A350-1000

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軽便鉄道・路面電車

2019-01-01 | 日記・エッセイ・コラム

その昔、
日本に鉄道というものが導入された当初
街には軽便鉄道や馬車鉄道、そして路面電車が次々と敷かれました。

地方の私鉄の歴史をひもとくと
元々馬車鉄道や路面電車の会社が合併してできたものがあります。

そして合併して近郊型の鉄道となった後、
路線が連結されターミナル駅ができました。

ターミナル駅には百貨店、
若い方に通じるように申し上げると
デパートを作り、
電車に乗って街にお買い物という図式ができました。

百貨店と言うだけあって、
鉄道ができる以前には見ることができなかった
様々な品々を実際に見て
購入することができるという
画期的な店舗でした。

以前本ブログでも触れた
「勝利の方程式」、です。

デパートの屋上にはミニ遊園地ができ、
高層階には決まって大食堂。
お子様ランチは人気メニューでした。

その昔の航空会社の勝利の方程式は、
路線を開設して系列ホテルを建てる
というものです。

マンネリ
https://blog.goo.ne.jp/a350-1000/e/cc4278a9c86d7a65aa7fa0c4f743f80f

さて、
その名残もあって私鉄の多くは
系列のデパートを持っています。

その流れをくんで、
新幹線で通りかかる駅には
新幹線が速度を落として大都市に近づくと
突如街の中に高層のデパートを抱えている駅があります。

ここでいったん話を変えます。

シカゴの街の中心部に
かつてシアーズタワーと呼ばれた高層ビルがあります。

ウィリス・タワー(Wikipediaより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC


アメリカの小売り大手シアーズが
経営の絶頂期にシカゴ中心部に本部として建てたものです。

このシアーズ、
昨年経営破綻しました。

ネットでの小売りに押され、
販売が低迷したためです。

つまり
百貨店としてものを一同に集めたところに
直接いく必要が相対的に下がったためです。

この流れは昨今
HMVやGAPでも大量の実店舗閉店に至っています。

そしてアウトレットモール。

郊外の高速道路のインターチェンジそばに
低層のアウトレットモールを作り、
様々なブランドを見て回ることができます。

Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏は、
小売りはいつか潰れる運命にある。
Amazonもその例外ではない
という趣旨の発言をしています。

小売りのあり方は
世の中のあり方を如実に映し出します。


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