美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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美の追求ではなかった絵

2016年10月24日 20時47分48秒 | 日記
美の追求ではなかった古代エジプトの伝える絵。
一見、稚拙な表現にみえるが、生物学者が納得するほど正確な特徴が描かれていて
生息を証明する重要な資料になっている。
古代から絵を描くことは日常的な伝達手段、記録手段として活用されていた。

アートは人の身代わり。
エジプト王は、神と親戚関係にあるとされ、
王の権力が絶対であり絶大であった。
王の死には廻りの者達が生け煮えになるという慣習があった。
その慣習に代わり、副葬品が人の身代わりとして
多くのアートが生まれた。

それらは、神への冒涜を表すことになるから。
迷信による原始的な残酷さと美しいものをつくる能力が共存していた古代エジプト。
古代エジプト人は「人の目」を通したもの、また「人の意見」を通した表現を全く受け入れることがなかった。

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