記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

激闘!市大会その②

2006-07-19 | 文化系バレー部
さんかいせーん!!会場校というのは「勝ってあたりまえ」というプレッシャーと闘わねばならないというコトにふと気がついたような文化系バレー部。

三つ目の対戦相手はこれまた大型選手がそろっている。高校生??と思うような体格のエース。セッターもネット際の処理が器用で、フェイント上手そう。

こちらは天の時と地の利と人の和はそろっていると思うのですが。

天の時→相手チームはフルセット戦ってから30分しか立ってない。
地の利→言うまでもない、自分のガッコの体育館。
人の和→控え選手、ベンチ外選手のモチベーションの高さ。応援の数と声は圧倒的。

顧問はそれらをあえて封印した。有利な材料は諸刃の剣プレッシャーにもなる。

大勢の観客は勝ちムードの時にはいい後押しになるが、ミスした時などのタメイキの大きさは案外厭な物だ。(甲子園の虎負けゲームの雰囲気、わかる??)

「自分たちのバレーをやる。それしかない。いいな、簡単には勝てないぞ。でも、気持で負けてないぞ!!いけ!!」


運命のホイッスルが鳴る。


第一セット。
相手のサーブで序盤から崩され3点リードされてそのまま終盤へ。17-20になったところでセッター№2野口ちゃん痛恨のWコンタクト。23-24まで追い詰めたが最後はエースがシャットアウトされる。
「流れ」と一口に言うけれど、バレーボールくらい流れの怖い競技はない。ちょっとした小石が激流をせき止めたり、一本の小枝が流れを変えてしまう。
相手のサーブをきっちりリターンすれば順繰りに点は入っていくはずなのですが・・小さなミスが命取りになる。23-25というのは悔しい点差であるが、要するに相手と互角の実力ってこと。こっからこっから!!

いままでなんど、競り合いで落としたセットの次をボロ負けしてきた事か、もう今日はそんな姿見せて欲しくない・・。

セッター野口ちゃん、一年のときから控えセッターでベンチ入りしていたセンスの持ち主。味方のサーブレシーブがへんてこりんなときも、右へ左へ動き回って繋いでいたね。攻撃力の手薄なチームであるけれど、セッターの力ってホント大きい。

セット間のインターバル。
メンバーが見上げた体育館のギャラリーから歌声が起きる。

・・・・ふとした瞬間に視線がぶつかるー♪


これは・・・・・・文化系バレー部の愛唱歌。





負けないでもう少し 最後まで走り抜けて~♪
どんなにはなれてても心はそばにいるよ~♪

何年も前から歌い継がれているという「負けないで」

先輩たちを送ったのもこの歌だった。文化系バレー部卒業式

勝てるかどうかわからないけれど「気持ちでは負けないで」
手拍子が起こり選手たちはコートに散ってゆく。唇に歌が戻る。頬が緩む。イイぞ!!
第二セット開始。


野口ちゃんの動きが俄然良くなる、エースに打たせる。
とにかくエース。
拾われて返されて根負けしてた№3セッキーがコースを打ちわけることできわどくポイントを重ねる。

相手のミス(サーブミス、ネットタッチなど)にも助けられる。
ここでサーバーは№6兄貴ちゃん、三連続ポイント。完全に町外れ中ペース。
15点まで競り合うが一気呵成にサーブポイントで20点台に。

ここでセッキー何を思ったのかクイック攻撃!どっかーん!!大暴投!!
こないだの球児のようでした。(⊃Д`)゜。・゜

しかし5点差、慌てない慌てない。
きっちりとサーブレシーブを揚げて・・・と思ったらフラフラっとライトへ。マズイ!!

今日のラッキーガールは間違いなく№4シーツちゃん。
新チーム切り替えた頃は「4番狙え」とあからさまにサーブで崩され、アタックも消極的になっていた彼女。気持が強くなった。
ネットの端っこからエンドライン際に鋭く打ち返す。ライトへのダメダメトスが彼女によって生き返る。
サーブに下がると鬼のようにビシビシポイントを奪う。レッツGOアンディ!!
最後は鳥谷キャプテンのフェイントが決まり第二セット奪取。

(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/オォー




ギャラリーの横断幕の後ろで、したむすめたちベンチ外の生徒が再び「負けないで」を歌う。「エール(GOGOレッツゴー○○○)」「スタメンコール(1番鳥谷!!2番野口!!って名前をよんで手拍子する)」などで盛り上げる。


おいおい、わが子もちゃんと試合に出てるじゃないか・・。感動(⊃Д`)゜。・゜

第三セット。またまたサーブレシーブが崩れる。セッキーの大暴投も健在。
しかし、このチームは最初にひっぱたかれたほうが元気が出るようです。
1-4
2-4
3-4
4-4
こっからはシーソーゲーム

ココに来て相手は明らかに疲れてくる。足が止まってる。
試合前の休息が30分と1時間の差が出てきた。(天の時)

シーソーで12-13。相手の得点でのチェンジコートだが、やりやすいステージの無いサイドに移れた。(地の利)

21-21!!
両チームもうタイムアウトも使い果たした。

校長センセ「すっごい試合になってきたね・・」
元顧問「ココまで粘るようになったとは・・」
応援席のおかんたちは「ああもう、どっちが負けてもかわいそうだ・・」とタメイキをもらす、それを打ち消すように一人のお父さんが「だったら勝たそう!!勝たせてやりたい!」

シーツちゃんのサーブが決まる。
うおおおおおおお!!黙っていられるはずも無い。(人の和)

「負けないでもうすこし!!ゴールはちかづいてるー」歌うベンチ外の子らの声。

そうだよ、うちらの子が負けないでって歌ってんだ!!勝つのはうちのこだ!!親ばかで何が悪い!!そうよ!いけー!!うて!!・・・心で叫ぶおりがみ。

№1鳥谷キャプテン、スパイクを決める。彼女が後衛に回ると・・
№7今岡ちゃんが再びピンチサーバーに立ち、きっちりノータッチエースでワンポイント上げてベンチに下がる。いよ!!仕事人!!

「あと一球!!」のコールは流石に起こらなかったが、誰もが勝利を確信していた。

24-21・・ココで再び№3セッキーちゃんがドッカーン(笑)をやらかすが、チームは浮き足立たない。
№5浜ちゃんのサーブ、ネットにかかったボールが泣き顔の相手選手の目の前に落ちたとき・・・



町外れ中学の勝利~
(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/オォー

敗者と勝者のくっきりとした明暗。
一年、二年の部員は目に焼きついたことだろう。


泣き崩れる相手チーム。

嬉し泣きの文化系バレー部。


あんたたちは歌が上手いだけでなく、バレーボールもすごく上手くなってたんだね。
いや、それだけでない、チームとしてきっちりまとまってこの時期にピークを持ってこれたのだね。

おりがみひっそり感動(⊃Д`)゜。・゜


これで21日にも試合できます。

【激闘!市大会】はこの後21日編に続く予定。






おまけ画像↓




おーい、いっちねんせー!!ボールしまって~!!

したちゃん・・あんたってエライわ!(⊃Д`)゜。・゜



・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演
町外れ中学文化系バレー部&他校の熱血バレー少女たち
SpecialThanks:バレーボールの神様

なお、記事内容は多少事実と異なり、おりがみの脚色が施されております。

用法用量をおまもりのうえ、腹下しなどなさらないようにお読みくださると幸いです。



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9 コメント

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泣いて笑って。 (マル)
2006-07-19 18:00:38
腹下し・・・じゃなくて、鼻水ズルズルになってしまったじゃないですか



町外れ中、頑張りましたね。したちゃんも、お疲れさまでした。

そう、相手と実力が互角の場合は、キモチが強い方が勝つんです。

体がしんどくなってこれば気力も萎えてきますし

どこまで「勝ちたい」という思いを持ち続けられるかが勝負。



ウチのハンド部はここが弱いんだよな・・・

21日はお互いに頑張りましょうっ

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マルさぁあああん!! (おりがみ)
2006-07-19 18:50:07
ハンドのコーチ、お疲れさんです!!

おりがみは野次ってばっかりのおかんですが・・。



野球やサッカーやバレーなど、好きなチームに対する「我」に近しいものという感情のおかげで「応援する気力」が湧いてくるのだろうなぁと、今回の子どもの応援で強く感じました。

虎やベイを親近感を持って見てしまう自分、多分母親目線なのかもしれません。

かつては恋人目線だったのかもしれませんが・・・・。



そうそう、癒し系野球部もせっせと勝ち星を積み重ねているようです。校長は「二日連続でこんなに感動であつくなれて・・」とウルウルしてました。

たくさんの生徒を見てきて、運動部の行く末もある程度予測が立つ経験豊富な先生です。ココまでやるとは・・というのが正直な感想ですとのこと。

体格や練習環境が決して恵まれているといえない子どもたちの予想以上の頑張りにベテラン教師も思わず涙・・であります。



夏がまだまだ続き増すように!

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夏は終わらない (シルク@そろそろ仕事せな)
2006-07-20 09:33:02
only you 君にささやく♪



いや、違う



おつかれさまでした

仕事開始前、コーヒー飲みながら読ませてもらいました



そ、環境に恵まれなくても、気持ちの強さと運を逃さない執念があれば、山の中の公立高校が部員11人で甲子園へやってきて準優勝し、その後はファンなら誰もが校歌まで覚えてしまう位に有名になった学校だってあります



真剣にスポーツに取り組んだ子の目標達成意欲の強さは社会人になってからも必ず生きますからね(マジ)



お聞きしようと思っていたのですが、おりがみ姐さんがバレーボール始めたキッカケって、【サインはV】か【アタックNo1】ですか?
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シルクはんへ (おりがみ)
2006-07-20 14:33:17
たたえよいけこう われらがいけこう~♪

一番だけなら完璧に歌えまっする。



>きっかけ

過去記事をお読みくださればわかるかと思うのですが、わたしとのバレーボールの出会いはユミ&ジュンサンダースです。しかし、自分でやってみようというきっかけはミュンヘン五輪。

男子バレー準決勝ブルガリア戦。

2セット連取された後の大逆転。若きセッター嶋岡が歓喜のあまりゴキブリのようにコートをのたうちまわっていた光景は記憶鮮明。です。
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イレブン (シルク@そろそろ仕事終わり)
2006-07-20 18:33:15
山びこ打線は知っていても、イレブンとなるともう30年前ですからね

私のブログへ来ていただく方の中にも、生まれたか生まれていないかという方も何人かおられます



準決勝のブルガリア戦が大変だったことは覚えていますが、試合経過までは覚えてないです

日の丸飛行隊とジャネット・リンはしっかりと覚えているのですが



【サインはV】も【アタックNo1】も、妹とチャンネルの取り合いだったんだよなー

何だったんだろう?
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大事なおもいで (おりがみ)
2006-07-21 08:35:16
シルクはんへ

「あきらめない」心が金メダルに届いたのだなぁと、幼心に染み渡ったブルガリア戦。がけっぷちから頑張った中村、南の両ベテラン。控え選手の力の大きさも知りました。(虎のゆたかさーんみたいな・・)



さて、本日(7/21)は市大会二日目、これから応援いいってきまーす。会場は大学の体育館。「まるで御殿のように広いんだよ」(byした)・・ホントか??

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いってらっしゃーい (シルク@そろそろ仕事せな)
2006-07-21 09:41:28
ミュンヘンのキャプテン・中村はわが町・堺の新日鐵堺所属

野茂・中垣内と並ぶ、堺のヒーローです

http://www.blazers.gr.jp/history_nakamura.htm



10.19が第一試合で終わらなかったのも、『この試合で悔いの残らぬように頑張って引退しよう』の思いを込めて打席に入った梨田さんの決勝タイムリーですからね

ライオンズやカープやブレーブスに黄金時代があったのも、一部分だけ弱い部分があるが他はレギュラーと遜色ないという控え選手が脇を固めていたから



控え選手の力って大切ですよ



応援頑張って下さいねっ
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読んでるだけで心地よい疲労♪ (lamb_labo)
2006-07-21 13:17:05
野口ちゃんの活躍が印象的でした。

セッターって、小さいヒトが多くて、なんだか応援したくなる(オリンピック日本代表もそうでしたよね)。

野口ちゃんが小柄かどうかは不明ですが・・・。



今日は21日。

えっ?今頃戦っているのかな?
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遅くなりました (おりがみ)
2006-07-22 00:07:07
シルクはんへ

中村キャプテン~柳町・小田・田中・・新日鉄の黄金期。

鋼管・松下のスマートな二強時代から取って代わったゴツイチームという印象があります。



lamb laboさんへ

書いていても力が入っちゃった・・野球の観戦と違って、試合の流れの変化が急激です。本日かなり消耗しましたので記事は明日アップの予定、です。_(._.)_
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