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ミュンヘン「モダン・ピナコテーク(美術館)」に行く

2023年11月02日 | 美術

ミュンヘン旅行中に「モダン・ピナコテーク」 (Pinakothek der Moderne) に行ってみた。場所はアルテ・ピナコテークの隣。

ミュンヘンには、バイエルン王家のコレクションを展示するアルテ・ピナコテーク(旧絵画館、古典巨匠から18世紀までの絵画)、19世紀に当時の「現代美術」を展示するために建てられたノイエ・ピナコテーク(新絵画館、18世紀から19世紀の絵画を展示)がすでに存在していた。ピナコテーク・デア・モデルネはこれらに続く第3のピナコテークとして2002年に開館した。

ウィキによれば、ピナコテーク・デア・モデルネは、単なる絵画館ではなく、現代美術・グラフィックアート・建築・デザインの4分野の美術館の集合。建物はシュテファン・ブラウンフェルスの設計で、中央に巨大な吹き抜けを配し、天井から自然光を取り入れている。地下1階にデザイン部門、1階に建築部門とグラフィックアート部門、2階に美術部門の展示がある。

入館してみると、確かに非常にユニークな館内設計になっている、建物内部全体がサークル、円形になっており、そのサークルのまわりに展示室が区分して、あるいはオープンな形で配置されている。しかし、単純な設計ではない、いろんな奇抜なアイディアに満ちた内部空間になっており、美術館の建物自体が美術作品である。

実際に観て歩くとその膨大な作品数に驚かされる。アルテと同様、ゆっくり観ていたらとても1日でも観られないスケールだ。現代美術にはあまり興味がわかないが、しかし、観ていると面白い。難しい理屈や知識はいらない、と思う。これが芸術かと思われる作品も多く、面白い。

良いなと感じた作品をいくつか紹介したい。


よくわからないが、足場の向こうの壁に向かって作品を製作中、それも芸術として展示


この1枚の写真が日本人、河原温氏(1932-2004)の作品、作品としては2つ、書いてある日付が作品名のようだ


1階の通路からこんな感じで地下の展示室の一部が見える


ピカソ

日本にも江東区に東京都現代美術館があり、決してここに負けていないと思うが、こちらもたいへんユニークな、面白い美術館であった。ただ、ピカソなどは今生きている我々の目から見ると既にだいぶ前の画家で、当時はたいへん前衛的であったろうが、今ではそれを遙かに超える現代アートが出現しているので、同じ場所に展示されるのは若干の違和感を覚えた。

観に行く価値は十分あると思った。



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