以前杉田玄白先生の耄耋独語と題してブログを書きました。以来蘭学事始を読んでみようと思ってはいました。昨日図書館の科学関係の棚に「すらすら読める蘭学事始 酒井シヅ先生著」がありました。思いがけない見つけものでした。すらすら読めるが大事です。開いてみますと、活字は大きく、しかも下段には懇切な現代語訳あります。使い古しの頭脳には全く重宝でした。
さて、タ―ヘル・アナトミアにある五臓六腑の腑分けが始まります。老輩はこれらの経緯が詳述されであろうことが幾分本書を敬遠していた理由でした。
近ごろのテレビドラマには、刑事物・病院物が多いく、しかもリアルな影像化は臆病者の老輩には不向きです。それはさて置き、江戸時代の本格的医術の再出発と外来語探求が実学に併せて始まったのは、よかったのではなかろうかと思いました。