なんてことはない

つまらないことことですが

キャサリン台風のこと

2016年08月25日 | 日記
東京の大洪水はおよそ50年に1度はあるようです。直近は1947年のカスリーン(キャサリン)台風でこの時に利根川と荒川が氾濫して多数の死者と甚大な被害を出しています。それから69年が過ぎたことになります。この台風の最大値を基にして現在の整備計画は作られているようで利根川水系で最大流量を毎秒17500トンとして、江戸川への分水を7000トンとしているようです。ここまではまあ耐えられるけどもそれ以上は難しいかな、というようです。このキャサリン台風の中心気圧は960hPaで房総半島沖を通過したときには970hPaと勢力が衰えた普通の台風で、東京湾をかすめて通り過ぎて台風の中心から北側の雨雲で雨量が多かった、という台風のようです。ですから中心気圧920hPaの恐ろしい破壊力のあるスーパータイフーンではないのです。

つまり、東京を直撃するスーパータイフーンはこれまでの河川整備では想定外ということなのです。しかし、行政だけでなく、河川整備に必要な用地の買い上げについて住民側にも考えなければならない問題もあるようです。

なお、伊勢湾台風は1959年9月ですから57年を過ぎました。この伊勢湾台風はスーパータイフーンでした。これが来週30日に恐らく東京を襲ってくる、猛烈な暴風と高潮と堤防決壊による津波のような破壊力をもった大洪水をイメージする、これが想定外被害の分かりやすい映像なのかも知れません。都内のお若い人達は伊勢湾台風の被害映像を見ておくべきでしょう。

もしも、仮にそうなるとしても、まだ5日もあります。幸いなことに昔とは違い、台風は衛星から監視していますから上陸場所の特定もその破壊力もほぼ正確に3日前には割り出せることでしょう。今回は日本気象協会でも特別チームで情報提供をしていただけるようです。ですが、問題は、その情報の受け手の理解力です。

ご自分の身を守る行動をとるとは「全ては自己責任である」ことを忘れてはならないでしょう。特に、江戸川区にお住まいの方は、行政のハザードマップに頼らず、本当にどこに避難すべきか?それを28日(今から3日後)までにご自分で考えておく必要があると思います。そして、早めの避難を・・28日がリミットになるかも知れません。

あとがき
「計画は悲観的に、行動は楽観的に」と言われます。「備えあれば憂いなし」ということです。この逆に、計画がまあ大丈夫だろうと楽観的だと土壇場になっての行動は悲惨なものになる、それが現実のようです。大自然の災害に対する計画とは、そこから避難する、つまり、「安全な場所に逃げるための行動計画を立てる」ことなのです。

大洪水は津波避難と同じく、高台にある丈夫な建物への避難です。


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