山 時々里遊び

山三昧の日々とたまぁ~に里でのお話・・・

山•岩•沢•雪

2015-10-31 21:27:27 | 山系
昨日、泊りの山から帰ってきたら…
ガイドのKさんからレターパックが。

これはもしや!と思って開けると…

「山•岩•沢•雪」(川航洋:風詠社)

そう、2冊目の出版となる本が届いていました。
名前が載っている所に付箋まで付けていただいて。
発売になったら買おうと思っていたのに、ありがとうございます。

初稿からだいぶ内容変わったのかな、とか思いながらページをめくると…
とっても印象に残っていた言葉が目にとまりました。

さて、どれでしょう?


「アウトドアは嫌いだ」
言っちゃいましたね。
でも「らしい」と思いました。

言葉は乱暴に聞こえるかもしれませんが、決して排他的な訳ではなく・・・
作り物に違和感を感じると言うか・・・
自然を自然のままに自由に楽しまれている方です。
そんなKスタイルが私は好きですね。

指南書ではある訳ですが・・・
目次の初っ端を見て分かる通り四角四面とは対極にあります。
良かったら手に取って読んでみて下さいませ。

昨日、一昨日の山行レポートはまた改めて。

リベンジ! 大峰双門ルート

2015-10-24 00:58:50 | 山登り
以前から行きたいと思いつつ行けていなかった双門ルート。
先月行く予定でしたが、天候不良により中止。
っで、やっと行ってきました^^

1か月遅れたお蔭で紅葉のいい季節に行けました♪

林道に入ってすぐに案内板があります。

ざっくりですが・・・

しばし林道歩き。


30分ほどで分岐。

まっすぐが下山路になる金引尾根。双門コースは左へ。

ほどなく河原へ。


20分ほどの河原歩きで釜滝へ。


滝に出会ったら右岸(左側)の斜面を登り梯子ゾーンへ。


いつ抜けるか少々不安な橋ですが・・・


さすが大峰。水が綺麗♪


渓谷美を眺めながら。


しばし歩くと巨岩ゾーンへ。


岩登りが苦手な方には不向きです。

手前に見える梯子・・・

上から見ると役立たずな位置にあることが分かります。

昔は使われていたんでしょうねぇ~

スタートから約2時間。


吊橋の先に・・・

一の滝、二の滝、三の滝♪
なかなかの名瀑。滝を見ながら、しばし休憩タイム。

ここからホントの梯子ゾーン。

ガンガン高度を稼ぎます。

しかし・・・

鉄筋の末端の溶接に隙間が・・・
とれている所が何か所か。
歩いている時に外れないことを祈る。

新しい梯子の下に古い朽ちた梯子。

古い方も足を置きやすいようにV字にアングルが付けられていますが・・・
水抜き穴が無いから水がたまって腐食してます。

すごく整備していただいているんですけど・・・
すご~く不安になる人工物。

高度が上がって歩いてきた谷が見渡せます♪


ガッツリ登った後、結構下らされて双門の滝へ。

名瀑100選。落差70m。もっと高いように感じます。

滝の先で・・・

落石で崩壊してます。
背の低い人は先のはしごに登るのが大変。

滝から30分ほど登ってこの標識を見ると・・・


ガッツリ下らされます。

稜線がだいぶ近くなったなぁ~
と思った後の激下りに心が萎えます。。。

河原に降り立ち、河原小屋跡付近か?

と思いますが、まだまだ先。水平距離で双門の滝からほとんど進んでいません。

しかし、この辺りから魚影が多々・・・
禁漁区なのでデカいのが泳いでいます。

水中を撮ってみましたが・・・

魚は待っていてはくれません。。。
水がとっても綺麗♪

双門の滝から2時間近くかかって河原小屋跡の崩壊地。

豪快に崩れていて小屋がどこにあったか皆目わかりません。

激登りあたりからどうにもペースがあがらず、かなり時間がかかっています。
回れそうなら八経ヶ岳まで行く予定でしたが、時間的にも体調的にも無理っぽい感じ。

この先は川沿いに進みますが・・・

ルートは渡渉を重ねながら右岸、左岸に細切れに付いています。
地図上では右岸に登山道があるようになっていますが、ルーファイしながら進むことになります。

狼平手前の崖登り箇所で・・・

鉄梯子お目見え。手前の鉄杭伝いでも登れます。

固定されていないので、少々腕力も使います。


っで、かの有名な空中回廊。


肩のあたりに鎖もあるので普通に歩けます。


登り切った先の流れで・・・


やっと魚影をカメラに捉えることが出来ました♪

水が無いみたいにとってもクリアー。

13時。スタートから約7時間でやっと狼平に到着。


吊橋を渡ると避難小屋。

いいロケーションです♪
なかもとっても綺麗でした。

時間が押してしまったので弥山&八経ヶ岳はパスして休憩後、下山にかかります。

ナベの耳の先で気持ちのいいコルに出ました。

いい雰囲気だし、ショートカットして時間にも余裕が出来たのでしばし休憩。

小ピークを越えた先で金引尾根の分岐。


標識がなかったら分岐に気づかないかも。

赤テープはいっぱいです。

なかなかの激下りルート。
標高が下がると紅葉もいい感じです。


尾根通しの道かと思ったら・・・

所々、植林の斜面を巻きながら下ったりします。

分岐から1時間ちょっとで金引橋に出ました。



ココから30分ほど林道を下ればゲートに到着。
ショートカットしたにも関わらず、10時間半もかかってしまった。

関西屈指の難関ルートと言われるだけあってタフなコースです。
特に「かなり登った!」と思った後の激下りの繰り返しに心が折れそうに・・・
人工物(梯子等)も多くて少々興ざめ。
渓谷は綺麗だけどまた来たいかと問われれば「う~ん・・・」

リベンジ! 甲斐駒~鋸縦走(2日目)

2015-10-17 22:18:31 | 山登り
さて、いよいよ本番。
今日中に下山するので約10時間の長丁場。
膝に不安があるので角兵衛沢の下りが核心だろうか・・・

今日も快晴です♪

ピンボケですが、朝焼けの千丈ヶ岳を見ながら5:30出発。

太陽が見えた♪

日がさすと一気に暖かくなります。

目指す鋸にも朝日があたります。


地面には霜柱。


少し西風があるものの、天気は穏やか。
暑くもなく、寒くもなく、快適に歩けます。

小屋から中ノ川乗越まではほぼ樹林帯歩き。
中ノ川乗越手前で第二高点を望みます。

左のピークが第二高点。
第二高点の右側のルンゼを登ります。

ルンゼを見上げる。

ガラガラかと思いきや意外と安定してます。

つらら。

冷えてますねぇ~

このルンゼの登りで第1高点側から来たパーティーとすれ違う。
この先のルートを確認すると
「第二高点に登りますか?登るなら一旦引き返して樹林帯に明瞭な踏み跡があります。」
とのこと。

ルンゼを登り切った所に「明瞭」とは言い難いけど踏み跡を発見。
ここのことか?と思いながら第二高点へ。

第二高点到着!

中央アルプスの向こうに御嶽山。


第一高点の向こうに白く雪を戴いた北アルプスも見渡せます。

さて、ココまで樹林帯の分岐は見当たらなかったし・・・
やはりさっきの踏み跡が分岐か?と引き返し・・・
迷走が始まりました。。。

樹林帯と言うより草付きの踏み跡で、不明瞭な踏み跡が入り乱れ・・・
どう考えてもおかしい!と第二高点へ見落としが無いか確認しながら戻ります。

再び第二高点。

っで・・・
直下に分岐。
岩に矢印があるのは気づいていたけど、甲斐駒方面を指す矢印だと思ってました。

矢印の先を見ると・・・

ピンクテープ発見!

どこが樹林帯なの?
しかも第二高点のピークと言ってもいいような位置ぢゃん。。。
「引き返して樹林帯」と思い込んでいたので完璧に見落としてました。

先入観なしで歩いていたら迷うことのないルートだと思います。
迷走すること約1時間。
安易に見ず知らずの人にルートを聞くもんじゃないってことかしら。

直下の岩場を過ぎたら「樹林帯の明瞭な踏み跡」になったので・・・
ピークを巻いて来たとしたら表現が大きく違っているとは言えないかも?
思い込みは禁物と肝に銘じました。

樹林帯を下って行くとまぁ~た分岐がいっぱい出てくるんですよねぇ~
本線と思しきルートは稜線から離れる方向へ。
分岐は大ギャップのルンゼ方向へ。
このまま左にそれていっていいのか?と不安になる所で右への踏み跡。
確認しに行くとやはり踏み跡は不明瞭に。
はるか下方のルンゼの先に踏み跡が見えるしやはりこれはガッツリ下るのが正しいようだ。

北の予定が急遽前日に行き先を変えて・・・
以前(3年前)にリサーチしたし、と言う慢心からろくに調べずに来ちゃったからなぁ~
これが遭難の元ですね。

樹林帯から大ギャップを横目に。


ガレガレのルンゼを渡り、鹿の窓を見上げる。


少し登って見下ろす。

ココ、下りで使いたくないなぁ・・・

小石がいっぱいで落石要注意箇所です。
なが~い鎖を握るとばらばらと小石が落ちます。
他にパーティが居れば非常に気を遣う所ですね。

鹿ノ窓到着~


山梨側から。

一番の核心は越えました。

続いて小ギャップ。

鎖の横に踏み跡あり。

小ギャップの登り。



ほぼ垂直ですが、鎖もあるし、ホールドもしっかりしてるし、大ギャップの後なので何より短い!
あっさりって感じです。

小ギャップを越えると第一高点が近い!


振り返ると第二高点の先に甲斐駒。

ほんっと雲一つない快晴です♪

10:30第一高点到着!

迷走したりなんだかんだとロスがあったけど、ほぼ見込み時間通り。

八ヶ岳も快晴。


戸台川の先に赤い橋が見える。

ゴールの戸台大橋だろうか。

さぁ~て、眼下に角兵衛沢が見えてきました。


角兵衛沢の下り口。

結構安定してます。

少し下って見上げる。

すんごいザレザレ、ガレガレを想像してたので案外歩きやすいなと思いました。
小石のザレザレは雪道感覚で滑りながら下りましたが。
確かに登りで使うと大変そう。

唐松の紅葉が綺麗♪


左岸(右側)の樹林帯に踏み跡があります。

むき出しのガレ場は上部だけで結構樹林帯にルートがあります。

岩小屋付近。

右岸(右側)の樹林帯にピンクテープと踏み跡がありましたが・・・
左岸(左側)の方がハッキリとしたルートだったので左側を下りました。
基本的にルートは左岸に付いているようです。

ここから下は長~い樹林帯の下り。


紅葉に癒されながら。


当然ですが、ひたすら下ります。
途中で膝が悲鳴を上げ始めました。
なだめながら、ゆっくりゆっくり下ります。

リスさん発見!

写真じゃ分からないかなぁ~
中央の幹の左側に居ます。

看板が・・・

木に食われています。

角兵衛沢を下り始めて約3時間半。

戸台川に出ました~

渡渉しやすそうなところを探して少し上流へ。

石を伝い、最後は岸へジャンプ。
3年前に比べたらなんて穏やかなんでしょう~

下ってきた角兵衛沢を見上げます。

狭い沢かと思えば下部はかなり広いようで枝沢がいっぱい。

左岸の樹林帯に道がついています。


紅葉が綺麗です。


第1号床固で甲斐駒を振り返る。


しばらく歩くと第二堰堤。



そう、ココは!
3年前の苦い思い出の場所。

なのに、水が無い!
伏流になって表面はカラカラです。
あの時は一面、水浸しだったのに。

そして・・・

ダムから下に工事車両用の道が!
3年前は渡渉しながら河原を歩いたのに。

そしてそして・・・

ビバーグした古い登山道が残った崖は切り取られて工事車両用の道になってる・・・

渡渉したり巻いたりしながらたどった道が・・・
まるで高速道路。

16:30駐車場到着!

暗くなる前に無事下山できました♪

この後が無事ではありませんでしたが(^^;

リベンジ! 甲斐駒~鋸縦走(1日目)

2015-10-16 22:56:02 | 山登り
当初は北アルプスに行く予定でしたが・・・
北は荒れそうだったので急遽南へ変更。
3年前、増水した戸台川で流され撤退した鋸にリベンジです。
今回は1泊2日で甲斐駒から鋸へ。


戸台川の駐車場に車を停めて、戸台大橋からバスに乗車。

車窓から鋸の稜線もばっちりです♪

北沢峠から出発


右膝は不具合が気になるので元々テーピングをしておきましたが・・・
左膝と股関節にも痛みが。
急遽、北沢峠のトイレでテーピング。
こんな状態で無事に鋸に行けるんだろうか・・・

不安に感じながらも・・・

紅葉に癒されます^^

青空も綺麗♪


ゆっくりゆっくり2時間ほどで双児山到着。

手前のちいさなピークです。しばし休憩。

振り返れば千丈が美しい姿を見せています。


こっちがメインの双児山。


ここまで来ると甲斐駒が姿を現せてくれます。


鋸の稜線も見えてきました。


駒津峰への登り。


戸台川を見下ろします。


中腹の紅葉が綺麗ですねぇ~


12:30駒津峰到着~

休憩はなしで通過。

甲斐駒は岩峰ですねぇ~


「直」か「マキ」か?

当然「直」でしょう~

なかなか高度感があります。


この岩を越えると・・・


甲斐駒山頂!

14時回っていますが、そこそこ登山者がいます。

摩利支天が低い。


富士山もお目見え。


進む道。


鋸は要注意ですって。


日陰は霧氷ってます。

風が冷たい。

鎖場を越えて・・・


甲斐駒にガスがかかりだした。


千丈も。

だいぶガスが湧いてきちゃいましたね

さらに鎖場。


この後、完全にガスに包まれ、風は冷たく・・・
早く小屋に入りたい!と思った所で小屋到着!

岩に囲われるように立ってます。

先着1名。

単独の女性です。なかなかのツワモノですね。

風さえ遮れたら気温は低くないです。
17時過ぎ、早々に就寝です。
さて、明日はどんな日になるかなぁ

緊急入院

2015-10-16 01:06:08 | 山登り
と言っても、私ではなく愛車のFitくんです。

下山後、林道で落石に乗り上げちゃって・・・
オイルパンが逝ってしまいました。

「やっちゃったかなぁ~」と思いながら近くの立ち寄り湯へ。
お風呂からあがってオイルが漏れてなければOK~
と思ってたらオイル溜まりが出来てました。。。

さぁ、そこからが大変。
まだ山中と言ってもいい場所。
時間は17:30頃だったと思う。

とりあえず保険の代理店にもなっているホンダへTEL。
万が悪く水曜日でお休み。
現地最寄りのホンダも休み。

保険にロードサービス特約も付けていたので直接保険会社へ。
ただし、時間も時間。
当日中に修理できる所もなく、公共交通機関で帰れる手だても断たれ・・・
レッカー会社や修理の受け入れ先や宿泊費の補てんや交通費の補てんや諸々やり取り。
細かい条件は翌日にならないとわからない。

ま、ごたごた言っていても仕方がないので自宅付近の修理工場まで運んでもらうことにして
こちらは現地で1泊後、レンタカーで帰宅することに。
こんな事で予備日を使うとは!!!
予備日をとっておいてよかったよ。。。

レッカーが到着したのが20時過ぎでしたが、その間温泉の休憩室を使わせていただきました。
フロントの方にはあれやこれやとお気遣いいただき、おまけに「お腹が空いたでしょう」と牛丼の差し入れまで。
もう、本当に申し訳なくて。
ただ、従業員の一人に「どうしよう~」とわたわたしている時に
「こんなオイルで駐車場を汚して!ちゃんと綺麗にしてくれるんやろな!」みたいな言い方をされてブチ切れそうになりました。
と言うか、同行者がブチ切れて一触即発な雰囲気に・・・
フロントの方が仲裁に入ってくれました。

そのオイル溜まりも保険会社とやり取りしている間にフロントの方が糠をまいて綺麗にしてくれていました。
現地で宿泊しないといけないとなったら宿泊施設の載ったパンフレットを持ってきていただいたり・・・
なにからなにまでお世話になりました。


レッカー会社の方もとても好青年で。
保険会社から「レッカー車には同乗できない」と聞いていたので宿泊先までタクシーの手配をしていましたが・・・
「ホテルまで送りますよ~。保険会社は決まりだからダメって言うんですよ。」
と聞いて慌ててタクシーをキャンセル。
「もう出ちゃってる」とのことだったので「仕方ないか~」と思ったら
担当の方から「キャンセル承りました」と連絡が入り・・・
タクシー会社さんも本当に申し訳ない。。。

レッカー会社の方はホテルまで送ってくれただけでなく、レンタカー会社にも手配をしてくれて・・・
お蔭で代車扱いでレンタルすることが出来ました。
本当に本当にありがとうございます。

レンタカー会社の方も、神戸の修理工場の方もとても親切丁寧で・・・
色んな方の親切が本当に身に染みました。
ただ一人を除いて。。。

朝、起きると・・・

ホテルの窓から歩いてきた稜線が見えました♪
山行レポートはまた改めて。