29日付読売新聞の記事より。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000015-yom-soci
今年修習を終えた59期司法修習生1493人のうち、二回試験で落第した人が107人もいたそうです。うち、合格留保(追試を受けられる)が97人、不合格が10人とのこと。
修習生3桁時代の二回試験は、落第といってもほとんどが合格留保で、万一合格留保になっても追試を受ければまず法曹資格を得られるのが「常識」でした。
黒猫の時代は55期で修習生は1000人近くいましたが、たしか合格留保が10人ちょっとで、不合格が1人だけいたと記憶しています。そのときでさえ、「追試さえ受けられない人がいるんだ」とびっくりしたものです。
それが、わずか4年後には落第100人オーバーで、不合格者も10人ですか。
従来から、二回試験で落ちる人というのは、「1年半何をやってきたんだ」というようなひどい成績の人に限られると言われており、判定基準自体は従来から変わっていないということですから、要するに合格者数の増やしすぎでそもそも修習を受ける能力のない司法試験合格者が増えているということに他ならないでしょう。
59期の司法試験(旧試験)は、たしか合格基準点が136点台くらいでしたから、合格基準点が132点台に下がった来年修了の司法修習生(60期)からは、さらに多くの不合格者が出るのではないかと予測されます。
問題は今年の新司法試験の合格者ですが、黒猫の考えとしては、一応起案能力は旧試験の60期と同程度ではないかと予測しているものの、その根拠として以前書いた4段階区分については、始めからそうなるように点数を調整していたという見方もあるようです。そうすると、旧試験の合格者と新試験の合格者が同じ土俵の上で実力を試されるのは、二回試験が最初で最後の機会ということになりますから、旧試験合格者と新試験合格者のどちらが優秀かという議論は、新試験合格者が二回試験で何人落第するかで、ある程度結果が見えてくるといえるでしょう。
なお、現行試験制度の予定するとおり、新司法試験から年間3000人もの合格者を出すようになった場合、あるいは二回試験で半分くらいの修習生が落第するのが当たり前という時代になるかもしれませんね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000015-yom-soci
今年修習を終えた59期司法修習生1493人のうち、二回試験で落第した人が107人もいたそうです。うち、合格留保(追試を受けられる)が97人、不合格が10人とのこと。
修習生3桁時代の二回試験は、落第といってもほとんどが合格留保で、万一合格留保になっても追試を受ければまず法曹資格を得られるのが「常識」でした。
黒猫の時代は55期で修習生は1000人近くいましたが、たしか合格留保が10人ちょっとで、不合格が1人だけいたと記憶しています。そのときでさえ、「追試さえ受けられない人がいるんだ」とびっくりしたものです。
それが、わずか4年後には落第100人オーバーで、不合格者も10人ですか。
従来から、二回試験で落ちる人というのは、「1年半何をやってきたんだ」というようなひどい成績の人に限られると言われており、判定基準自体は従来から変わっていないということですから、要するに合格者数の増やしすぎでそもそも修習を受ける能力のない司法試験合格者が増えているということに他ならないでしょう。
59期の司法試験(旧試験)は、たしか合格基準点が136点台くらいでしたから、合格基準点が132点台に下がった来年修了の司法修習生(60期)からは、さらに多くの不合格者が出るのではないかと予測されます。
問題は今年の新司法試験の合格者ですが、黒猫の考えとしては、一応起案能力は旧試験の60期と同程度ではないかと予測しているものの、その根拠として以前書いた4段階区分については、始めからそうなるように点数を調整していたという見方もあるようです。そうすると、旧試験の合格者と新試験の合格者が同じ土俵の上で実力を試されるのは、二回試験が最初で最後の機会ということになりますから、旧試験合格者と新試験合格者のどちらが優秀かという議論は、新試験合格者が二回試験で何人落第するかで、ある程度結果が見えてくるといえるでしょう。
なお、現行試験制度の予定するとおり、新司法試験から年間3000人もの合格者を出すようになった場合、あるいは二回試験で半分くらいの修習生が落第するのが当たり前という時代になるかもしれませんね。
各科目
優秀 5%(全て「程度」)
良好 25%
一応の水準 40%
不良 30%
なので、各科目の得点あるいは総合評価の点を旧試験と比較しても(母集団が違うので)意味がありません。
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/shin02-06.pdf
点数→評価ではないのです。