わが家の庭隅に著莪の花が思い切り群れをなして咲いています。ちなみに長田武正著長田貴美子写真「野草図鑑➁78頁」に著莪があります。ご夫婦のご共著と言ってもよろしいでしょう。先生ご夫妻は当市にお住まいでした。そして市政だよりに植物のお話を連載されていました。小生は偶然ですが観世音寺正門前の道路でご夫婦が撮影されておいでのところを拝見しました。後で新聞記事に掲載され、先生がスケッチ、奥様が写真を、との記事がありました。丁度全国の野山を歩いて執筆なさっていたころであったのかもしれません。小生は野草に特に興味を持っていたわけではありません。ただ野山を散歩しても野草の名前だけども知り得れば、と思う程度の興味でした。観世音寺の前での温和なお二人仕草に感心しました。その後は野草図鑑は勿論、野草の手帖をも手許にしました。しかし一向に野草の知識は増えておりません。なにしろ野草の数にはかないません。
著莪の俳句を歳時記でみました。中国渡りが野生化したもののようです。花の数は多いけれど菖蒲のような艶やかさがありません。それに射干(ヒオウギ)も著莪と読むそうで、それは小生でも見間違う事は無いでしょう。花の時期は四~五月と八~九月となっていて、当然季は夏です。