長崎空港は大村湾にあります。そこから車で五分も行けば、秋の陽光を浴びた色硝子の砂浜に出会います。
朝日紙夕刊に、長崎県環境保健研究センターの粕谷智之さんのお話とガラス粒の美事な浜辺の写真が掲載されていました。
アサリの幼生は約一ミリの粒に着底しやすいそうです。そこで家庭から出た空瓶でガラス砂を作り、県が2016年に六五〇〇〇万円で撒きました。今年1平方メートル当たり一八五個のアサリが確認されました。夕刊の小さな写真では四囲の風光と美事なガラスの砂浜のよさは判りませんが、いずれ観光客を魅了するでしょう。
加えて将来砂を噛んだ浅蜊の汚名をも濯ぐ事でしょう。