風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

与論でパチンコ遊び?

2006年08月21日 | 与論島 ひとり旅
1970年代のことです
アルバイト先で知り合ったK子さんから与論島へ旅した話を聞き、私はひどく興味を持ちました。
彼女が泊まった民宿を紹介してもらい、1人与論島に出かけることにしました。
当時はまだ、沖縄が日本に返還されていませんでした。
冬の寒い時季に、東京・竹芝桟橋から船で行ったのです。
なぜ、冬に行ったのか忘れてしまいましたが…。
船酔いに苦しみながらの長旅でした

与論島はオフシーズンだったので泊り客はほとんどなく、私1人という状態でした
民宿のおじさんもおばさんもいつも暇そうで、時間もゆっく流れていました。
私の部屋は、結構広かったのですが、ヤモリが出没して驚いたのなんの…。
でも数日後には、ヤモリにも慣れてしまったのでした。
生きてるものは、ヤモリでさえも懐かしくなってきたという感じでしょうか。

冬の海では泳ぐこともできません。
何をするわけでもなくのんびり過ごしている私を見て、
つまらなさそうに思えたのでしょう。
(ゆったりとした時間を楽しんでいたのですが…)
私に、おじさんとおばさんが言ったのです。
「パチンコやるかい?」
「ええ?パチンコ?どこで?」
二人がパチンコ店に連れて行ってくれたのです。
でも、お客さんが1人もいない?どうして?
そうか、オフシーズンだもんね…。
パチンコの玉をたくさん入った箱を渡され…
「さあ~。やっていいよ!」
「この台がいいからさ」
ジャラジャラ、ジャラジャラ出てくるわ、出てくるわ…。
嘘のように玉が出てきます

おじさんはいつの間にか、釘を調整しているのです。
そうなのです、おじさんとおばさんのお店だったのです。
玉が出るはずです。
笑っちゃうほど、ジャラジャラ玉が出るのです。
最初は面白かったのですが、だんだんつまらなくなってきました。
だって、パチンコは出るか出ないかの緊張感があるから、楽しいのでしょう?
パチンコもギャンブルなんですね。
賭けるところが面白いのでしょう?
でも、お二人のせっかくの好意ですから、つまらなさそうな顔はできません

嘘をつくのが下手で、すぐ気持ちが顔に出てしまう私でしたから、察したのでしょう。
「さあ、もう帰ろうか」そう言ってくれたのでした。

「楽しかったかい?」
「うん、パチンコって面白い!」

与論島はやっぱり、夏なのかな~。
夏だと、風景が一変するのだろうな~。
でも、オフシーズンだったからいいこともいろいろありました。
おじさんおばさんとパチンコしたり、おしゃべりを沢山できたのでした


コメント (4)
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