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気ままに生活してるシニアの残日録

「国立西洋美術館」の常設展を観る

2024年03月12日 | 美術

上野の国立西洋美術館の常設展を観てきた。本家ぽん多で昼食を取った後、歩いて行こうと思って公園の入口に来ると、桜の花が咲いていた。ソメイヨシノとは違う品種なのかよくわからないがそこだけ咲いており、通りがかる人は写真を撮っていた。

入口でチケットを買うため列に並ぶと、チケットオフィスの上に値段表が出ている、確か500円だったなと思い見ると、割引料金のところに65歳以上は無料となっている、「あれっ」そうだったのか、去年来たときは事前にネットでwebチケット500円購入して入ったが、無料だったのかと驚く。

以前から主張しているが、こんな年寄り優遇はやめるべきだ、年寄りの方が金を持っているのになぜ優遇するのか。免許証などで65歳以下を証明したら無料にし、65歳以上の人には通常料金を払ってもらうべきだ。年配者で住民税非課税証明書を出した人には無料にすればよい。美術館や国立劇場などに来る人は金に余裕がある人が大部分だろう。若い世代を優遇すべきだ。それに国立や県立、市立の施設は利用料が安いのだ、余裕のない年配者でもそのくらい払えるだろう。

そんなことを感じながら中に入り、順に展示を観ていく。私はコレクションを持って常設展を開催してる美術館が好きだ。国立新美術館、東京都美術館などはコレクションを蒐集していないので常設展を開けない。その意味で、この国立西洋美術館は素晴らしい。常設展を何度も観に来ていれば必然と作品に対する知識や親しみが増してくる。この常設展を観た翌日、本屋で偶然「常設展へ行こう」(奥野武範著)という本を見つけた。最近出た本だ、その中に西洋美術館も入っていた。

さて、鑑賞だが、館内の展示は年代順になっており、最初のうちは14世紀、15世紀くらいの絵から始まる。この時代は聖母子像など宗教画や古代神話のような題材の絵が多い。あまり好きではないのでいつもはざっと観て18世紀くらいの絵からじっくり観るのだが、今回はちょうど高階秀爾氏の「名画を見る眼Ⅰ」を読んでいるところで、この時代の絵画の解説に触れ以前よりも若干知識が増えたので、いつもよりは少しだけ時間をかけて観た。

館内はそれほど混んでなく、平日観に来れるありがたさを感じる。若い人も結構来ていた。また、前回も述べたが写真撮影がOKなのは評価できる。撮影禁止の作品も若干あるがそれには禁止の張り紙が出ている。ただ、休んだり、じっくり見るための椅子がなかった気がする。検討してもらえればありがたい、美術館賞は結構疲れるからだ。

今回の鑑賞で特に良いなと感じた作品の写真を張り付けておきたい。


踊るサテユロスとニンフのいる風景、クロード・ロラン、1646年


セゴビアの窪地、シャルル・コッテ、1904、昨年行ったゴルフ場セゴビアクラブインチヨダ、そのセゴビア(スペイン)が題材の絵


収穫、カミーユ・ピサロ、1882年、彼の風景画が大好きだ


雪のアルジャントゥ、モネ、1875年


黄色いアイリス、モネ、1914-17、昨年観たゴッホの展覧会に同じアイリスを描いた絵があった、下の写真の左側、アイリスの色は青だ


マルセイユのプティ・ニース、アルベール・アンドレ、1918年


男と女、ピカソ、1969年、男と女が何人いて何をしているのか全く分からない

ゆっくり鑑賞できました。



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