風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

そうだ 京都行こう。

2009年09月08日 | その他の国内旅行
久し振りに田舎道を車で走ってきました。
仕事で郊外まで一人で出掛けたのですが…。
空気はきれいで、風は気持ち良かったです。

田んぼ道の一本道を走っていると
黄金色に輝く稲穂が目に飛び込んできました。
すでに稲刈りが終わったところもありました。

黄金の稲穂を見ていたら、
京都に住んでいたころを思い出しました。
20代半ばを過ぎて、見合いを強要させられ…
それが嫌でたまらなく家を飛び出したのでした。

「そうだ 京都行こう」
(コマーシャルができるずっと前のことです)
なぜだか、そう思ったのです。
「油絵を勉強する」そんな理由をつけて、実家を後にしたのです。

最初は、下鴨ユースホステルに泊まりました。
連泊しながら、下宿を探し、仕事も見つけたのです。
求職で大変だったのが、保証人でした。
下宿の叔母さんが保証人になってくれたので大丈夫でしたが…。
(若気の至り、とでも言うのでしょうか)

下宿は大徳寺や西陣の近くで、住人は女性だけでした。
ウナギの寝床のような間口が狭く、奥に長い町家で
その2階を借りていました。

京都暮らしになれたころ。ちょうど今頃の季節でした。
折りたたみ式自転車で、サイクリングにでかけたのです。

黄金色の稲穂の一本道を
風を受けながらのサイクリングです。
黄金の稲が頭を垂れながら揺れています。

あの爽やかな心地よさは
今でもはっきりと思い出すことができます。
あの空気感は生涯忘れることはないでしょう。


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コメント (8)
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