A350-1000

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MD-11

2011-11-16 | 航空機

MD-11についてはこのブログでたびたび触れています。


http://ja.wikipedia.org/wiki/MD-11


上記文中でも触れているとおり、 根本的な設計思想が誤っており、
グラスコックピット化されたアドテク機とされる現代航空機では、
圧倒的な事故率の高さに至っています。


背景にあるものとして
・手持ちの技術力を遙かに超える無謀とも言える開発計画
・場当たり的な、開発方針の変更・継ぎ足し・対処
です。


人の考えとは恐ろしいもので、 そのような考え方を持った人物が作成したシステムは、
その人物の人となりをシステムが見事に再現します。


グランドデザインの大切さを示すものです。


さて、一方でBoeing 747の主翼のお話も申し上げます。
画像はGoogleで検索してみていただければおわかりになりますが、
主翼の第一エンジン、第四エンジン則ち外側のエンジン付近の部分で、
主翼の後退角(進行方向後ろ向きにつけてある角度)が変わっていることが
おわかりになるかと思われます。


これはテスト飛行時に予期せぬ振動が起きたため、
対策の一つとして角度を変えて振動を抑えるように設計変更したものです。
デビュー当時の747-100, 747-200, 747-300と
747-400では主翼の材料ならびに設計を見直しましたが、
この後退角についてはそのまま引きついでいます。


どこから先が不具合として直る範囲か、
どうしてもダメな範囲かというのは職人的な勘の世界でもあり、
おそらく文章で分かる方はすでにおわかりになっておられる方と思われます。



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