの『若冲』を図書館で借りて読んでいる最中で、
江戸時代の絵師のリアルな暮らしぶりを知りたくて、購入して帰りました。

立ち読みしていた時に、「画才とは何か」という文章が眼に留まり、
もう少しじっくり読んでみたいと思ったのも動機の一つです。

さて、そんな『江戸の絵師…』を久々に開いたのは、
先日の日曜美術館、鈴木其一の回の放送を見てから。
ちょうど一年前に、京都国立博物館で見た「夏秋渓流図」を思い出し、
確か、最初の方のページにカラーで載っていたよな…と思ってページをめくると、

ありました。この極彩色。そして、会場でも釘付けになったリアルな蝉。

番組では今秋、サントリー美術館で開催されていた展示を中心に
作品が紹介されていましたが、番組の最後で、
年明けに京都でも其一の絵が見られるという情報を得ました。
細見美術館 2017年1月3日(火)〜2月19日(日)
「鈴木其一 江戸琳派の旗手」
と、サントリー美術館とほぼ同じ内容のようですが、
残念ながら京都では「夏秋渓流図」の展示は無いらしい。
まあ、いいか。また、どこかでお目にかかる機会を待ちましょう。

その日曜美術館の鈴木其一の放送の中で、ゲストとして出演されていた、
明治学院大学教授で美術史家の山下裕二さんが、
「若冲の次に”来る”のは、は其一でしょう」
とコメントされていました。

確かに、あの一眼レフカメラで撮影して
パソコンで色彩調整した様な不思議な世界観、
若い世代の方にも魅力的に映るのではないでしょうか。

番組の中で、鈴木其一の境遇を振り返りながら山下さんが、
「制約はとても大事。
制約の無いところには、表現は生まれない」
ともコメントされています。名言です。
鈴木其一の回、DVD録画にプロテクトマークをつけました(笑)

以下、『江戸の絵師…』の本を読み返しながらもう一度観たい、
今年の日曜美術館の放送です。
(敢えて、若冲の回は除外。笑)

NHKの日曜美術館

◆丸山応挙『ありのままこそ 応挙の極意』(2016年11月20日放送)

◆鈴木其一『幕末の異端児 鈴木其一(きいつ)』(2016年10月2日放送)

◆曾我蕭白『夢の蕭白 傑作10選』(2016年3月6日放送)

冒頭に紹介した本に話を戻すと、わりにとりとめも無い話題が多岐に渡っていて、
タイトル通り少し俗っぽい話も多いのですが、
私にはなかなか興味深い内容でした。
カラーでの作品紹介も多く、図録並の価格でも、今は買ってよかったと思っています。

きいつに会いたい、日日是好日

アダチマ




江戸の絵師「暮らしと稼ぎ」
クリエーター情報なし
小学館



若冲 (文春e-book)
クリエーター情報なし
文藝春秋

”推奨お菓子ファイル”を推奨…の続き。マシな食品を選ぶための参考文献『買ってはいけないお菓子 買ってもいいお菓子』著:渡辺雄二

2016-12-07 12:00:00 | 勝手に書店員
こんにちは。アダチマです。

食生活は、米飯食を中心に、おやつにも取り組める範囲で
ルールを設けていますよ、という話
の続きです。

推奨お菓子ファイルのところで、
”カルビーのポテトチップスなら、「のりしお」がいちばん無難”
と書きましたが、その情報源はこちらです。



表紙に写真も載ってます(笑)

先日のブログの内容に関してもう少し補足すると
幕内秀夫さんの提唱内容としては、いくつかある食生活のポイントの中で
・米飯中心の食生活を取り戻す
ということを最重要課題とし、逆にそれ以外のことは
プラスαで考えればいい、とのことでした。

だから、幕内さんは
添加物はそれほど気にしなくてもよい
 (=もっと優先順位が高いことが他にたくさんあるから)
と講演会でもお話しされていましたし、著書にも書かれています。

そうは言っても、限られた選択肢から買う時、少しでもマシなものを選びたい。

私自身、昔からマ◯ドのポテトを食べると吹き出物が出たり、
コンビニ弁当や賞味期限の長い土産物の洋菓子などでも同じ症状が出るので、
より健全な加工食品の選び方バイブルを探していた時、
買ってみたのが『買ってはいけない…』でした。

さらに、お菓子や食品の袋に書いてある”原材料名”を読み解くためのバイブルとして、
同じ著者の『食べてはいけない添加物…』も購入。


二冊併読がおススメです。


子供たちは今、8歳と6歳です。
もちろん、甘いものも大好きなのですが、
「まともな甘いもの」と「何か胡散臭そうな甘いもの」
の識別はつくようになってきました。

スナック菓子や添加物だらけの駄菓子も禁止にはしていないので、
(そもそもあちこちでよく貰うんですよ!! 
 外食先とかカーディーラーのショールームとか
 少子化時代に、子供はすっかり商売のキーマンですから)
主食系のおやつのおまけとして、少しずつ食べてもOKなことにしています。

ですが、さすがに身体は正直。日々の積み重ねで、身体の方が学習しています。
飴やガム等の甘いもの系統は、食べてすぐに、気持ち悪いものは口から出します。
スナック菓子の中でも味付けが複雑だったり刺激の強いものは、喉が渇くと言います。
あるいは、次の日、子供の顔にも吹き出物が出ます。

まあ、小学校高学年くらいから、友達と一緒にお菓子を
買って食べたり、成長期にコンビニで間食したり、、、
ということが増えてくるかと思いますが、基本となる味覚を
幼少期に覚えてくれたら、やがてはそこに帰ってくるのかな。。。
と思って見守っています。

そもそも、夫も時々食べたくなるみたいだから、
”ジャンクフード、スナック菓子厳禁”にしたら、何だかギクシャクしてきそうですし(笑)
ここも、8:2で妥協点を作って、進んで行けたらと。

”なるべく”基準で何とかキープ、日日是好日

アダチマ












買ってはいけないお菓子 買ってもいいお菓子 (だいわ文庫)
クリエーター情報なし
大和書房


食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物 (だいわ文庫)
クリエーター情報なし
大和書房



子供にスポーツの習い事をさせている方、させなければならないと思っている方、是非ご一読を。『間違いだらけの少年サッカー』著:林壮一

2016-12-04 06:00:00 | 勝手に書店員
おはようございます。アダチマです。

幼稚園、小学生のお母さんどうしの会話で、
よく習い事が話題に上がります。

最近は子供が遊べる(特に球技が出来る)公園や空き地が少なかったり、
自動車の通行量が多かったりで、外遊びの場所が限られているのも事実。
でも、
 身体を動かす=何かのスポーツを習わせる
と、思っている保護者が多すぎるのでは、と以前から個人的に思っていました。

それに、送迎時に指導内容をよく見ると、
首を傾げたくなる様なことも少なからずあります。
「子供を通わせるなら、しっかりした専門家の指導を受けさせないと意味が無いな」
と思うようになりました。

で、この本。

スポーツを通じた教育、という面だけでなく、
国際社会における日本、という視点からも
いろいろと考えさせられる実例が紹介されていました。

親こそ学べ、日日是好日

アダチマ


間違いだらけの少年サッカー 残念な指導者と親が未来を潰す (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社