「司法試験合格者3千人、多すぎる」 法相が「私見」(朝日新聞) - goo ニュース
引用記事によると、鳩山邦夫法務大臣が、司法試験合格者が毎年3000人増えるのは多すぎるとの「私見」をインタビューで発言したそうです。
また、法曹人口を増やすために新設された法科大学院についても「法科大学院の発想は(修了者の)半分か、半分以上が法曹になるというもの。検事や裁判官も含め、格別に難しい試験を通った人だから信用しようという考えが、我が国にはある」との考えを述べたということです。
むろん、「格別に難しい試験を通った人だから信用できる」という考え方が必ずしも正しいわけではありませんが、法曹の仕事はかなり高度な専門職ですから、もとより誰にでも出来るようなものではありません。法科大学院生が、入試段階で厳格かつ適正な選抜を受けるのであればまだしも、最近のように志望者も少なくなり、定員割れも起こしかねないような状態の法科大学院について、その半分以上が法曹になるような制度では、法曹自体が社会的制度として機能しなくなるおそれすらあります。
ちなみに、「適正な」選抜と書いたのは、第1期未習者の入試が倍率10倍前後にものぼる難関試験だったことに関係するもので、たとえ法律とは直接関係ない知能テストのようなものであっても、アメリカの法科大学院入試のように、経験則上法曹としての適性との相関関係がある程度明らかになっているものならばまだいいですが、日本の未習者コースの入試にはそのような実績がなく、数多くの志望者の中から本当に法曹としての適性がある人を選抜する役に立っているかはまだ疑問がある、という意味を含んでいます。
ともかく、司法制度改革審議会で示された、法科大学院制度による司法試験合格者大増員の方向性に政府関係者が異を唱える発言をしたのは、黒猫の知る限り今回が初めてのケースではないかと思われ、注目に値します。
9月3日には、旧60期司法修習生の二回試験について合格発表があるそうですが、いろいろ調べてみると、旧60期は59期より相当質が落ちており、二回試験の不合格者は150人にも200人にものぼるのではないかという噂が流れているとのことであり(別に黒猫が流している噂ではなく、司法研修所の教官室の中でさえそのような噂が流れているということですから、信憑性はありますよね)、その結果次第では、法曹養成制度に対する見直しの動きが今後一気に高まる可能性もあるでしょう。
改造安倍内閣の方は、その人選を見て「これは(自民党内の反対派に対する)口封じ内閣だな。ここまでして総理を続けたいか」と思っていたところ、改造後1週間もしないうちに早くも遠藤武彦農水大臣の不祥事が発覚して、もうこれは駄目だなと思っていましたが、内閣改造でこれまで政権の中枢にはいなかった自民党内の「異分子」が入閣したことで、思わぬ副産物が生まれたのかもしれません。
引用記事によると、鳩山邦夫法務大臣が、司法試験合格者が毎年3000人増えるのは多すぎるとの「私見」をインタビューで発言したそうです。
また、法曹人口を増やすために新設された法科大学院についても「法科大学院の発想は(修了者の)半分か、半分以上が法曹になるというもの。検事や裁判官も含め、格別に難しい試験を通った人だから信用しようという考えが、我が国にはある」との考えを述べたということです。
むろん、「格別に難しい試験を通った人だから信用できる」という考え方が必ずしも正しいわけではありませんが、法曹の仕事はかなり高度な専門職ですから、もとより誰にでも出来るようなものではありません。法科大学院生が、入試段階で厳格かつ適正な選抜を受けるのであればまだしも、最近のように志望者も少なくなり、定員割れも起こしかねないような状態の法科大学院について、その半分以上が法曹になるような制度では、法曹自体が社会的制度として機能しなくなるおそれすらあります。
ちなみに、「適正な」選抜と書いたのは、第1期未習者の入試が倍率10倍前後にものぼる難関試験だったことに関係するもので、たとえ法律とは直接関係ない知能テストのようなものであっても、アメリカの法科大学院入試のように、経験則上法曹としての適性との相関関係がある程度明らかになっているものならばまだいいですが、日本の未習者コースの入試にはそのような実績がなく、数多くの志望者の中から本当に法曹としての適性がある人を選抜する役に立っているかはまだ疑問がある、という意味を含んでいます。
ともかく、司法制度改革審議会で示された、法科大学院制度による司法試験合格者大増員の方向性に政府関係者が異を唱える発言をしたのは、黒猫の知る限り今回が初めてのケースではないかと思われ、注目に値します。
9月3日には、旧60期司法修習生の二回試験について合格発表があるそうですが、いろいろ調べてみると、旧60期は59期より相当質が落ちており、二回試験の不合格者は150人にも200人にものぼるのではないかという噂が流れているとのことであり(別に黒猫が流している噂ではなく、司法研修所の教官室の中でさえそのような噂が流れているということですから、信憑性はありますよね)、その結果次第では、法曹養成制度に対する見直しの動きが今後一気に高まる可能性もあるでしょう。
改造安倍内閣の方は、その人選を見て「これは(自民党内の反対派に対する)口封じ内閣だな。ここまでして総理を続けたいか」と思っていたところ、改造後1週間もしないうちに早くも遠藤武彦農水大臣の不祥事が発覚して、もうこれは駄目だなと思っていましたが、内閣改造でこれまで政権の中枢にはいなかった自民党内の「異分子」が入閣したことで、思わぬ副産物が生まれたのかもしれません。
多分、教官が不合格を心配した人達の半分くらいが実際に落ちたのかなと思っています。2回試験に限らず、試験というものは、そんものでしょ。
研修所の教官は、2回試験の合否を決定する権限がないからか、プライベートなところでは、結構、いろいろ話してくれます。黒猫さんも、私が聞いたのと同じような情報を聞いていたのでは?
ちなみに、今のところ新60期は2割といわれています。これは教官情報ではないかも知れませんが、弁護士会で囁かれています。
まぁ、黒猫先生は試験「後」という限定をつけていないので、どの時点を指しているのか不明ですが。
ともかくも、フタを開けてみたら不合格者71人という数字でしたね。この数字が、「今年から留保制度がなくなったから、いままでよりも基準を甘くしている」というものかどうかは分かりませんが(黒猫先生はこのように言いそうですが)、忌憚なく言わせてもらえば、去年よりも出来はよかったのではないでしょうか。59期よりも、みんな危機感を持って勉強していましたし。
頭悪くてすいませんw
そういえば昨日二回試験の発表があったようですね。
あんたのも伝聞、しかも妄想含みだし、あんたも相当酷いよw
当面は、既定路線で進んでいくんだろう。
ただ、法務大臣に思うところがあるのなら、司法試験制度を適正に運用すればいいだけのこと。
だが、法務大臣が私見とはいえこんなこと言うと、「合格者を増やせ!」と腐った法科大学院どもが文科省にでも陳情するんだろうなぁ。
はじめて書き込みします。
>旧60期~
のくだりですが,どなたが仰ったのでしょう。
研修所内にお知り合いでもおられるのでしょうか。
弁護士?ともあろう人が流言だけでかかれるのはあまりよろしくないかと。
教官に聞いたところ60期は思った以上に成績がいいようですよ。59が悪すぎたのかと。
確かに,質が下がる云々という話はされてますが,それは人数が増えたり,期間が短くなった,その誤差の範囲内の話であるということはおわかりですよね?
まあ今年の二回試験は過去にないくらいの難しさだったようですし,もし不合格人数が増えるとしたらそれはそのせい,という話はあるようです。