チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

超長文にて、みなさまありがとう。

2006-11-20 | チョッパー中継


あまりに突然だった愛犬ルックとのお別れから、早1週間。
泣いてもわめいても、時は流れます。
私も家族も、大分落ち着きを取り戻している今日この頃。

いやぁそれにしても突然でした。

月曜の朝、ルックが突然ひどい発作を起こしました。
家には私1人。
私も英会話に行くところで。

でも速攻で全キャンセル。

その発作というのが、想像を絶するものだったから。

突然、絞り出すような鳴き声を上げながら、
そこら中のものをひっくり返して、暴れ出した。
完全な呼吸困難。
何ていうのかな、
例えるなら、出産か?!というような、悲鳴。

その後2時間で3度同じ発作を起こし、
病院に電話すると「今すぐ連れてきて」と言われた。

先生は言いました。
「今は酸素ボックスに入っているから、少しは楽かもしれない。
でも、それも長くは持たないと思う。
なるべく早い決断を、家族で話し合って下さい」
と。

弟にメール。
定時で帰ると返事があった。

妹の友達とやらの携帯にメッセージを残す。
泣きながら電話がかかってくる。
「帰りたいよー」と言うので、夜発の便があったことを思い出す。
そして妹は、その日の夜にマレーシアを出発した。

夜、おかんと弟と面会に行く。
私達を見つけると、よろよろと起き上がって、
先生が何度閉めようとしても、一生懸命前足をドアにはさんで抵抗していた。
「置いていかないで」
と言ってるみたいだった。

生きてるのに。
まだちゃんと生きてるのに、と思った。
それでも選ばなくちゃいかんのか、安楽死を、って。
どうがんばっても出来そうもないと思った。

家族会議の結果、全ての決断を妹に任せることにした。
捨て犬だったルックを連れてきたのは妹だったし、
1番かわいがっていたのも妹だった。
渡航先をマレーシアにしたのも、ルックに何かあった時すぐに帰国できるからだった。

翌朝、妹が到着。
午前の診療時間にギリギリ間に合うかどうかの時間だった。
午後にゆっくり来る?と言ってたんだけど、
何とか間に合ったので対面できた。

妹はずっと泣きっぱなし。

昨日よりまたかなり弱ったルックは、
上手に立ち上がることもできなかった。
妹は妹なりに考えて、
私達はその日の午後4時、ルックを楽にしてあげる決意を先生に伝えて帰った。

そして午後2時、電話が鳴った。

「先程呼吸が停止しました。心臓はかろうじて動いていますが、意識はもうありません。」

1人の部屋で電話を取って、
すぐ病院に向かう旨を伝えて、
私は言葉通り、号泣した。
もう、わんわん泣いた。
子供みたいにしゃくりあげて泣いた。

だって、ルックが私達を思いやってくれてたみたいだったんだもん。
生きてるのに、意識があるのに、死なせられないって私思ったもん。
だからルック、4時になる前に意識なくなったんだって。
そう思ったら悲しくて悲しくて。

でも私、家族の前では泣きません。
しっかりがんばります。

きっちり涙を拭いて、妹とおかんに連絡して、病院へ。

もう、すっかり意識はなくて、いろんなチューブを付けられたルック。

最後は、先生にお薬を打ってもらいました。

あの感覚!

一生忘れられないだろうな。

目の前で、心から愛してる命が途絶える瞬間。

おかんと妹はずっと号泣してて、先生も困ってた。
そりゃそうだ。
私は頑張って、先生と話した。

バスタオルでくるまれたルックは、もうぐにゃぐにゃで、
舌もべろーんって。
ぶさいくで、また泣けた。

妹は宝物のようにルックを抱いて、
私は運転手なので、やっぱり泣けない。

ペット専門の火葬屋さんは、明日の朝じゃないと空いてないって言われた。

そのおかげで、ルックは弟に会えたし、かけつけた相方くんにも会えた。

スーツ姿のまま駆けつけた相方くんは、
ルックを見るなり大号泣した。
あんなに吠えられまくって、何度も噛まれそうになったのにね。
最後は仲良しになってたもんね。
ボロボロと涙を流す相方くんを見て、ちょっと惚れ直した。

妹に会った2時間後に息を引き取ったルック。
きっと待ってたんだね。
みんなに会いたかったから、火葬屋さんの予約いっぱいにしたんでしょ。

中国に出張中の親父も、珍しく電話をかけてきた。
そういえば親父、出かける前に初めてルックの写真撮ってたっけ。

みんなに愛されたルックは、翌日自宅そばで骨になりました。

不思議なことに、私も妹も、火葬車が来るまで起きれなかった。
ルックが、
「どうせ早く起きたって、ずーっと泣いてるんでしょ!」
って寝かせてくれてたみたいだねって、妹と話してた。

犬にも「喉仏」の骨があるんだよ。
人間のは、手を合わせてる人間の形だけど、
犬のはちゃんと4本足で立ってるの。

「こんなに綺麗に残ってるワンちゃんは、初めてですよ!」
と褒められた。
普通は、病気で死んだ犬の骨は、ボロボロにくずれるらしいんだけど、
ルックのは全然折れなかった。
綺麗に、沢山残ってた。

そして、たくさん飲んだお薬は、
燃えずに緑色のかたまりになって残っていた。

ごめんね、沢山お薬飲ませちゃったもんね。

ちゃんと骨壷に入れて、包んでもらった。

その翌日、妹はマレーシアに帰った。

私と同じで、妹やおかんみたいに泣けない弟は、
聞けば「仕事中にボロボロ泣けて止まらんかった」らしい。

親父は帰国後、
「お父さんが珍しく携帯で写真撮っちゃったでかなぁ」
ともらしていた。

沢山の人が、私にメールをくれた。
友達や、ブログ仲間、mixi仲間。
みんなが「ルックは絶対幸せだった」「元気だして」と言ってくれた。

そしてこの週末、相方くんといる時、ふとした時に涙が止まらなくなってしまった。

ルックおらんくなっちゃった。
骨になっちゃった。
もう会えないよ。
だってもう、死んじゃったもん。

言葉に出すと、いっぱいいっぱい泣けてきた。
悲しくて悲しくて、もうただ悲しくて、疲れて寝るまで泣いた。

まだ、ふとした時に思い出はよみがえるし、
「いぬのえいが」にいたっては、しばらくは見れる気がしない…。

でも、からっぽになったルックの小屋を見る度に、
もういないんだなぁって思います。

励ましてくれた皆さん、
本当にどうもありがとう。

世の中まだまだ、捨てたもんじゃありませんな。

ありがとう。







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14 コメント

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Unknown (アユミ)
2006-11-20 22:59:47
ルックはみんなに愛されてたんだね。
ルックはみんなに忘れられない限りずっと近くにいるんだよ。
でも。いつも居た存在が消えてしまう。それが、ただ悲しいよね。
私もたまに考えてかなしくなったりする。離れたくないからできるだけ長く生きていて欲しいけど、苦しいのにただ生かしているのは自分の我侭なんじゃないか、と考えたり。でもきっとその時が来ないと分からないんだろうな。
これ見て泣いたよ。かおり。しっかりしてるね、すごい。
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あゆみへ (616)
2006-11-21 21:37:37
ありがとう。
そうなの、私頑張った。
我慢するの大嫌いだけど、頑張ったよ。

クッキーちゃんを超可愛がってあげてね!

うれしいコメントでしたわ。
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号泣 (さつき)
2006-11-21 22:24:54
読んでて私も涙が止まらなくなってしまったよ
ルック君はもちろんかおさんご家族も精一杯がんばったのですね。
私もうちのわんこをいっぱいいっぱい愛してやります!!
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さつき様 (616)
2006-11-22 16:10:59
自分のことで泣いてもらって、ルックもきっと天国で幸せいっぱいだと思います。
しょーんくんをいっぱいいっぱい愛してあげて下さい。
ありがとう!
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うまく言えないけど… (しゃんP)
2006-11-22 22:52:25
読んでてすっごく愛を感じました。どうか元気をだしてね。
ルック君亡くなったことはすっごく悲しいことだけど、カオたちの愛情をすっごく受けて幸せだったよね。そしてルック君からの愛情も、カオたちもいっぱい受けてたんだよね。すごくステキな家族だよ!
他人事とは思えないブログでした。
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そうだったんですね (しま)
2006-11-23 14:00:16
暫く訪問しない間にそんなことがあったんですね。
家族全員に愛されていたルック君。
18年の生涯、本当に幸せだったと思います。

うちの犬も今まで3匹。実は家の庭にある柿の木のそばに埋めました。
しばらくは涙が止まらないと思いますが、
ルック君もきっと今もみんなのことを思っていると思います。
元気なみんなを見守りたいと思っているはず。
時間はかかると思いますが、良い思い出になるまで
ゆっくり消化して下さい。


うちの犬のことを思い出しました。
どの犬の時も、実は休診日で息を引き取ったのは家だったんです。
それも今思えば家族にみていて欲しかったのかな・・・と。
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よく頑張った (miyuki)
2006-11-25 13:50:02
日記読んでて、ほんと泣けてきたし、
ルックの愛情もいっぱい感じたよ。

別れっていつかは訪れるもんで、
それは分かっていても、やっぱ辛いよね。

いつでも、ルックは近くにいるから大丈夫だよ。
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しゃんP様 (616)
2006-11-28 23:10:46
いつもバラッバラなうちの家族ですが、
今回ばかりはひとつになってましたね。
ルックのおかげです。
みんな私のいない所で、ルックと仲良くしてたみたい。
またお宅の姫たちと遊ばしてね。
やっぱり犬が好きよ、私。
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しま様 (616)
2006-11-28 23:13:55
やっぱ犬とか、そういう動物たちには、話せない分何かしらの不思議な能力が備わっているような気がします。
そしてそれは人間の能力よりも思いやりに満ちている気がします。
美化しすぎかな?
これまで以上に、思いやりのある人になりたいと、小さく決心した次第であります。
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みゆき様 (616)
2006-11-28 23:15:26
別れのつらさ、特に死別はね。
格別でした。
でも、私頑張るよ。
ありがとうね。
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