
あじさいやあやめなど、美しい花々を見かけることがあります。
沙羅双樹(さらそうじゅ・しゃらそうじゅ)も、そのひとつです。
本来の沙羅双樹は、日本の風土では自生しないインド原産の植物ですが、日本で一般に沙羅双樹と呼ばれているのは夏椿のことです。
冬椿には赤やピンクの花もありますが、夏椿の花は清純な白で、花びらの縁にフリルのような細かいひだがあり、とても優雅でかわいらしい姿ですね。
朝咲いて夕暮れには落花する一日花で、はらはらと散るのではなく、そのままの姿で花全体がぽとりと落花します。
だからでしょうか、ギロチンの首切り状態を思うのか縁起が悪いと言って、一般家庭の庭には椿を植える人は少ないようです。
夏椿は、お釈迦さまとかかわりの深い聖木とされる沙羅双樹の名で呼ばれているせいか、寺院の庭に植えられていることが多いようなので、あなたのお近くの寺院でも、眺めることができるかもしれませんね。
蒸し暑いですね~。