野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

奥武蔵を歩くー刈場坂峠から高山不動尊へ

2007-07-05 | 登山
 天気はぐずついていたが、休みの日家でゴロゴとしていてもしょうがないので、西武池袋線に乗って出かけることにした。降りたのは飯能から7つ目の正丸駅、山を越えれば秩父はもうすぐだ。ここを起点にして何度か伊豆ヶ岳に登ったことがあったが、今回は行ったことの無い北側の山道を歩いて見ようと思った。

 行程概略;10時半正丸駅着→11時トンネルの前で右に折れ山道へ→12時少し前、高麗川源流の碑に着く。→12時20分虚空蔵峠→12時40分、刈場坂(かばさか)峠着→1時15分檥(ぶな)峠ここで軽食→1時45分飯盛峠通過→2時20分、関八州見晴台着→2時40分高山不動尊→吾野駅4時過ぎ着

 総歩数;約26000歩
 出会った人;自転車3台、バイク1台、車6、7台、歩行者0名

 
 久しぶりの正丸駅。天気はすぐれないが雨は降っていない。

 車道を歩いていると珍しいものを見つけた。最近建てられたものかまだ新しい。

 碑名には「本邦帝王切開術発祥之地記念碑」と長々しい名がつけられている。

 トンネルの手前で右に折れ旧道に入る。空き家の庭の梅の木が、手入れする人手がないのか、生ったまま梅干状態になっていた。


 ホタルブクロ


 クサノオウ


 しそ科の葉の上にはフキバッタがいた。


 路面の強化ために植えられたのかコマツナギが道路脇の崖に咲いていた。


 高麗川源流の碑。以前車で通った時には無かったからこれも最近建てられたのだろう。前方から自転車に乗った人が猛スピードで降りてきた。車と違い、音をたてないので怖い。


 源流の碑から道を間違えたようだ。何時の間にか虚空蔵峠のほうまで来てしまった。回り道になってしまったがかまわずそのまま刈場坂峠を目指す。やっと前方にりんどう茶屋が見えてきた。


 800mの標高のせいか、ガスが濃くなり見通しが全くきかないのでこのまま休まず行くことにした。道の傍らにはオカトラノオが咲いている。


 これはサラシナショウマだろうか。


 途中何箇所か車道からはずれ山道を歩く。ここは「関東ふれあいの道」の一部となっているらしい。山道で珍しいものを見つけた。ギンリョウソウだ。

 所々虫に食われているのが痛々しい。

  檥峠の近くで軽食を取る。空は相変わらずの曇り空だが、雨の降る気配は今のところないのが嬉しい。


 イチヤクソウを見つけた。数枚撮ったのだが何れもぶれてしまった。


 コアジサイも咲き出している。


 マムシグサの仲間が実をつけていた。


 やっと関八州見晴台の所まで来た。周囲ほぼ360度見渡せる場所なのだが、今日はあいにくの曇り空だ。


 ここからは粘土質の山道を下っていく。ナルコユリが花を終えていた。


 ウツボグサはこれからというところ。


 10分ほどで関東の古刹高山不動尊がみえてきた。


 大銀杏の根元には小さな社がある。


 本堂の脇には今では見かけることの少なくなった公衆電話が置いてあった。


 高山不動尊からは駅まで長い車道をだらだら下っていくことになる。道の脇にはハナイカダの木が多かった。


 葉が白く変色しているのはマタタビだ。ちょうど白い花をつけている。


 延々と嫌になるほど長い車道を1時間半近くも歩いて、4時を少し回った頃やっと吾野駅に着くことが出来た。途中期待した水場も無く、喉も渇き足もガタガタだ。峠付近のごく一部を除いて5時間以上舗装道路を歩いたことになるのだからしょうがないか。今回歩いた道は傾斜も緩く歩き安いのは良いとしても、足や膝には負担が多すぎる道だった。

 <出会った花>写真以外には、キリンソウ、ナミキソウ、ネムノキ、ガクウツギ、モミジイチゴ、ヘビイチゴ、タデ科の花、シロヨメナ、ヤマアジサイ、ヒメジョオンなど。


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