美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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美の追求ではなかった古代エジプトの壁画

2019年03月08日 15時20分32秒 | 日記
エジプト美術は美の追求ではなく、死後よみがえるための道具でした。当初は王が死ぬと、死後の世界で働くためにその奴隷たちまでもが生き埋めにされていました。その代用品として、奴隷に見立て
てつくられたシャブティ像が生まれます。
また絵画は一見、稚拙な表現にみえますが、この時代の絵は神に見せる厳かなもので絵師に義務付けられたルールがありました。このルールは「人(手足の長さなど)」や「身分」などの情報を正しく記録し伝えるための絵画法といえます。決められたルール以外で描かれた新しい創作的な絵は虚偽とみなされて神への冒涜に値し、死罪になりました。3000 年間もの間、エジプト絵画が変化しなかったのもそのためです。

①最も小さく描かれているのは子供ではなく奴隷、古代エジプト壁画では、
 地位、身分が高い人物ほど大きく描かなくてはいけない 
②顔は横顔とする、目は正面を向く 
③肩、胸、腕は正面を向け胴体と足は横向き 
④足は左右を描き分けない・土踏まずを描く場合には、両足に描く 
⑤集団は上下左右にずらし重ねて描く 
など



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