小さなナチュラルローズガーデン

木々の緑の中に、バラたちと草花をミックスさせた小さなイングリッシュガーデン風の庭。訪れた庭園や史跡巡りの記事もあります!

梅雨晴れの日のリリーたち?

2014年06月13日 | アート・文化

今日の伊勢崎市は梅雨晴れの気持ちいい一日でした。庭に出てみると、あちこちに植えてあるユリがいい花を咲かせてました。
バラも終わって、いよいよ低迷気味の当ブログですが、ご近所の素敵なお姉様に「ブログ、見てますよ~!」とやさしい声をかけていただいて励まされてます!!

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雨で倒れかけた「ファタモルガナ」 スカシユリ系。
鮮やかなイエローの花びらが八重咲きになる爽やかなユリです。「ファタモルガナ」とはイタリアの伝説に出てくる妖精で、「蜃気楼」という意味も現しているそうです。

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淡いピンクが可愛いオリエンタルリリーの「ル・レーブ」  Le Reve はフランス語で「甘い夢」という意味だそうで、名前だけでも嬉しくなってしまうユリです?
春に友人から球根をいただいて、今まで開花を楽しみにしてました! オリエ
ンタル系のユリは香りの強いものが多く、辺りに芳しい香りを漂わせてます。
白いガクアジサイの「隅田の花火」と仲良くコラボして、ひっそりと涼しげな初夏のいい眺めになりました。ぜひ、拡大してご覧になってください!

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たくさん咲いた清々しい白ゆり、「ナボナ」 スカシユリ系。
「ナボナ」はお菓子じゃなくって、、ユリのホームラン王です!!なんて言うと、年がばれてしまいそうですが、毎年、純白の花をたくさん咲かせてくれる「ナボナ」は今や、白ゆりの代表選手になっているんじゃないでしょうか。
ちなみに、お菓子になったり、ユリになったりの「ナボナ」って何だろう? と思ってちょっとググってみました。
イタリアのローマに「ナヴォーナ広場」という所があって、そこで開かれるお祭りのお菓子の市に、子供たちがたくさん集まって賑わうそうです。

これでお菓子の方はわかったような気がしますが、ユリの方はすみません、まだ調査中です。

ところで、ユリの花言葉は「純真」「無垢」、特に「白ゆり」はその清楚な花姿から、聖母マリアに捧げられたユリ、「マドンナ・リリー」(聖母のユリ)と呼ばれたそうです。
西洋絵画で、天使ガブリエルがマリアに処女懐胎を告げるシーンを描いた「受胎告知」の絵は、しばしばガブリエルが「白ゆり」をたずさえて描かれています。キリスト教がもたらした文化では、
「白バラ」と同じように「白ゆり」にしても「純潔の象徴」とされてきたようです。
ある方のブログでおもしろいことが書かれてました。当時、「受胎告知」の絵の中で、ガブリエルがたずさえている「白ゆり」には、「雄しべ」が描かれてはならない!というルールがあったということでした。
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しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」では、白ゆりをよく見るとあえて「雄しべ」を描いてしまっているそうです。
これはマリアの処女懐胎というのも「おとぎ話」で、イエス・キリストにも実は人間の父親がいたはずだと暗示しているということでした。
何年か前に「ダ・ヴィンチ・コード」という映画があって、これも似たようなテーマで成り立つ映画だったように思います。
「受胎告知」も「最後の晩餐」も、登場人物といい遠近法といい確かにダ・ヴィンチの絵画はスタイリッシュでカッコいいのですが、聖書の時代の実際の光景とはかけ離れているような気がします。
ダ・ヴィンチやミケランジェロの生きた当時のルネッサンス、ヒューマニズムの精神というものは、神の奇跡よりも、人間の力をより大きく強調していたわけで、ダ・ヴィンチにしてもキリスト教に反発して、自らの作品の中にこのような仕掛けを取り入れたのでしょう。
言うまでもなく、クリスチャンの私としてはマリアは処女のまま子を授かり、神の御子(みこ)イエス・キリストが誕生したことを信じています!

「白ゆり」ですが、キリスト教ではもう一つ、十字架で死なれたイエス・キリストが三日目に死からよみがえった復活を記念して、「復活の象徴」ともされています。
私たちのプロテスタント系の教会でも、イースター(復活祭)には「白ゆり」が飾られてキリストの復活をお祝いします。それは同時に、イエス・キリスト様を信じる私たちも死んだ後に、キリストと同じように復活して天国にゆけるということの再確認にもなっているのです。
今日は最後に、イースターの日に教会でよく賛美される曲を紹介致します。

「新聖歌128番 イースターの朝には」

イースターの朝には 白百合を生けましょう
イエス様が命に 帰られた良い日です
  (くり返し) ああ白百合 主イエスが 甦(よみがえ)った良い日を
          記念して香るのか イースターの良い日に

ああ冬中(ふゆじゅう)地面の 中に居(お)った白百合
目に見えぬ命が 春を待って居(お)ったのです
   (くり返し)

神様の良い子らは 死んでもまた生きます
葬(ほうむ)られて命に 帰られた主のように

  (くり返し)


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