



先日ですが、「玄米が健康に良いんですよね。 玄米を食べてみようと思うんだけど、玄米の値段は高いんでしょ。」と聞かれた。 このような事を言われて、少々驚きました。 私が「白米より安いですよ。」と答えると、「どうして、安いの?」と言われるので、「玄米は、自然から与えられたままの米、つまりは精米せず、ただもみがらを取り除いただけの米が玄米ですよ。その玄米を精米機を使って、ぬかの部分を取り除いたものが白米だから、精米するための機械が必要になるし精米する手間もかかるので、白米の方が高いんですよ。」と答えると、「そうなんだ」と納得されていました。
「玄米ごはんって、どんなの? すぐに食べれるの?」と言われるので、「赤米を、混ぜて食べたらどうですか。」と説明しました。
玄米が体に良いからと言って、白米から急に玄米ご飯にすると、食べにくく嫌いになってしまうことがあり長続きしません。 そこで、我が家では、赤米や黒米または玄米などを、白米一合当たり、小さじ一杯の配合を目安に混ぜて炊いて食べた事により、見た目も色鮮やかで、食感もぶつぶつ感があり、子ども達も徐々に慣れました。この体験をもとに薦めています。
日本人が長い歴史の中で、主食として食べていた米は玄米です。精米して、皮も胚芽も取り除いた白米を食べだしたのは江戸時代ごろと言われています。そのころから「江戸わずらい」と呼ばれる脚気が流行り始め、病気が多くなったといわれています。現在の若い人は、白米しか見たことがないと言う人も多い事でしょう。
玄米と白米では栄養価に大きな差があります。
ビタミンだけでも大変な違いです。 白米の主成分はでん粉と約7%のたんぱく質です。 ところで玄米はといいますと、ビタミン類がタップリとてんこ盛りです。
糖質の代謝を助けるビタミンB1が白米の約四倍あります。このビタミンB1が不足すると、体がだるい、手足がしびれる、居眠り、神経の炎症などの症状が発生するらしい。 ビタミンB2も多く含まれており、成長促進因子で発育に欠かせないB2は、肌を丈夫に美しくし、体液の酸化を防ぎ、血液を清める働きもあります。 また、ナイアシンという成分も多く、ガンを抑制する作用もあると言われています。骨を丈夫にするビタミンDや、皮膚を美しくするビタミンFも含まれています。 また、肝臓を強くし老廃物を体の外に排泄するイノシトールや、制ガン作用のあるベーターシステロールという成分もあり、体力増進に役立つのはもちろん、解毒作用を強める力もあるようです。
強化米と言ってビタミンB1やカルシウムを加えて販売されている米がありますが、人工的な薬品を添加している物もあり、私はお奨めしていません。やっぱり、自然のパワーにこだわっていますので・・・。
玄米の外周のうすい皮の繊維ですが、腸の働きを助け。腸内に宿便が溜まるのを防ぎ、浄化作用があるようで、腸ガンや糖尿病などの発生を抑える事があるらしいです。 「本当の旨いメシは、銀シャリよ!」と言っていると、頑固な宿便に悩み、血の巡りが悪くなり、年を取ると共に脳卒中になりやすくなるかも・・・
玄米ご飯は、一口70回噛めばいいと言われています。ゆっくり味わって噛んでいるうちに、体内にじわじわと力が付くように思われます。なにより、噛む事でおいしくなります。玄米ご飯をよく噛んでたべると、満足感が現れ、過食することがなく肥満の予防にもなります。 よく噛むことによって唾液の酵素が出て消化を助けるだけでなく、血を清めます。噛む事によってあごがよく動くので、唾液と共にパロチンという若返りのホルモンも出てくれます。こめかみもよく動き、これが脳を刺激し頭をよくする働きもあるでしょう。
最近は、やわらかい食べ物が、おいしいもの、良いものと思われており、噛ことが少ない食事が多くなっているように思えます。
ただ、皆同様に知っているのは「健康に良いんですよね。」という事です。どういいのか、その都度説明してます。
やっぱり、玄米の問い合わせありますか?
テレビのグルメ番組であるように、レポーターなどが「やわらかくて、とってもおいしい!」とコメントしていますように、【やわらかい=おいしい】と思っている人が多いから、玄米は健康にいいと思っていても、銀シャリから玄米へなかなか変えれないのではないでしょうか?