山 時々里遊び

山三昧の日々とたまぁ~に里でのお話・・・

製材の日

2017-02-27 23:39:44 | 里で
今シーズンはキコリの日が多い。
薪ストーブ用の切り出しに加えて2年前に倒した楠の搬出も。

前回がその搬出だったんだけど、残念ながら仕事で欠席。
行きたかったなぁ~

っで、今日は搬出した楠の最後の製材。


縦割りの道具はコレ。


チェーンソーの歯を固定し、レベルを取ったガイドを利用します。


見事な3枚おろし。

前回より格段に早く、綺麗にできたそうです。
やはり、場数ですね。

記念撮影。

メンバーは先日の天国地獄の面々。
お墓をバックに・・・

と言うか、墓地の奥からの搬出だったので実行するのに2年もかかったんですが。
ほとんど本職の域のMさんを中心に、使わなくなったスキーで橇を作ったり。
みんなでワイワイやれば色んなアイデアが出るんですね。

3枚おろしも置き方を工夫して・・・

あっと言う間にテーブルセットに早変わり。

Kさんが準備していただいた芋煮をみんなで美味しくいただきました。

きちんとしたテーブルになる前に、煮汁やコーヒーをたっぷり吸わせてしまいましたが・・・
どんな作品が出来上がるか楽しみです♪

日帰り2連発 地獄の東山(とうせん)

2017-02-24 12:31:00 | 山登り
沖の山から下りてきた夜。
今回のリーダー、ガイドのKさんより
「翌日の東山だけど・・・」

急遽変更したプランでルートとか細かく聞いていなかったので
ルートの説明ね、と聞いていると・・・

「わがまま言わせてもらうんやけど・・・
東山は前にも行ってるから、僕は(鳥取県側)鳴滝山から縦走するから。
車を回してもらって、吉川(兵庫県側)で拾って。」と。

(へ?別行動?)

「糸白見(兵庫県側)からのルート図はこれね。
合流地点はココね。
上手くいけば山頂で出会えると思う。」

(まぢですか?)

残された3人、初東山。
Kさんも一緒だと思っていたからあまり詳しいリサーチはしていない。。。

鉄人Mさんと師匠なので、大抵のことはへっちゃらだと思いますが・・・
やってくれますなぁ~


後から聞くのですが、東山(トウセン)はどこから登っても遠い山。
鳥取県側からは距離のながい「遠セン」
兵庫県側からは道の険しい「通セン」
だとか・・・・・・
先に言ってよ~~

早朝、鳥取県側から出発するKさん夫妻を見送る。


ぐるっと車で兵庫県側へとまわり、8:20除雪終了点からスタート。

Kさんから遅れること約2時間。日はすでに高い。

しばらくは楽ちん林道歩きかと思いきや・・・


スキーを脱いで渡渉です。


と言うか、林道が川になっています。


雪をつないで歩くも・・・

右側が進めそうもないので・・・

またまたスキーを脱いで対岸(?)へ。


スタートから1時間少々。尾根取付き箇所の橋に到着。


なだらかで快適な尾根です♪


快晴、無風。青空が眩しい。


穏やかな開けた所でしばし休憩。

ココでMさんの携帯に電話が。
修理に出していたチェーンソーが新品並みに修理費がかかるかもと・・・

Mさんの心に寄り添うように、空は曇り始め、風が吹き始める。
え?天気崩れるの早くない?

尾根もじわじわ狭くなる。


雪もクラストし始め、傾斜も急に・・・
早々にスキーアイゼンを装着。
カリカリ急斜面に神経を使う。

12時前頃か・・・
林道直下あたりでKさんから「今、鳴滝山」との連絡。
ちょうど山頂あたりで出会えるかも?

その林道直下は木が密な急斜面。

全部伐採したい。

12:00やっと林道に到着。


っで、正面の尾根に取付きますが・・・

地形図に崖の表記通り。
左側の斜面が弱点の様子。

写真では分かりにくいですが・・・

雪庇を切り崩し、ルート工作をして尾根に乗り上げる。
不安だったのでウィペットにして正解。役に立つなぁ~

乗り上げてすぐの尾根はなだらか。

しかし、これに騙されてはいけない。

取り回しの効かないカリカリ斜面をクトーを効かせながら・・・

クライムサポート使っているとクトーの効き代が浅いのよね。

っで、登ったら岩が・・・

まさか板担いでの岩登りが待っているとは・・・

標高差と距離で山頂到着は12:00から13:00位かなぁ~
と見込んでいましたが・・・

なんのなんの、この岩尾根ですでに12:30を回っています。
標高差でまだ300m以上ある。

14:00前、やっと稜線に出ました。


景色はいいんですが・・・

どす黒くなった雲に、烈風。
耐風姿勢を取りながらの前進です。

14:10やっと山頂!


地吹雪感、伝わりますか?

直下でブリザード直撃。顔がイタイ。

山頂には滞在不可能。風裏へとまわると・・・


向こうの尾根にKさん、発見!

素晴らしい。こんな雑な計画、見込みの付かないルートでばっちり遭遇できるだなんて・・・

Kさん側から見た我ら。


感動の再会です。

発した言葉は「えらかったやろ~」と何故か楽しげ。
一度行ってるから、どんなハードなルートか分かっていて勧めたのね。
ありがたいわ。

吉川で合流することを約してそれぞれの道へ。

斜面を落ちないよう、ウッドホールを利用して滑降準備。

こういう時の木って頼もしいなぁ~
こんな格好で膝の上でシールをはずしたのは初めてだ。

イツノ谷へ。

斜度がきつく、雪も重たいのでちょっと緊張。

この辺りはまだ快適に滑れますが・・・

新雪の下にデブリの塊が隠れてたり・・・

もうすぐ林道。

雪が重たいので足がパンパンです。

しばし休憩の後、林道を西へトラバース。


林道だからと油断は大敵。

どこに道があるか分からない状態に・・・

雪庇もあったり・・・


15:30過ぎくらいに林道からドロップしてると思いますが・・・
この後、まったく写真がありません。

滑り出しの尾根が厳しそうだったので右手の谷へ。
雪が良ければ結構快適な谷。

尾根に乗り上げる所を若干下回ってしまったので、そのまま谷を滑られないかと下ってみましたが・・・
崖が出てきました。
そうですよね。
快適な沢があるのに、あえて尾根を滑るには訳がある。

トラバースして尾根に戻ろうとしますが・・・
これがまた険悪な斜面で・・・

Mさんと師匠が若干標高を下げながらトラバースしていきましたが、高い所の方が木の密度が少なく進みやすそう。
足元が崩れて少々滑落する師匠の姿を見て「私にあそこは無理!」
出来るだけモンキークライミングをせずに済みそうなラインを探して標高を上げ気味にトラバース。
お互いに姿は見えているものの標高差がだいぶ離れてしまった。

お互いに声を掛け合いながら尾根で無事合流。
しかし疲労困憊。
と言ってもまだまだ下らないといけない。

尾根に出ても木の密な急斜面が出てくる。

目指すは正面の小ピーク。
足元はガッツリ切れ落ちてます。
木の間隔は広いとは言えない。
しかも足を取られる重雪。

先輩達はジャンプターンで下って行きますが・・・
こんなデリケートな斜面でチャレンジする勇気はない。
斜滑降とキックターンを繰り返しながらなんとか降りる。

だいぶ下った所で林道らしきものに出会う。
お、これをたどって行けば川を渡る橋があるはず。
この道も地形図には載っていない。
地図にはないけど、かなり縦横に林道が通っている様子。

このあたりでKさんから吉川到着の連絡が。
「お待たせして申し訳ないですがまだまだかかります・・・」

17:45無事に橋発見!

暗くなる前に林道にでたぞ~

10分ちょっとで尾根に取付いたところの橋まで戻ってきました。

やっぱ、障害物の無い林道は早いなぁ~
薄暗くなってるので、ヘッデン装着です。

帰りはルートを選びながら・・・
がっつり雪が切れていた所だけスキーを脱いで渡渉。
そうこうしている内に雨が降り出す。

真っ暗な中、ヘッデンつけて、雨に打たれながらの山スキー。
シュールだ。
去年の上谷山と言い、Kさんプランはヘッデン必須。
シュールな光景が楽しめる。

18:20無事に駐車地到着!

Kさんを待たせているし、雨も降っているので…
荷物を車に放り込んで待ち合わせ場所へ。

車の中で3人から出て来る声は
「はぁ〜〜〜」
ばっかり。

どの辺りで待っているだろう?と車を走らせていると暗がりにライトがふたつ。
「居た!」
無事再開です。
雨の中、延々2時間も待っている方も大変だったでしょう…

この後の温泉が身に染み渡ったのは言うまでもありません。


東山、もう来ること無いかな…

日帰り2連発 天国の沖ノ山(おきのせん)

2017-02-23 21:38:00 | 山登り
元々2泊3日で山スキー縦走の予定でしたが・・・
天候が思わしくないので、近場日帰り2日間に変更。

初日は沖ノ山へ。
山スキーではよく登られていますが、行くのは初めて。
さてさてどんな山か。

除雪終了点より林道を進みます。


雪が切れている所で。

渡り切っていましたが、写真の為に渡っているポーズをとってくれました。

日が差してきた♪


林道を1時間半ほど進み杉林をショートカット。

良く手入れされて美しい杉です。

ショートカットした先の道に合流。

橋を渡って谷を詰めます。

倒木に行く手を阻まれる。


悪戦苦闘。

スキーを履いていると屈んでの動作が大変なのよね。

林道を離れて尾根に乗り上げます。


地形図に載っていませんが、さらに上の林道から尾根に取付こうとしますが・・・

端が溝のような感じで空洞が・・・
ルート工作しながら登ります。

尾根に乗れば快適な自然林。


更に快適に。


更に美しく。


もうすぐ山頂。


スタートから4時間40分。沖の山登頂!

気温は低め。穏やかです。
まさに山スキー日和。

めっちゃ快適なパウダーです♪


吸い込まれるように。


谷へ。


ガンガン滑ります。


うん、いい感じ。


パウダー感、伝わりますか?

美しくて穏やかで快適な谷です。

下部へ行くと谷は狭まり、林道にでました。

こちらの道も地形図には載っていません。

事前に見ていたブログのルート図がこの辺りで尾根をトラバースしてるなと思いましたが・・・
どうやらこの林道をたどったようですね。

林道が登り返す手前の谷を滑ると・・・

登ってきた林道にばっちり出ました!

ドンピシャですっきりと降りて来られるとめっちゃテンションが上がります♪

林道の倒木エリアを通過すると・・・


あとは快適ラン。

途中、たくさんの鹿さんたちに出会いました。
我らにビックリして必死で逃げるけど、深雪に埋もれてもがきながら・・・
スキーの我らの方が圧倒的に早い。

ルートファインディングをしながら・・・
帰りは2時間で車に戻って来れました。

沖の山、また来たい!

兎和野高原&十石山でスノーシュー

2017-02-18 18:14:42 | 山登り
氷ノ山の翌日はスノーシューハイク♪
ドカ雪の後の好天。
雪は重たいけど、ちょっとしまって歩きやすくなったかも。

やってきたのは兎和野高原。

木の殿堂の入り口ですが・・・
がっつり積もってます。

お向かいの駐車場。

道路からは完全に雪壁にしか見えません。

十石山の登山口と思しき所。

いやぁ~埋まってますねぇ~

木の殿堂の脇から登れるようになっていました。


屋根の上では雪かき。


初スノーシューのnaoさん。


はしゃいで・・・


戯れる。。。


まだ歩き始めた所ではありますが・・・


ランチタイム♪


今日のメニューはすいとん入りのキノコ汁。


その後、何やらバターを溶かしてグラニュー糖をふりふり。


何が出来上がるか?


おもむろにミカンを絞り・・・


フレンチトーストオレンジ仕立て♪


粉糖をまぶして完成!

めっちゃ美味い!
山でこんな本格的なデザートがいただけるだなんて。

naoさんの特技「人を太らせること」とのこと。

さぁ、しっかり食べたらしっかり登りましょう。




景色も良くテンション↑↑↑


スタートが遅かったし、積雪量も多かったので山頂は無理だろうなぁ~
と思ってはいましたが・・・
やはりトラバース箇所でちと雪崩れてたので引き返します。

スノーシューでずっぽりはまるキトキチくん。


木の殿堂のドーナツ屋根を目指して・・・

駆け下りるは楽し。

さっくりと木の殿堂まで戻ってきました。


アプローチの道が雪の回廊状態です。


高原の方にも寄り道。


ここでテント張りたいなぁ~


まったり楽しんだ帰り道。
naoさんから「晩ご飯食べていかない?」のお誘い。
まぢで?やったぁ〜♪

パーキングでGETしたサンチェと椎茸使ってサムギョプサル。

自宅に専用鍋があるなんて…

大量のお肉。

油はほとんど鍋からカップに流れ落ちます。

同じくパーキングでGETした岩津ネギを添えて。


めっちゃ美味かったです。
やっぱ、人を太らせるのが特技ですね〜

鵜縄から目指す氷ノ山

2017-02-18 00:29:04 | 山登り
隊長が過去にトライしたものの、谷が埋まりきらず引き返したと言うルート。
今回のドカ雪のタイミング「これを逃すと生きてる間にチャンスは来ない」との思いでチャレンジすると・・・

今回のルート

山スキーの記録は検索するもなし。
山スキーに向かない谷かなと想像できる。
標高差1100m。往復約14km。
ハードな1日になりそうな予感。

林道を出来るだけ奥までと車を走らせると…

倒木に進路を阻まれる。
引き返して空きスペースに駐車。

スキーで突破。

この先幅も狭く、どの道引き返さないといけなかった様子。
かえって倒木に助けられたかな。

除雪終了点。

左側に雪が崩れると川に落ちる。
恐る恐る…

除雪されていない林道は雪崩に埋れてます。

林道の端っこも雪庇。
くわばらくわばら…

振り返って。

帰りの滑降もちとビビり気味に通過しました。

小さな橋の所で林道を離れ、谷を詰めます。


すぐに難所。


落ちたら川へ。

やっぱりなぁ〜のシチュエーション。

嫌らしい所をクリアしたら開けた所に。

一本立てましょう。

7:35林道に出ました。

いい感じのもふもふロード。

更に谷を詰めると棚田の様な所に出ました。


見晴らしいいです。


キノコさん、雪の下で頑張っています。


8:45大段が平からの林道とクロスして更に詰あがります。


谷は埋まり切っておらず、水音が聞こえます。

ここから先は氷ノ山をほぼ滑り尽くしている隊長も未知の世界とのこと。
さて何が出て来るか。

滝出現!

やっぱり出たか。

切れ落ちて前には進めないので、右の斜面を登ります。

この斜面がまた急で、木も密で、枝が邪魔をする…

このあたりの区間、私にトップが勤まるレベルでは無く…
2番手、3番手で引っ張って頂きました。
帰りも然りですが、メンバーに感謝。

っで、二つ目の滝です!

左岸は険悪になり進めないので、滝の前で右岸に渡ります。

結構な落差。


微妙な場所ですがジグを切りながら登ります。


滝の上部に出ると穏やかな谷に。


たこつぼは深いですが・・・

この谷が完全に埋まることはあるんだろうか。

谷は優しくなりましたが・・・

ラッセルラッセル・・・

隣に東尾根が見えました。

夏道ともうすぐ合流。

高度が上がって鵜縄の集落が眼下に見えます。

あんなところから登ってきたんだなぁ~
11:25.スタートしてから6時間近く経ってるわ。
いろいろ変化があったので、あまり時間の経過を感じなかった。。。

見上げると、ラッセル特攻隊。

難所、急斜面、いや~な所をほとんどラッセル頑張ってくれました。
ありがたや。

頂上台地の端部に乗り上げました。

ここからは頂上まで緩やかなハイク。

東尾根からのスノーシューのトレースと合流しました。


霧氷の花が綺麗に咲いてます♪


モンスター街道♪


さらに白く。


小屋が見えた♪


モンスターが埋まってる・・・

シュカブラが綺麗です♪

振り返ると・・・


13:25山頂到着!

小屋の前の雪壁にビックリ。
風が強いから山頂って大抵吹き飛ばされて薄くしか雪が付いてないんですけど・・・
こんなに雪たっぷりの山頂、初めて見た。

ひとまず小屋に入って一服。
流石に8時間近く登ってると疲労感が・・・
普段の山スキーではほとんど食べないけど、シャリバテ気味でばかばか食べてしまいました。

しかし避難小屋ってほんとありがたいですね。
強風を避けられるし、チトシートが飛ばされる心配もなくセットアップが出来る。

山頂からの気持ちのいい滑降。

パラダイスです♪

ただ、冷えて指先の感覚がなくなりカメラの操作が出来ず写真が・・・
標高が下がると暖かくはなったけど、写真を撮る余裕がなくなる。。。

苦労した滝まで降りてきました。


左岸に渡って滑降モードのまま進みます。

登りはだいぶ高いラインで来ましたが、出来るだけ登り返しのないラインを選びます。
あ、私がではなく隊長が。

ルート工作中。

写真じゃ分かりにくいですがかなりの急斜面。
右下は滝の上部、沢が流れてます。
落ちたらタダではすみません。

一番の難所をクリアして無事、林道に出ました~


この先も登りでは多少アップダウンしましたが・・・
登り返さずにすむルートを選んで帰ります。

15:40除雪終了点の養魚場に戻ってきました。

ココから7時間かかった登りが下りは1時間40分。
あっという間ですねぇ~

林道は除雪され雪が切れていたのでスキーを脱いで帰ります。

倒木も切られて邪魔にならなくなっていました。

16:10無事に帰って来ました~

林道の雪が残ってたらもっと早かったのになぁ~

しかし、久々にガッツリ達成感満載の1日でした。
また来たいとは思わないルートではありますが。。。