チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

富士丸くんのこと。

2009-10-22 | チョッパー中継


10月1日、
私が1番好きだったブログ「富士丸な日々。」の富士丸くんが急逝してしまいました。

あまりに突然のことに思わず声を出してしまったくらい。

富士丸くんは私の理想の犬で、
大きくてハンサムで、でも大人しくてほとんど吠えることもなくて、
どこにだって連れて行けて、
誰にだってフレンドリーで、
飼い主である穴澤さんを見上げる目は、いつもキラキラで。

私は穴澤さんの書く文章も本当に大好きでした。
冷静で客観的で鋭くて、突き放すように素っ気なくて、
でも富士丸を見つめるまなざしは全部を包み込む温かさがあって、
その文章からははいつだって、
大きな大きな愛情があふれ出していました。

こんな人と結婚したいなあ

いい加減早く結婚しろとせかす周りに、私はよくそう言ってました。

富士丸くんの為に追悼の特集が組まれて、
3680通のメッセージが寄せられました。
もちろん私も。

富士丸探検隊 ボクも一緒に連れてって
富士丸、ありがとう。
そして、これからも


穴澤さんも富士丸くんへお別れの手紙を書いておられました。

もうね、
流すように読むのがやっとだった。

途中で何度もギブアップしようかと思ったくらいせつなかった。

私は、これだけ泣ける手紙を他に知らない。

それでやっぱり思った。

不謹慎かもしれないけど、
この人やっぱりものすごく素敵な人だなって。
私はやっぱりこういう人と結婚したいなあって。

愛する動物を亡くしたことのある人が読めば、
その気持ちは痛いほど伝わってくるその文章。
そこにはやっぱり富士丸くんへの愛情があふれていて、
読むたびに心臓を握りつぶされたように苦しくなる。

3年前、愛犬ルックを亡くした時
この世の中にこんなに悲しいことがあるのかと思いました。
今まで私が体験してきた「悲しいこと」なんて、
あれは全部「悲しいこと」なんかじゃなかったんだと思うくらい。

もうじき3回忌がくるけど、
うちの家族はまだ、ルックの遺骨を手放せないでいます。
ペットの遺骨を預かって供養してくれる所があるのも知っています。
だけど、それでもどうしても手放せない。
それじゃあルックは天国に行けないよ、と言われたこともあります。

本当?

でも勝手な、でも正直な気持ちとしては、
もう少しだけ、そばにいて欲しいと思ってしまうんです。

いたずらばっかりしてチョッパーを叱った後、

それでもいつか、私を置いて行ってしまうんでしょ?

と突然泣けてきたりします。

動物と暮らすことには、そういうつらさも付いてきます。
「犬は犬で、人間ではない」ことも分かっています。
それでも、やっぱりかけがえのない存在にかわりありません。

あんなに悲しかったのに、また犬を迎えてしまった。
私はやっぱり犬が好きです。

どんなにいやなことがあって、
私の人生どうなんだって思っても、
今犬と暮らせている。
病院にも連れて行ってあげられるし、
毎日ご飯をあげられて、散歩に行ってあげられる。

十分幸せじゃんと思えます。


今はただ、
大好きな穴澤さんの悲しみが、少しでも癒えるよう祈るばかりです。

富士丸くん、とうちゃんを守ってあげてね。