花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

一茶英訳-(4) つり鐘の

2023-10-10 | 英語教育
つり鐘の中よりわんと出る蚊かな(小林一茶)

 つり鐘の 中よりわんと 出る蚊かな
英訳
Mosquitoes swarmed out /  From inside the hanging bell / -Toll of the temple curfew
直訳:蚊がわ~んと出てきた   釣鐘の中から ー 梵鐘が聞こえる
単語の読みと意味
    mosquito[モスートウ] 蚊   swarm[スオー] 群がる  inside[インイド]内側
toll[](ゴーンと鳴る鐘の音   temple[ンプ] 寺   curfew[~フュー]晩鐘、暮鐘 
単語-bell , tollについて
コールリッジの「青春と老年」(尾島庄太郎訳)より、
 花は愛らしく、『恋』は花のようだ,『友情』は、雨露(うろ)をさえぎる木陰。・・・・・・
 幾歳(いくとせ)の楽しかった『青春』よ!私は識(し)る, 汝(きみ)とわれと、その昔は、一心同体であったことを。・・・
あり得ようか、汝が去ってもう帰らぬということが!
汝の晩祷(ばんとう)の鐘の音のいまだ報ぜられていないのだ。ー
下線部の原典    Thy vesper -bell hath not yet toll'd:-
                                     (Your vesper-bell has not yet tolled.)
                 vesper夕暮れ、夕べの祈り toll 鐘を鳴らす

     お読みいただきありがとうございます。(ゆ=)


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一茶英訳-(2) 名月を

2023-09-28 | 英語教育
    
  名月をにぎにぎしたる赤子哉(一茶)

小林一茶のオノマトペ俳句の英訳に挑戦しています
 
名月を にぎにぎしたる 赤子哉
英訳
The baby is clenching / Its tiny fist again and again / The bright harvest moon!
直訳:赤子が 小さなこぶしを にぎにぎしている  明るい秋の名月を
読みと注釈
clench[クンチ] 握る  tiny fist[イニ フィスト] ちっちゃな拳  
again and again 繰り返し bright[ブイト] 輝く、賢い
  harvest[ヴェスト] 収穫、収穫期、報酬  harvest moon中秋の名月

 How many times can I enjoy this harvest moon again in my short life remaining?

 

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一茶英訳-よい秋や

2023-09-23 | 英語教育
よい秋や犬ころ草もころころと
英語塾を経営している友人と「小林一茶オノマトペ俳句」を英訳しています。
私が担当している句を紹介させてください。
よい秋や  犬ころ草も  ころころと(一茶)
  Chubby green foxtails/  Undulating In the wind/  A bulmy autumn day
直訳:コロコロしたエノコログサが 風に波打っている 爽やかな秋の日
単語の意味・発音:
chubby[ャビイ] コロコロした、ふくよかな  
 green foxtail[フォックスイル]エノコログサ、猫じゃらし
undulate[ンジュイト] 波打つ   bulmy[ーミ]爽やかな,香り立つ
急に気温が下がりました。夜は20℃を割ったので、厚手の掛布団に替えました。

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カタカナ英語でいいよ

2023-09-05 | 英語教育
 
小学校で必修になる英語。小学校の先生は、正確な発音を身につけようと研修に励んでいる様子。それを報じた新聞記事を見て、英語教育についての持論を投稿した。
以下は、新潟日報の「窓」に掲載された記事です。

英語にも人の数だけ発音あり(「新潟日報」2008年8月6日)
本紙記事の『先生、カタカナ英語はダメよ』に考えさせられた。そこで、私は小学校の英語については、先生にも生徒にも絶対に「完璧さを求めない」ことを提案したい。
日本語にも英語にも方言や訛りがある。英語を母語としている国々は、それぞれがお国訛りの英語を話している。だから、「外国語活動」の手段として習う英語はカタカナ英語で十分なのだ。
 ネーチブスピーカー以外の発音は間違いであるといった風潮が蔓延すると、小学校での英語教育は深刻な事態に陥ると思われる。

例えば、ALTが水を「ワラ」と言っているのに、担任の日本の先生が辞書通りに「ウオーター」と発音するのを聞いた児童は、担任の発音の方が間違っていると思ってしまう。これを聞きつけた親は『あの先生の英語はダメだから担任を外せ!」と騒ぎ出す。
 そしてまともな日本の教員が次々にノイローゼになってしまうだろう。

 小学校での英語教育は不要。もしやるとしたら、聴覚トレーニングを主体として、NHK教育テレビなど優れた既製の視聴覚教材を利用するのがよい。







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英語教育と英会話は別物です

2023-08-16 | 英語教育
現在の定時制高校・・・守る「多様性」より
今朝の「ヤフコメ」からibuさんのコメントを引用させてもらいます。

 大人が子供に多くを求めすぎている傾向があります。それが子供たちを追い込んでいる可能性もあります。特に英語教育。英語を話せることよりも、好きな言語を将来学ぶ土台を構築するにとどめておくべきです。というか、公教育というかぎられた時間内では、それしか本来はできないはずですよ。
 学習指導要領が改訂されるたびに、植民地的な英語教育になってきたと思う。英語が話せないと、アイデンティティまで失ってしまうような教育です。
                                     2023年8月16日
コメント (6)
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