



皆さんこんにちわ
私はストッパーD子

STOPさせるのがお仕事です。

得意技は「寸止め」

今日はちょっと困ったお客さんのお話です

困ったお客さんも色々ありますが
1人で泥酔状態で
飲みに来られるお客さんがたまにいます

きっと会社で嫌な事でもあったんでしょう。。。
別に怒鳴るわけでもなく
飲みながら寝てしまうだけなんですが
椅子から落ちそうになったりされるので
もしゲガをされたら危ないし

なので
タイミングを見計らって
「そろそろ帰られたらどうですか?」
と声をかけなるべく早くおかえしします
この間も
久しぶりにお店に来てくれた方もそうでした。
このお客さんは
なんとクバオに住んでいて
帰りはタクシー

外まで送ってタクシーに乗せようとしても
タクシーの運ちゃんが乗車拒否

遠いし酔ってるし乗車拒否されるのは仕方ない。。。

「もう少し酔いがさめるまでお店でお水でも飲みませんか?」
とその人に聞いても
「全然だいじょうぶ~♪」
と上機嫌
この後も近くのゴーゴーで
朝まで飲むとはりきっている
「本当に大丈夫ですか??」
とその人の腕を放した
すると
フラフラ歩き出し
2mくらい歩いた所で転倒

膝から流血している。。。

ウエイターと2人で
お店の前まで連れ戻し
階段で少し休憩してもらったけど
時間はもう2時をすぎている
何時間もこうしていることは出来ない

支払いの時に財布の中に
沢山お金入ってるみたいだったし
(強盗にあわないか)かなり心配。。。
けど
相手は40歳の大人
女性なら家につれて帰ることも出来るけど
さすがに男性は(いろんな意味で)無理

なので
心を鬼にして
「気をつけて帰ってくださいね」

とその人の腕を放した
すると
その人はブルゴスの道を
右へフラフラ
左へフラフラ
そして何度かタクシーにひかれそうになりながら
ゆっくり闇の向こうに消えていった
(フィリピンのタクシーはゆっくり走るので
めったにひかれる事はない)
「どうか無事に帰れますように」

心の中で祈った

その人を見送った後
ちょっと感動している自分がいる

なんだか
傷ついた野鳥を保護して
自然界に返したみたいな清清しい気分


ちゃんと自分の巣にたどりつけたかな?



