美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

twitterフォロワー50,000人。つぶやき140字では伝えきれないことをこのブログに残していきます。

アートヒストリー閑話 バロック

2017年01月14日 12時09分50秒 | 日記
バロック

バロック絵画は”ビジュアル インパクト”のルーツ。 『いびつなな真珠』ともいわれるバロック作品は、 誇張した表現、劇的な構図、歓喜するテーマなど 現代のハリウッド映画など各メディアのお手本になっている。

バロック絵画は、キリスト教布教のための大看板 広告だからインパクトを持たせるためにビジュアル技法が研究されていった。 映画の3D化と同じ誇張と歓喜。バロック絵画ってその当時の最先端技法を使った広告塔、現代のハリウッド映画のようなもの。

古典絵画の中に現代も必要とされているプレゼンテーションのスキル要素、ノウハウが盛りだくさん。名画はその当時のヒット広告。壁画や古典絵画は、遠目で際立つ看板や広告の原点。インパクトの出し方、人の心のつかみ方など研究されている。

絵で光と影の演出革命を起こしたカラヴァッジョ。 17歳の時天涯孤独の身となりローマで絵の修業をするが賭け事の口論で殺人を犯す。絵の才能で免罪されるが激しい気性のため罪を繰り返す。逃亡中も名作を描き37歳で亡くなる。絵も人生も劇的。

人を殺め逃亡しながらも絵を描き、その才能のおかげで免罪されてもその気性の荒さからまた罪を犯し、逃亡生活の中で歴史に残る作品を描き続けた画家。遺作と同様に斬首刑で幕を閉じた人生も作品も劇的なカラバッジョ。

名画やヒット商品は制作者の提案がユーザーに伝わるだけではなく、制作者の思いがユーザーの思いに交ざり合い各ユーザー個々の物語として広がっていく。ルーベンスのようなヒットメーカーの【デザイナー】は思いを共感させるコミュニケーションの達人。

バロック絵画の巨匠ルーベンスはコミュニケーションの達人であり、優秀な外交員でもあった。現代でいえば売れっ子デザイナーといえる彼を悩ましていた病は痛風。王侯並みの生活が原因だったのか贅沢な晩餐会などの付き合いの数も多かったのだろう。

バロック絵画の巨匠レンブラントは、この作品がきっかけで落ち目になった。 バロック時代、画家はクライアントの依頼に忠実なデザイナーだった。 集団肖像画『夜警』は、勝手にストーリーをつくられて不公平だといった理由で依頼者たちに訴えられた。

バロック絵画の巨匠レンブラントは、この作品がきっかけで落ち目になった。 バロック時代、画家はクライアントの依頼に忠実なデザイナーだった。 集団肖像画『夜警』は、勝手にストーリーをつくられて不公平だといった理由で依頼者たちに訴えられた。

バロック時代、画家はクライアントの依頼に忠実なデザイナーだった。 バロック絵画の巨匠レンブラントの集団肖像画『夜警』は、勝手にストーリーをつくられて不公平だといった理由で依頼者たちに訴えられ、この作品がきっかけで落ち目になっていった。

クリエイターは一人の力だけで仕事をしない。傲慢さで力を封じ込めないように人との関わりの中で揉まれながら探求し成長し続けるから活力と幸福感が持続する。バロック絵画の巨匠レンブラントは不運が続き、一人閉じこもることで成長を止めていった。

バロック絵画は、キリスト教布教のための大看板 広告だからインパクトを持たせるためにビジュアル技法が研究されていった。 映画の3D化と同じ誇張と歓喜。バロック絵画ってその当時の最先端技法を使った広告塔、現代のハリウッド映画のようなもの。

人生の寓意画。
17世紀 バロック時代の静物画。 マンドリンは聴覚、パンは味覚、巾着は触覚、花は嗅覚、鏡は視覚をそれぞれ五感を象徴して描かれている。 この時代の静物画は、物の意味(寓意)の要素が濃く、人生の寓意画として描かれている。
マンドリンは聴覚、パンは味覚、巾着は触覚、花は嗅覚、鏡は視覚とそれぞれ五感を象徴して描かれている。 17世紀 バロック時代の静物画は、物の意味(寓意)の要素が濃く、人生の寓意画として描かれている。

王女の遊び相手の道化に踏まれても我慢している忠実を表す犬は、宮廷画家ベラスケス自身。画面奥の鏡に王女の部屋に入ってきた王が映っている。王女たちが緊張した空気に包みこまれた瞬間を描いて絵、王家の隠された真実を絵画の中に描き残している。

ニュートンが光によって色が見えることを発見した。大半の人々はリンゴが地面に向かって落ちることも闇で色が認識できないことも疑問に思わないで過ごしていた。ニュートンが万有引力や光によって色がみえることに気づくまで追求することはなかった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。