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ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

Martin D-28 ナット・サドル作成→修理完了

2009年03月15日 | ナット・サドル作成・調整
ナット作成、まずは高さと幅を決めて切り出し


溝を切っていきます


弦間はかなりシビアに調整


高さを調整して完了。既成のナットは、1弦側も6弦側も高さが同じですが、摩擦のことを考えると、弦の径に応じた高さにする必要があり、必然的に1弦側の方が低くなるのです。


もとのサドルは極端に低いので


高めのサドルを作成します
 

PUが取り付けてあるので、バランス調整も同時に行い


無事完了

指板調整、フレット入れ直しと続いた修理が、ようやく終わりました。

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#008 ネックひび割れ補修

2009年03月14日 | ネック関連
3年前に制作した#008ARTISAN OMのネックひび割れ補修、サンディングシーラーを何度か塗布した後、ペーパーで平面を出して


ツヤ消しを塗布して完了。ぱっと見は全然わからなくなりました。


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Martin D-28 ブレイシング補修

2009年03月13日 | ブレイシング剥れ補修
12フレット以降を指板調整+フレット入れ直しをしたマーチンD-28は、バックのブレイシングが2箇所剥れていたため、補修です。


接着剤を注入して


ジャッキで固定、一晩置きます。


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エピフォン エレガット ブレイシング補修

2009年03月12日 | ブレイシング剥れ補修
エピフォンのエレガットは、サウンドホール下部のブレイシングを中心に、複数のブレイシングに剥れが生じていました。接着剤を流し込んで、クランプで固定します。


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トム・リベッキー 雑誌記事の件

2009年03月11日 | トム・リベッキー
師匠であるトム・リベッキージャズギターブックに紹介された件、一部表現が翻訳の間違いなのか、それとも構造自体に変更があるのかを、本人に直接問い合わせていましたが、ようやく返事をもらいました。核心部分、原文そのまま転載します。

The article is wrong I use the same truss rod and graphite system that you learned about here, just not a good translation in the article, I thought they did a good job with the rest of it.

1本のトラスロッドを挟む形で2本のカーボンファイバーを使って補強、というシステムに変わりはなく単純な誤訳だろう、ということで、取材自体には満足している感じです。
リベッキーは早口で話す時も多々あり、日本人にとっては聞き取りにくいのは確かです。ましてや技術的な内容に関してはある程度の知識と経験がなければ理解のしようがないので、誤訳は致し方ないのかもしれません。

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ストラト セットアップ→完了!

2009年03月09日 | ナット・サドル作成・調整
指板塗装を終えたストラトのネックは、約1週間の乾燥を経て、組込みに入りました。指板面をバフがけをした後、マスキングをしてフレットに付いた塗料を除去します。


ペグを取り付けてボディと接合し、調弦
 

トラスロッドはピックガード側からの調整なので、本当のところは弦を外さないとできないのですが、カポタストをしてやると、いちいち外さなくても調整できます
 

その後、ナットの溝調整→高さ調整→磨いて完了
 

サドルには指板に合わせたアールを施し、その後オクターブ調整をします。6弦はスプリングを外さないと調整できませんでした。
 

サウンドチェックして完了です!かなり弾きやすくなりました。


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マカフェリタイプ トップ塗装剥離

2009年03月06日 | 塗装剥離・再塗装
横倉さんからマカフェリタイプをお預かりしておりました。トップの塗装剥離と再塗装です。

これまで累計15本近くご依頼頂いて、剥離・再塗装をやってきました。トップの塗装を薄くするだけで、反応はかなり変化し、確実に音質が向上します。

パーツを外します。


マカフェリタイプ特有の「ヒゲ」は、両面テープで貼り付けてあると思いきや、接着剤が使われていました。


マスキングをします。


ほとんど無くなりかけの剥離剤。いかに剥離の仕事が多かったか、を物語っています。


塗布して


各種スクレイパーで塗料を剥いでいきます。


かなり分厚い塗装で、ようやく木地が見えてきました。


下地からラッカーであれば楽勝で塗料は剥がれるのですが、ウレタンの場合は剥離剤を塗布して、削って、塗布して、削って…を繰り返さなければなりません。ポリエステルであれば更に塗膜が分厚いので、かなりの重労働です。このマカフェリもおそらくポリエステルではないかと…(溜息)。次の作業

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指板切り出し

2009年03月05日 | 制作過程
しばらく取りかかれなかった新作、膠着状態脱却です。
エボニーとパーフェロー指板、それぞれの幅をレイアウトします。エボニーはナットで43ミリ、14フレットで54.46ミリに設定、バインディングは無し。パーフェローはナットで43ミリ、14フレットで55ミリですが、エボニーバインディング有なので、2.3ミリ×2=4.6ミリ分を引いてナットで38.4ミリ、14フレットで50.4ミリに設定します。


バンドソーで切り出して



ベルトサンダーでラフに削った後、ペーパーで平面を出します。



切り出し完了です。


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怒涛のフレットすり合わせ!その2

2009年03月04日 | ネック関連
フレットすり合わせ、残りまとめて3本やりました。

D-28


ヤマキ


チャキ


平面を出した後、U字型のファイルで成形します。


それだけでは十分でないため、三角ファイル(大)で更に成形。


更にファイル(中)で成形


左から、三角ファイルで成形・U字ファイルで成形・平面を出した状態 違いがわかると思います。


ペーパーとマイクロメッシュで磨いて完了です。


これで、一連の怒涛のフレット交換・すり合わせの作業は完了で、あとはそれぞれ個別の調整に入ります。

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フェンダーアコギ 修理完了!

2009年03月03日 | ナット・サドル作成・調整
指板修正・フレット打ち直し・すり合わせ の工程を経て、フェンダーアコギの修理は最終段階です。
ナットは交換ではなく、オリジナルをそのまま使用で溝調整。素材は牛骨です。


サドルは低かったので、牛骨で新規作成。


アンダーサドルのPUがマウントされているため、バランス調整が必要でしたが、幸い若干の調整で済みました。


以上で完了です。ちなみにPUはフィッシュマン、アンダーサドルと貼り付けの2系統ミックスタイプで、チューナー付でした。


フェンダーのアコギは、市場での評価が高いとは言い難いようですが、これは作りもしっかりしていて、音的にもレスポンスが良く、もっと高い評価があってもよいのでは?と感じました。

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ヤマハ L-15 修理完了

2009年03月02日 | ナット・サドル作成・調整
フレットすり合わせが終わっていたヤマハL-15、牛骨ナット作成です。
3・4弦部にはトラスロッドの溝があるため、ナットが直接木部に触れておらず、他の弦と比べて音的に均一でなくなるのではないか、と考えてトラスロッドの上部にマホガニー材を埋め込みました。

ナット接着前の画像は、何故か消えてしまったので、ありません…。

続いてサドル作成、スロットのクリーニングです。特に、ヤマハのこのクラスのブリッジは塗り駒(塗装してあるブリッジ)なので、スロットに塗料が付着していることが多いため、取り除きます。


ナット同様、牛骨です。一応、2・6弦を補正しました。


完了!
 

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ヤマハギタレレ ナット・サドル作成

2009年03月01日 | ナット・サドル作成・調整
ヤマハのギタレレをお預かりしました。プラスチック製のナット・サドルを牛骨ナット・サドルに交換です。


ナットの作成はいつもの様に、1・6弦の位置を決定してから


弦間の距離を割り出して弦の位置を決めて溝をつけていきます。


サドルも作成


ギタレレなりの、それでもクリアーな音になりました。
ナット・サドルの素材は多々あり、それぞれ長所短所ありますが、私としては音色・耐久性・加工性等考慮すると、総合的に牛骨が一番よいのではないかと思っています。これまで数多くのプラスチック製・樹脂製ナット・サドルを牛骨に交換してきました。牛骨にすると「曇りガラスが透明ガラスになった」ような、クリアーな響きに変わると感じています。

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山形県山形市にてフレット楽器の制作、修理、カスタマイズをうけたまわっております。

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