野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

富山県中央植物園

2008-09-08 | 植物園
 富山県中央植物園はJR富山駅からバスで20分、植物園入り口バス停で降り、更に10分以上歩いた所にあった。

 入園料は600円と少し高いが、その分施設は充実している。入園口すぐのサンライトホールからは特色のある5つの温室へ行くことが出来る。屋外施設は中央の花のプロムナードで世界の植物ゾーンと日本の植物ゾーンとに2分されていて、それぞれ真ん中に大きな池を擁している。平成8年開園、約25ヘクタールの敷地に国内外から集めた5000種以上の植物を展示している。私のよく出かける神代植物園より僅かだが広さ、植物の種類ともに多いというのはすごい。

入口すぐ脇には熱帯スイレンやハイビスカスの鉢が並べられていた。




 ラン温室を覗いてみる。

バンダ

 熱帯雨林植物室にはヘリコニア・ガリバエア、通称「ロブスターの爪」がさいていた。


 葉の模様が博多織に似ていることから名付けられたハカタガラクサ


 雲南温室のギンコウボク。中国雲南省と友好提携していて、約600種の植物を温室と屋外に展示している。


 香りのよいゲッキツ(月橘)



 北池越しに見た展示温室。手前はオオオニバス





 ナツズイセン


 日本在来種のオニバスの花。



中央の花のプロムナードをこえると日本の植物ゾーンへと入る。
 照りつける陽射しを浴びて真っ赤なハマナスが咲いていた。


 秋を感じさせるススキとオミナエシ


 マツムシソウ


 エゾリンドウ

 
 一番奥まった所はミズナラ、ブナやコナラ、シイなどの森になっている。ミヤマガマズミやナナカマドなどの秋の実が既に色づき始めていた。




 南池の周囲は沼沢や湿地の植物のエリアだ。ホザキシモツケの赤い繊細な色彩が池の縁を彩っている。



 サワヒヨドリ




 トチカガミ



 サワギキョウ




 時折、赤紫色のサワギキョウも見かけた。




 園内を3時間近くかけてほぼ一周してきた。東側の一角には芝生広場があり染めの植物や香りの植物がコーナーごとに分けられている。
 ツルパギア(ソサエティガーリック)はネギの臭いがする。


パイナップルリリーはアフリカ原産のユリ科の花。




 本当に工夫の凝らされた楽しい植物園だった。が、3時間ほどの在園中に出合った入園者は10数人足らず、作業中の職員の数とほぼ同じだった。見所の多い素晴らしい植物園なのに、どうして入園者がこんなにも少ないのだろう。とりあえず考えられるのはアクセスの悪さ。富山駅からのシャトルバスを考えたらどうかと、出口に置かれていた提案書に書いておいたのだが……。
 いつの日か機会があって再び来る時まで植物園が閉鎖されてないのを願うのみだ。


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