よしえちゃんの教え

以前からこれを読んでくれている人はご存知の、
私を泣かした、おかんのねえちゃんである、
よしえちゃん。

たまに家の掃除をしに来てくれる。

私は、よしえちゃんの教えに従って、
ここのところ良い子である。

よしえちゃんの教え

1.お仏壇に毎日ろうそくと線香をあげ、手を合わせること
2.愛犬ルックのうんちの掃除を毎日すること


「それだけやっておけばね、仏様が見ていてくれるから。
迷った時にはね、どうしたらいいか教えてくれるんだから。」

本当だよ、とよしえちゃんは言います。

よしえちゃんが来た時に線香があがっていると、
「えらいねぇ」
と褒めてくれます。

それだけなんですけど。

旅行の手配に忙しくしながらも、
なんだかいいことがありそうな気がするじゃないですか。

今日、大量のギョウザをせこせこ作っていたら、
「いいねぇ、やっぱり家で作るとおいしいよねぇ、
おばさんとこはおじさんと２人だから、買ってくるけどおいしくない」
にこにことしばらく見ていました。

妹に２人分のギョウザをお皿にとってもらい、
よしえちゃんにあげました。
ゴーヤーチャンプルも（得意料理なので）。

よしえちゃんはビックリして、でも嬉しそうにしていました。

実は、その前、よしえちゃんはおかんに、
「かおりがギョウザを一生懸命作ってるよー」
と言っていたらしい。
おかんが、
「かおりに言ってもらえばいいよ」
と言うと、
「いいよいいよ、せっかく作ったんだから」
と言っていたそうだ。

いいことした。

思えば、私は何年か前、半年くらいよしえちゃんちで晩御飯を食べていた。
近くで家庭教師をしていたから。

やめてからしばらく、よしえちゃんもダンナのきよしくんも、
「晩御飯が寂しくなった」
と、しょんぼりしていたそうだ。

きよしくんは、いつか私と一緒に、行きつけのカラオケバーに行くことを楽しみにしている。
「かおりを連れて行ったら、おじさん自慢だなぁ」
と、えらい嬉しそうにそう言う。
自慢になるほどかわいくも若くもないと思うのだけど、
しかし私もちょっと嬉しくなる。

酔っ払うといつも以上にニコニコして、
ハイテンションでしゃべり倒し、ばしばし叩いてくるので、
きよしくんと飲みに行くのは勇気がいりそうだけど。

そのうちね～。