お昼休み、
家に向かう途中のこと。
ねこが道路の真ん中でびよーんと寝ていた。
この向いの家のおじさんはねこ好きで、
沢山のねこを家に入れたり餌付けしてるので
ここらのねこたちは人や車を怖がらなくて
近所の人たちは困ったねえと言いながら
過ごしていたんだけども
様子がおかしい
通り道なのでそっと避けて通り過ぎようと思ったけど
やっぱおかしい
パッと立ち上がって道路の隅に立ち去ったねこ
道路には血！！！
あの子ひかれたんだ！！！
機敏な動きを見ると内臓は何とか大丈夫そうだけど、
車をとめて近くに行ってみると
口が開いたままで
ぼとぼとと血が流れていた
顎やっちゃったんだ
んーーーーーー
どうしよう
近寄ると逃げてしまうので
捕まえられそうもない
捕まえられるほど弱ってはいないと考えると
まだあれだけど
痛みは相当なものだろうし
顎が砕けていたら、
これから野生では暮らしていけない
ゴハン食べられない
ただ痛いだけ
どんどん衰弱して
その先は見えている
捕まえられないものの
私との距離が一定に保たれると
じっと座り込んでいる
おじさんに話そうとしたけど、
お留守だった
んんんーーーーーーーーーー
帰りにまた見かけたら
どうにかして捕まえたほうがいいんだろうか
捕まえられるだろうか
それまであの子は生きているんだろうか
んんんんんんーーーーーーーーーーーーー
どうしたら良かったのか
どうしたら良かったのか
中途半端な偽善の心の持ち主は
いつだって中途半端だな
こういう場面に遭遇するといつも思います
神様、いるんなら見てますか
私、地獄行きでもいいです、て。