平成19年12月18日,新60期司法修習生の二回試験について合格発表がありました。
報道によると,不合格者は76人だったということで,黒猫が恐れていたほどひどい数字ではありませんでしたが,旧60期が母集団約1500人で不合格者70人,新60期が母集団約1000人で不合格者76人ですから,旧60期より全体としての質はやや低いのかな,という印象です。
ただし,旧60期の不合格者70人のうち,新60期の二回試験も受けてさらに落ちた人が,「76人」のなかに相当数含まれている場合には,以上と異なる結論になる可能性もありますが,この点についてはまだ未確認です。
不合格者76人という微妙な数字では,即座に致命的な法科大学院バッシングを引き起こすことにはならないかもしれませんが,新60期は法科大学院卒業生の中でも,一番人気の高かった最初の入学年度の,しかも法学既修者のみという最精鋭のはずです。
そして,合格者が激増した最近の新人弁護士(特に59期,旧60期あたり)については,ただでさえ質が悪すぎて使いものにならないという噂をいろいろなところで聞いていますので,法科大学院卒業者のレベルはその更に若干下を行く,しかも今後は法科大学院の人気低下で,レベルはさらに下がる一方ということになれば,法曹界の将来ははっきり言って絶望的です。
なお,司法試験合格者の質が落ちるということは,弁護士だけではなく裁判官や検察官の質も落ちるということになりますから,必然的におかしな判決や冤罪事件も増え,明らかな犯罪なのに検察の不手際で立件できない事件なども増えるということを意味しており,下手をすれば法治国家の根幹を揺るがす結果にもなりかねない,ということも意味しています。
(「黒猫のつぶやき」の記事にしては)手短ですが,昼休み中のわずかな時間をつかってのコメントですので,今日はこのくらいにしておきます。
報道によると,不合格者は76人だったということで,黒猫が恐れていたほどひどい数字ではありませんでしたが,旧60期が母集団約1500人で不合格者70人,新60期が母集団約1000人で不合格者76人ですから,旧60期より全体としての質はやや低いのかな,という印象です。
ただし,旧60期の不合格者70人のうち,新60期の二回試験も受けてさらに落ちた人が,「76人」のなかに相当数含まれている場合には,以上と異なる結論になる可能性もありますが,この点についてはまだ未確認です。
不合格者76人という微妙な数字では,即座に致命的な法科大学院バッシングを引き起こすことにはならないかもしれませんが,新60期は法科大学院卒業生の中でも,一番人気の高かった最初の入学年度の,しかも法学既修者のみという最精鋭のはずです。
そして,合格者が激増した最近の新人弁護士(特に59期,旧60期あたり)については,ただでさえ質が悪すぎて使いものにならないという噂をいろいろなところで聞いていますので,法科大学院卒業者のレベルはその更に若干下を行く,しかも今後は法科大学院の人気低下で,レベルはさらに下がる一方ということになれば,法曹界の将来ははっきり言って絶望的です。
なお,司法試験合格者の質が落ちるということは,弁護士だけではなく裁判官や検察官の質も落ちるということになりますから,必然的におかしな判決や冤罪事件も増え,明らかな犯罪なのに検察の不手際で立件できない事件なども増えるということを意味しており,下手をすれば法治国家の根幹を揺るがす結果にもなりかねない,ということも意味しています。
(「黒猫のつぶやき」の記事にしては)手短ですが,昼休み中のわずかな時間をつかってのコメントですので,今日はこのくらいにしておきます。
2回試験に落ちた人は、来年8月の旧61期の2回試験を再度受検するそうですが、これは試験だけ受検するのでしょうか?それとも、後期修習を再度無給でやり直すのでしょうか?又、任官拒否のように、再受検さえ許可されない罷免者も存在するのでしょうか?
再受験が許可されない人はいないんじゃないでしょうか。任官拒否された人でも,翌年卒業して弁護士になれば良いわけですから。
今回の黒猫先生のコメントは何となく負け惜しみのような感じがしますね。現行も新も今のところ大差ないということに落ち着くんじゃないですか。これから先はよくわかりませんけど。とはいえ,黒猫先生が危惧されているような事態にはならないと思いますよ。裁判官や検察官は,任官に当たってセレクションがありますからね。いくらレベルが下がるといっても,その中でも一般的な現行組よりも優秀な人はいるはずですからね。
新司法試験組にも友達はいますけど、かなり毎日、勉強頑張ってますよ。無駄な課題もかなり多いみたいだけど。
私は、金がないので旧が続くかぎりやってみようと思いますけど。
新司法試験や大学院入学試験の難易度だけで、弁護士の質を決めてしまうのは、浅はか過ぎますね。
現実に、旧出身でもカスみたいな弁護士はたくさんいますので。
まぁ、旧で苦労したのにーって気持ちは分かりますけど、僻みは醜いこと限りない。
感情に流されない説得力のある文章を期待します。
旧60が不合格者71人、旧59が不合格者17人、
それ以前はもっと少なかったと思います。
旧試験の弊害を訴えてローが導入された経緯から考えても、旧59期以前の不合格率と比較すべきでは?
旧59・60はちょうどローが誕生した年という関係上、司法受験生の母集団がロー組と旧試験組に分断されたところに、合格者数を1500に増やしたという特殊事情があったのです。
「母集団をロー組・旧組に分断」×「1500人合格者を増やす」、こういう不利な条件の期と比較するのはいかがなものか
二回試験は本来ほとんど、いやめったに落ちる試験ではないハズなのに。。
法科大学院のできた理由の一つに、「よりレベルの高い法曹の養成」があったはずです。
世間でも、最近ではそんな話は全くされなくなっているようですが…
最高裁や法務省は自分らが優秀な人取れればどうでもいいんだろうね。
一番困るのは下層を押し付けられる弁護士会と,客だよね。