東京日記
静岡県焼津市と東京秋葉原を拠点に活動する(秋葉原の居住は2018年12月14日まで)IT企業経営者松田敏孝の日記です。




ある程度 ミクシィを使ったことがあり、「この仕組みはおもしろそうだ」と感じている人なら絶対におススメ。

「自分たちの社内コミュニケーションツールとしてこの仕組みが使えないかな?」とか「自分たちの営業ツールにならないかな?」とか考えている人が読んだら、それはもう強烈に参考になる。

ミクシィ、SNSを深く精神レベルまで理解できる名著だと思う。

ここは目次というか各章のタイトルを以下に書き出しておく。今 自分が書評を書くと止めどもなく長くなりそうで、逆に内容が伝わらなくなりそう。章名だけの方がかえって内容は伝わるかも と思って。

第1章 600万人の心をとらえたミクシィの仕組み
第2章 ミクシィを使えば仕事はこんなに上手くいく
第3章 社員が元気な会社はこう使っている
第4章 なぜミクシィが日本のSNSを支配できたのか
第5章 「ミクシィ疲れ」に陥らないために

以上5つのことについて書かれている。以下、いったん書評から離れる。

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というのは2005年1月に「よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング」を読んだとき自分は電気が走るような衝撃を受けた。GREE、mixiをすでに利用していた自分はSNSの「感覚」みたいなものがある程度わかっていた。だから書かれていることをそのまま理解できたのだと思う。そしてその時「あっ、この仕組みは企業用として導入されていくんだ」と思った。

もちろん当時 Exchange/Outlookは 社内でフル活用していた。「SNSを作ろう」と社内で発表したとき、「Outlookと両方使うのでは中途半端になる」という反対意見もあった。自分はグループウェアとはまったく別のコミュニケーションツールとして企業内で土着すると思っていた。

Exchange/Outlookでビジネスメールやスケジュールを共有しても「仲間意識」は醸造されない。ナレッジマネジメントには向かわない。社内SNSを導入すれば一体感を高め、結果として社内のノウハウや知恵を共有していくことができる。それはナレッジマネジメントそのものだろう。地域社会でも、企業内でも多くの場面で「縁」が弱くなり、人間的には孤独感が強まっているけど、そこを埋めるコミュニケーションツールになるだろう。そのように思った。
その後「ウェブ進化論」などの名著に出会い、優秀な方々とお話しを重ねていく中でこの思いは確信に変わった。

まずは自社用に開発して、活用しながらSNS運用ノウハウを蓄え、次のステップではこの仕組みをお客様に再販していける。受託請負型のソフトハウスである自分たちには親和性が高いビジネスモデルで、リスクも少ないシステム開発投資だと思った。そうして生まれたのが現在の「nanotyBP」。企業向けにイントラもしくはASPで提供させていただいている。

そしてさらに、すでに巨大化していたmixiとは違う、小さなSNSをいくつか作ってそれぞれを管理・活用するサービス「nanoty」が生まれた。「自分達のSNSをつくろう!!」をキャッチフレーズに「nanoty」を生みだしてくれた若いプロジェクトメンバーは、これまでの受託請負型のビジネスモデルではなく、Web2.0的要素を含んだネットサービス立ち上げてくれたため、様々な企業の方々からパートナーとしての申し入れをいただくことになる。そして昨年11月にはナノティ株式会社としてこの事業を分社化し、成長スピード最優先の組織体制を作ることができた。

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「1冊の本が自分に、自分の会社にこんなに大きな影響を及ぼすことがあるんだ」と 感慨深い。「よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング」を共著され、今回の「ミクシィ[mixi]で何ができるか?」の著者 山崎秀夫さんに心から感謝します。どうもありがとうございます。たくさんのヒントと勇気をいただきました。

「第2章 ミクシィを使えば仕事はこんなに上手くいく」の深い洞察も感動ものだけど、「第3章 社員が元気な会社はこう使っている」の事例紹介も圧巻。2年前に「よくわかるソーシャルネットワーキング」を読んだとき「多分こうなっていくのだろう」と思ったことが実現し、迫力ある事例として語られているところがすごい。

ミクシィがネットによる「人脈形成」と「社交」という文化を作り上げたことは高い社会性があることで、敬意をもって語られることだと思う。

そして自分たちは企業向けのSNS「nanotyBP」 と 自分達のSNSをつくろう!!「nanoty」 のサービスに全力で取り組むことで高い社会性のあるSNSの発展に貢献していきたいと思った。

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