記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

演劇「もし叶うならもう一度」の感想

2006-11-17 | Weblog
荒削りな高校生たちの舞台。
繰り返し練習したのだろうなぁ。長台詞や立ち回りなんか一生懸命さが伝わってきたですよ。特に三回めの観劇の時は、演出が数段上手くなっていて。演技もいい意味でこなれていて観客の反応が良かったです。

とにかく話のテンポ速くて、ジェットコースターのようなので、
あの行動はどういう意味?あの子はどうしてああいう台詞を言ったんだ?とツッコミを入れたらきりがありません。

それをさしひいても。

面白~く笑いをとりながら、最後の最後に「自殺することの虚しさ」という結論に行き着いたような内容だったと思います。

4人の登場人物どの子にも感情移入がしやすいです。
サイキの自分勝手とおもいきりのよさ
マコトのもどかしさと真剣さ
ケンタの臆病と丁寧さ
タチバナのいい加減さと煩悩
表面的には明るいけれど、みんな暗い部分をも有している。
自分もこういう面があるよなぁという共感を持って見ていると、「やっぱり生きてかかわりあいたよね」「ここで死んじゃったらダメでないの~」と思うのですね。

単純に見えるお話ですが。ストレートにヤマをはってたら思いっきりゆるーいカーブが・・みたいなひねりがある恋愛物でもあります。特にサイキが暴走するので、マコトが気の毒になってくるけれど、実はマコトの方が数段気が強く、押しもあるししたたかなのだと終幕近くに確信しました。


ケンタが果たして意識を取り戻すのか?
それとも死んでしまうのか?
あるいは昏睡状態のまま生き続けるのか?

幕が降りても観客はその答えが見つからず、途方にくれます。



それでいいのでしょう。
命にとりかえだの代わりは本来はないのだから。




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