京都平和市民連合(平和塾)

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9月6日、さよなら原発全国集会IN京都・主催者あいさつ&連帯メッセージ

2015-09-07 11:06:25 | 反原発運動情報


さよなら原発全国集会IN京都  主催者挨拶 佐伯昌和

雨の中、足下のお悪い中「さよなら原発全国集会IN京都」へ全国からご参集下さりありがとうございます。
開催地が京都ということで呼びかけ団体の5団体を代表して、一言御挨拶申し上げます。

 2013年9月から原発運転ゼロが続いた日本で、残念にも鹿児島県川内原発の再稼働を許してしまいました。そして高浜原発・伊方原発で再稼働の準備が進みます。福島原発事故によって自らのライフスタイルの見直しが大きく進みました。福島事故以前も原発なくとも夏の電力ピークは乗り切れると私たちは訴えていたのですが、今は、電力会社すら再稼働の理由に電気が足りなくなるとは言えなくなりました。

 私は本日の全国集会で6点、訴えたいことがあります。

 一つ。フクシマ原発事故は終っていない、現在進行中であることです。ヤマトシジミに続いてモミの木の異常多発の研究発表がなされました。子どもたちへの甲状腺ガンその他の病気の増加が心配されます。原発での作業によりガンが発症したとの訴訟も起こっています。いまだ放射線量も高いのに福島への帰還政策は正しいのでしょうか。「風評被害」がさかんに言われます。
みなさん!一体誰が放射能をバラまいたのですか。
福島原発事故は放射能公害です。公害企業とそれに加担してきた政府は責任を取らないといけません。ところが原発事故の刑事責任も民事責任もまともに取っていない。福島原発告訴団の告訴・告発を受けて、この7月、東京検察審査会が起訴議決を決定し、東京電力元経営者3人が裁判でようやく責任を問われることとなりました。
しかしいまだ海に放射能をタレ流し、チェルノブイリ原発事故の石棺を教訓とせずの事故対策が続いています。

二つ目。福島原発事故により高浜原発が停止し、高浜原発から温廃水の出る内浦湾の生態系が原発建設前に戻ったことが京都大学の研究で明らかになっています。
 川内原発の近隣漁場でも原発停止によりチリメンジャコの漁獲高が急伸している実績があります。

原発を動かせば核のゴミが発生します。小泉元総理大臣が訴えるようにこれ以上核のゴミを増やしてはなりません。たとえ原発事故が起こらなくとも、再稼働はあかんのです。

三つ目。京都で何故この全国集会を開いたかにつながる訳ですが、福井県だけが地元ではない。原発問題は一人福井県だけの問題ではないということを訴えたい。5Km圏にも入る京都府も琵琶湖をかかえる滋賀県も、放射能も飛んでくるけど避難先にもなる関西各府県も地元であり、再稼働同意権の法制化が必要です。

四つ目。今年4月、福井地裁は高浜原発3・4号炉の運転差し止め仮処分決定を下しました。現在、福井地裁で関西電力による異議申し立ての審議が行われています。これが認められない限り、高浜原発3・4号炉は再稼働出来ません。現在、住民側有利に審議が進んでいます。今日の集会が世論盛り立ての一助となればと思っています。

五つ目。世論の9割ほどが脱原発を願い、6割が再稼働に反対しています。今日も三日月滋賀県知事、門川京都市長からメッセージをいただいています。私たちは多数派です。自信をもって脱原発を訴えて行きましょう。

六つ目。来年4月から電力小売り全面自由化が始まります。原発を進める電力会社に消費者が直接原発ノーをつきつける時が来ました。
勝ちましょう。
フクシマの事故を経験して遅きに失したところがあります。でも「まだまに合うのなら」を信じて、原発全面廃止を勝ち取りましょう。

本日はご苦労さまです。

2015年9月6日     京都市・梅小路公園にて





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