あまりに突然だった愛犬ルックとのお別れから、早1週間。
泣いてもわめいても、時は流れます。
私も家族も、大分落ち着きを取り戻している今日この頃。
いやぁそれにしても突然でした。
月曜の朝、ルックが突然ひどい発作を起こしました。
家には私1人。
私も英会話に行くところで。
でも速攻で全キャンセル。
その発作というのが、想像を絶するものだったから。
突然、絞り出すような鳴き声を上げながら、
そこら中のものをひっくり返して、暴れ出した。
完全な呼吸困難。
何ていうのかな、
例えるなら、出産か?!というような、悲鳴。
その後2時間で3度同じ発作を起こし、
病院に電話すると「今すぐ連れてきて」と言われた。
先生は言いました。
「今は酸素ボックスに入っているから、少しは楽かもしれない。
でも、それも長くは持たないと思う。
なるべく早い決断を、家族で話し合って下さい」
と。
弟にメール。
定時で帰ると返事があった。
妹の友達とやらの携帯にメッセージを残す。
泣きながら電話がかかってくる。
「帰りたいよー」と言うので、夜発の便があったことを思い出す。
そして妹は、その日の夜にマレーシアを出発した。
夜、おかんと弟と面会に行く。
私達を見つけると、よろよろと起き上がって、
先生が何度閉めようとしても、一生懸命前足をドアにはさんで抵抗していた。
「置いていかないで」
と言ってるみたいだった。
生きてるのに。
まだちゃんと生きてるのに、と思った。
それでも選ばなくちゃいかんのか、安楽死を、って。
どうがんばっても出来そうもないと思った。
家族会議の結果、全ての決断を妹に任せることにした。
捨て犬だったルックを連れてきたのは妹だったし、
1番かわいがっていたのも妹だった。
渡航先をマレーシアにしたのも、ルックに何かあった時すぐに帰国できるからだった。
翌朝、妹が到着。
午前の診療時間にギリギリ間に合うかどうかの時間だった。
午後にゆっくり来る?と言ってたんだけど、
何とか間に合ったので対面できた。
妹はずっと泣きっぱなし。
昨日よりまたかなり弱ったルックは、
上手に立ち上がることもできなかった。
妹は妹なりに考えて、
私達はその日の午後4時、ルックを楽にしてあげる決意を先生に伝えて帰った。
そして午後2時、電話が鳴った。
「先程呼吸が停止しました。心臓はかろうじて動いていますが、意識はもうありません。」
1人の部屋で電話を取って、
すぐ病院に向かう旨を伝えて、
私は言葉通り、号泣した。
もう、わんわん泣いた。
子供みたいにしゃくりあげて泣いた。
だって、ルックが私達を思いやってくれてたみたいだったんだもん。
生きてるのに、意識があるのに、死なせられないって私思ったもん。
だからルック、4時になる前に意識なくなったんだって。
そう思ったら悲しくて悲しくて。
でも私、家族の前では泣きません。
しっかりがんばります。
きっちり涙を拭いて、妹とおかんに連絡して、病院へ。
もう、すっかり意識はなくて、いろんなチューブを付けられたルック。
最後は、先生にお薬を打ってもらいました。
あの感覚!
一生忘れられないだろうな。
目の前で、心から愛してる命が途絶える瞬間。
おかんと妹はずっと号泣してて、先生も困ってた。
そりゃそうだ。
私は頑張って、先生と話した。
バスタオルでくるまれたルックは、もうぐにゃぐにゃで、
舌もべろーんって。
ぶさいくで、また泣けた。
妹は宝物のようにルックを抱いて、
私は運転手なので、やっぱり泣けない。
ペット専門の火葬屋さんは、明日の朝じゃないと空いてないって言われた。
そのおかげで、ルックは弟に会えたし、かけつけた相方くんにも会えた。
スーツ姿のまま駆けつけた相方くんは、
ルックを見るなり大号泣した。
あんなに吠えられまくって、何度も噛まれそうになったのにね。
最後は仲良しになってたもんね。
ボロボロと涙を流す相方くんを見て、ちょっと惚れ直した。
妹に会った2時間後に息を引き取ったルック。
きっと待ってたんだね。
みんなに会いたかったから、火葬屋さんの予約いっぱいにしたんでしょ。
中国に出張中の親父も、珍しく電話をかけてきた。
そういえば親父、出かける前に初めてルックの写真撮ってたっけ。
みんなに愛されたルックは、翌日自宅そばで骨になりました。
不思議なことに、私も妹も、火葬車が来るまで起きれなかった。
ルックが、
「どうせ早く起きたって、ずーっと泣いてるんでしょ!」
って寝かせてくれてたみたいだねって、妹と話してた。
犬にも「喉仏」の骨があるんだよ。
人間のは、手を合わせてる人間の形だけど、
犬のはちゃんと4本足で立ってるの。
「こんなに綺麗に残ってるワンちゃんは、初めてですよ!」
と褒められた。
普通は、病気で死んだ犬の骨は、ボロボロにくずれるらしいんだけど、
ルックのは全然折れなかった。
綺麗に、沢山残ってた。
そして、たくさん飲んだお薬は、
燃えずに緑色のかたまりになって残っていた。
ごめんね、沢山お薬飲ませちゃったもんね。
ちゃんと骨壷に入れて、包んでもらった。
その翌日、妹はマレーシアに帰った。
私と同じで、妹やおかんみたいに泣けない弟は、
聞けば「仕事中にボロボロ泣けて止まらんかった」らしい。
親父は帰国後、
「お父さんが珍しく携帯で写真撮っちゃったでかなぁ」
ともらしていた。
沢山の人が、私にメールをくれた。
友達や、ブログ仲間、mixi仲間。
みんなが「ルックは絶対幸せだった」「元気だして」と言ってくれた。
そしてこの週末、相方くんといる時、ふとした時に涙が止まらなくなってしまった。
ルックおらんくなっちゃった。
骨になっちゃった。
もう会えないよ。
だってもう、死んじゃったもん。
言葉に出すと、いっぱいいっぱい泣けてきた。
悲しくて悲しくて、もうただ悲しくて、疲れて寝るまで泣いた。
まだ、ふとした時に思い出はよみがえるし、
「いぬのえいが」にいたっては、しばらくは見れる気がしない…。
でも、からっぽになったルックの小屋を見る度に、
もういないんだなぁって思います。
励ましてくれた皆さん、
本当にどうもありがとう。
世の中まだまだ、捨てたもんじゃありませんな。
ありがとう。
ルックはみんなに忘れられない限りずっと近くにいるんだよ。
でも。いつも居た存在が消えてしまう。それが、ただ悲しいよね。
私もたまに考えてかなしくなったりする。離れたくないからできるだけ長く生きていて欲しいけど、苦しいのにただ生かしているのは自分の我侭なんじゃないか、と考えたり。でもきっとその時が来ないと分からないんだろうな。
これ見て泣いたよ。かおり。しっかりしてるね、すごい。
そうなの、私頑張った。
我慢するの大嫌いだけど、頑張ったよ。
クッキーちゃんを超可愛がってあげてね!
うれしいコメントでしたわ。
ルック君はもちろんかおさんご家族も精一杯がんばったのですね。
私もうちのわんこをいっぱいいっぱい愛してやります!!
しょーんくんをいっぱいいっぱい愛してあげて下さい。
ありがとう!
ルック君亡くなったことはすっごく悲しいことだけど、カオたちの愛情をすっごく受けて幸せだったよね。そしてルック君からの愛情も、カオたちもいっぱい受けてたんだよね。すごくステキな家族だよ!
他人事とは思えないブログでした。
家族全員に愛されていたルック君。
18年の生涯、本当に幸せだったと思います。
うちの犬も今まで3匹。実は家の庭にある柿の木のそばに埋めました。
しばらくは涙が止まらないと思いますが、
ルック君もきっと今もみんなのことを思っていると思います。
元気なみんなを見守りたいと思っているはず。
時間はかかると思いますが、良い思い出になるまで
ゆっくり消化して下さい。
うちの犬のことを思い出しました。
どの犬の時も、実は休診日で息を引き取ったのは家だったんです。
それも今思えば家族にみていて欲しかったのかな・・・と。
ルックの愛情もいっぱい感じたよ。
別れっていつかは訪れるもんで、
それは分かっていても、やっぱ辛いよね。
いつでも、ルックは近くにいるから大丈夫だよ。
今回ばかりはひとつになってましたね。
ルックのおかげです。
みんな私のいない所で、ルックと仲良くしてたみたい。
またお宅の姫たちと遊ばしてね。
やっぱり犬が好きよ、私。
そしてそれは人間の能力よりも思いやりに満ちている気がします。
美化しすぎかな?
これまで以上に、思いやりのある人になりたいと、小さく決心した次第であります。
格別でした。
でも、私頑張るよ。
ありがとうね。