チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

パラオのたび 4日目町へ出る編。

2009-07-09 | 616


ようやく4日目。
前日にガイドさんからミュージアムが近くにあることを聞いていたので、
エステまでの時間行ってみることにする。



↑この日の私の朝ごはん「ハムとマッシュルームのオムレツセット」


朝ごはんも3度目なのでいい加減気付いたことがあったんだけど、





私もあゆみもあったかい紅茶を頼むのに、
いつも出てくるのはなぜか「ガムシロップ」。
まぁいいかと思ってたんだけど、
なんとこの日は最初に普通の粉砂糖が出てきたのです。

「おおーあったんだね粉砂糖」
「ホットにガムシロっておかしいもんねえ」

と言っていたその時、
ウエイトレスさんが急いで戻って来て、
いやだ私間違えちゃったわすいません~って感じで
いそいそと

ガムシロに交換してくれました。

なぜだっ ( ゜Д゜;)

パラオではツアーでもエステでも大体何でも送迎付きなのですが、
この日はミュージアム後町でお土産買いたかったので
町のショッピングセンターにお迎えを変更してもらいました。
こういう一連の手続きも、ホテルのスタッフさんがやってくれます。

パラオの道は分かりづらい。
地図を見ながら行ったのに、
「あれっこんなとこにあった Σ(゜Д゜;)アラマッ」
的な感じでミュージアムに到着。



↑「ベラウナショナルミュージアム」(パラオは現地語でベラウ)


ここに来ると、パラオの歴史=植民地の歴史なんだなぁと実感する。

19世紀の後半から、スペイン→ドイツ→日本(第一次世界大戦後)→アメリカ
(第二次世界大戦後)の統治を経て、
1981年にようやく独立国家となったパラオ。

なぜパラオがこれほど親日国家なのかというと、
日本の統治時代、パラオ伝統の酋長制をそのまま残したことが、
お金を出すだけだったり無理に自国制度を押しつけた国より印象が良かったことがあるらしい。
教育の向上や衛生面の改善に力を入れたことも、
日本の株を上げることの一因になったようだ。

現にパラオには、世話になった日本人の名前を子供に付けることも多々あったらしく、
例えば「佐藤さん」にお世話になった場合、
名前が「サトウサン」になったりして、
日本風に敬称を付けて呼ぶと
「サトウサンさん」になっちゃったりすることもあるらしい。

耳にした「いい話」として、

パラオのある島が戦場になることが決まった時、
「我々も軍隊に入れてくれ、共に戦わせてくれ」と申し出るパラオ人もいたけど、
日本人は
「これは我々とアメリカの戦争だから」
と、島のパラオ人を全て逃がした、というのがある。

そして、もうこれまで、となった時、
日本人は逃げたりせず信念の元に自ら命を絶ったと。
それを見たパラオ人は畏敬の念を持ったと。

だからパラオ人は日本人が大好きで、
パラオでは観光客狙いの犯罪もぼったくりもしつこい物売りもないと。

大変いい話だ。
この話を聞いた時はあゆみと2人、鳥肌が立つくらいぐっときた。

でもこのミュージアムに来て良かった。
やっぱり現実はきっとそんないい話ばっかじゃない。

軍に入れられてニュージーランドとかに派兵されたパラオ人もいたらしいし、
日本兵からいわれのない暴力を受けたという証言もあった。
日本軍は他の国の軍隊よりひどかったという証言もあった。

でも悲しかったのは、そういう証言の後に、
「本当はこんなこと言いたくなかったんだけど…」
という言葉が続いているのを見たことだった。

「でも、これが事実だから」と。

実際過去のことというのは、どれが本当で何が事実なのかなんてよく分からないと思う。
人の口から語られるのは、全てその人のフィルターを通したものだし、
記録に残されたものだって、事実を書き残したかどうかなんて証明できない。

でも私たちはそういう過去の破片を見たり聞いたりすることしかできないから。

現在のパラオ人の優しさを見ていて、
そうしてもらえるほど、私たちの祖先はいいことばかりをしてきた訳じゃないだろうにな
と心苦しくなったりもする。
でもこれだけ親日感情が高いということは、
いいことをした事実も沢山あったんだろうな、とも思う。

ひどいこともしたかもしれない、ごめんなさい、
でも今日本を好きでいてくれてありがとう、と心から思う。

これも全て私のフィルターを通したものなので、
パラオに行った際はぜひここを訪れてみて下さい。
うかれてた気分も少し引き締まります。


ここではお土産も売ってます。
ちなみにパラオの州旗が書かれたマグカップ、
町のショッピングセンターのがここより大分安かった…

あれ?逆だっけ? ( ゜д゜;)アリー?












↑ジュゴンのストーリーボード

パラオ名産品の1つとして、
木に物語を描いたストーリーボードがあります。
伝説とか民話とかね。

ただやっぱり南国の木彫りとかって、いちいちファンキーだよね

ヽ(・ω・)ノ


ミュージアムの外には、パラオの伝統的な建物「バイ(アバイ)」がある。








近くで見ると、書かれた絵がいちいちふざけた感じなのがとても良い。

この日はとってもいい天気だったなあ

思いの外充実した時間を過ごした私たち。

よーしエステ前にお土産の下見に行くぞー
そしてひるめしを食うのだー

と、ミュージアムを出て、
大体こっちの方角でしょ的な感覚で市街地に向かう私たちでした。

まだ続くっ


( ・∀・)ノ