記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

こどもの国物語 大人の宿題を見せられました

2005-01-23 | Weblog
遠く遠くどこまでも遠く~。横浜の辺境から金ツマの町へ行ってきました。青葉区小中高生ミュージカル「こどもの国物語 闇と光が出会うとき」というのを観に。親子三人で。
うえむすめのお友達が出演するというので、しかもスタッフさんにもお知り合いが何人かいらっしゃるので。電車を乗り継ぎついたところは青葉公会堂。

区内在住の小中高校生が主体となって、ミュージカルを上演するのです。もう、4年も継続しているとか。
おりがみのすむ辺境区は文化果つる地でして、そんなオシャレな取り組みきいたことあらへん。流石、金ツマの町だわ。と変なところでまづ感激しました。

うえむすめのお知り合いの高校生さんが、かなり重要な役どころと伺い、興味しんしんのおりがみでもありました。


「こどもの国」というのは青葉区にある公園で、かつてはこのあたり「弾薬庫」がありました。そこでは若い中学生や女学生が「勤労動員」として爆薬を作らされていました。そこらへんまではおりがみも知ってましたが、さらに突っ込んだお話がミュージカル仕立てで表現されていました。
《 あ ら す じ 》
K学園の女子高生は毎年勤労動員の経験者から戦中の体験をきかされます。戦後60年、女子高生にとっては実感することも、共感する事も出来ない過去の世界。ネットの世界で名前を隠し人を罵倒する事で不安感を紛らわせている少女が、遠く沖縄の少年とココロを通わせ、過去の闇と現在の闇を知り・・・・・・・

とにかくキャストがいい!やるぞーって集まっただけのことはあります。
小学4年生から高校3年生までが自分の年齢にほぼダブった役をしっかり演じていたし、歌も踊りもメリハリが利いていて見ている者をあきさせません。
歌もいい!8曲の歌の中にK学園の校歌とひめゆり部隊の少女たちの歌が入ったことも効果的だったと思います。ちっこい小学生が見事にハモってました。

土、日の3回公演だけじゃもったいねー、と思います。「てれびでやりゃーいいのに。『六番目のサヨコ』みたいなかんじで、全六回とかやって。」と、したむすめ。


実際に弾薬庫で働いていた方の奥様は、見知らぬおりがみに「素晴らしかったですね、なんだか夫が経験した事が舞台になって、感無量です。」と涙を浮かべられていました。


ダンス指導をされていた方はおりがみのちょっとしたお知り合いでした。
「題材としてはすごくむずかしかった」とおっしゃっていました。

うーみでしんだーらみずぶーくれー
やーまーでしんだーらーくさぼーぼー

私たちの世代さえあやうい記憶の継承。
わかいおこたちにどう伝えるのかを、おとなたちが先送りしてはいかん、おもい宿題を、こうしてじっくりとやっていることにも敬意を表したいです。


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