京都平和市民連合(平和塾)

反原発&環境保護&反戦平和運動など、様々な京都の市民運動の情報発信のブログ

今中哲二さん(京都大学原子炉実験所)が現地調査の結果を発表(京都新聞より)

2011-04-05 09:58:54 | 関係企画紹介
京都新聞4月5日朝刊より

原発30キロ圏外 飯館は屋内退避相当 京大助教授推定 3ヶ月積算最大95ミリシーベルト

 福島第一原発の事故で土壌から高濃度の放射性物質が確認された福島県飯館村の放射能汚染について、京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)や広島大などの研究者が現地調査し、4日、結果を公表した。3ヶ月間の積算被曝量の推計は30~95ミリシーベルトで「屋内退避」相当または超えるレベルの汚染であることが分った。

 飯館村は福島第一原発の北西約30~45キロに位置し、一部を除いて屋内退避(20~30キロ)圏外にある。

 調査は28、29日に飯館村も協力して実施した。村内130地点で放射線量を測定、5ヶ所で土壌を採取し、放射性物質を調べた。3月15日時点の推計は最も高い地点で1時間当たり200マイクロシーベルトで、同日から3ヶ月間の推計積算被曝量は95ミリシーベルト、役場での同推計は30ミリシーベルトだった。

原子力安全委員会の定める指標は10~50ミリシーベルトで「屋内退避」、50ミリシーベルト以上で「コンクリート建屋内への退避または避難」とされている。今中助教は「道路や公共施設の放射性物質の除染を国がただちに行なうべきだ。被災地でそれぞれの事情があるが、個人的には子どもや妊婦は避難を考えた方がいいと思う」と話す。(稲庭篤)       (新聞の引用は以上)

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  国は直ちに避難地域を拡大し、避難施策の実行を!  
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国の無策がここでも明らかになっています。

 3日にテレビ出演した細野補佐官は「事故発生直後は炉心溶融(メルトダウン)の危機的な状況を経験したし、原子炉格納容器が破断するのではないかという危機的状況も経験した。しかし、そういう状況は脱した。」(朝日新聞記事より)と説明したと報道されています。しかし、危機的状況を脱したというその科学的根拠は明らかにされていませんし、事故発生時から、これまで政府や東京電力が説明してきた事故の状況説明よりも深刻な事態だったことが図らずもあきらかになりました。

チェルノブイリ25年京都実行委員会では、4月24日に今中哲二さんの講演会を企画しています。

「~語り継ぐ地球ヒバク~ 福島原発のヒバクは…」がテーマです。

講演者:今中哲二さん(京都大学原子炉実験所・原子力工学・助教授)

日時:4月24日(日)午後2時~4時30分

会場:京都YWCA(上京区室町出水上る)

参加費:700円(高校生以下無料)

主催:チェルノブイリ25年京都実行委員会

ぜひ、ご参加を!
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