野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

北陸山行⑤―頂上にある神社

2006-08-21 | 登山
  山が好きな私だが、基本的に単独行であり混雑を嫌うので日本アルプスの著名な山には一部を除いて殆ど登ったことがなかった。学生時代に友人に誘われて登った八ヶ岳の赤岳(2899M)や数年前に登った白馬岳(2932M)がこれまで登った高峰といえる山だった。
 
 今回は黒部アルペンルートを通っていくということで、ひょっとして時間と天候が許せたら立山に登れるかも知れない。初めての3000M峰を体験できるかもしれないと内心楽しみにしていた。

 立山の頂上には雄山神社がある。小さな社や祠が頂上にある山は他にも日本各地到る所にあるだろう。確かにそうなのだが、そこでお金を払わなければ頂に登れないというふざけた山には幸運なことに今まで出合ったことがなかった。

 ところが、麓から2時間かけて登った立山(雄山)の頂上にはそれがあった。拝観料500円を払わないと雄山の頂上には登れないのだ。ただで登れる一等三角点のある地点は標高が2991Mとあり。3000Mには僅か9Mだが足りない。500円払って鳥居をくぐり神社に登ってお祓いを受けると3003Mとなる。尤もこの先、往復1時間足らず歩けば立山最高峰の大汝山(3015M)に登れるのだが、あいにくその時間が私にはない。

 うーん、私は暫し悩んで結局やめることにした。幸いなことに私はまだまだ足も丈夫なのだから、初めて3000M峰に登るなら、登山口からはなるべく自分の足以外の交通手段を使わないで登りたい。そう思ったのだ。

 それにしても解せない。私の前に3人連れの若い西洋人の登山者がいたが、彼らも受付の神職と押し問答の挙句登らず帰っていった。五百円を惜しむという事よりも、むしろ宗教上のこともあってお祓いを受けるという事を諒としなかったのだろうか。

 写真は頂上の休憩所から見た祠。左の柱のそばにある鳥居から先の頂上にはただでは行けない。私はこの祠にいつか天罰の雷が落ちることを秘かに願っている。

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