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ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか―ボーイング747のメカニズムを楽しむ

2013-11-16 | 航空機

ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか―ボーイング747のメカニズムを楽しむ
佐貫亦男 著


佐貫亦男さんは航空宇宙工学の教授を務めていらっしゃいました。
JAXA(旧: 宇宙開発事業団)にも佐貫さんの教え子がたくさんいらっしゃいます。


その佐貫さんがプロやマニアでない方にも分かるように記された
ジャンボの解説本です。


この本の中で、747のアッパーデッキと機長と副操縦士の距離感が記されています。


胴体の直径が大きい747では普通に丸い形の2階建てとすると、
コックピットの機長と副操縦士の距離が遠くなります。


もしその距離が遠くなると、機長と副操縦士の意思の伝達が悪くなります。
いわゆる「パーソナルスペース」というものが関係します。


そこで2階を卵形の細い部分の形として、
機長と副操縦士との距離を縮めています。


人間の連携やチームワークは、
メールなどの電子媒体もある程度作用しますが、
基本的に人間同士が近いこと、顔が見えることが大切です。


ある心理学の実験で、
ボタンを押すと軽く電気が流れるというものあり、
電気を流される人と電気を流す人の二手に分かれるものがあります。


このときこの二人で顔や声が聞こえないと、
かなり容赦なく電気を流すボタンを押してしまうというものがあります。


人間声や顔が見えるのがいいですね。


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