美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

twitterフォロワー50,000人。つぶやき140字では伝えきれないことをこのブログに残していきます。

気づきは日常生活にも影響する。

2016年07月12日 08時10分02秒 | 日記
絵を描くこともそうだが、続けているとそれまでとは違った物事が見えるようになってくる。
最初は目の前にある問題だけしか見えなかったのが情報の領域が広がっていき、
その物事に影響を及ぼしている周囲の状況が見えてきて、本質を理解していく。

経験の違いによって色の認識が変わることにゲーテは気づき、
ダ・ヴィンチは回転し空に舞う葉をみながらヘリコプターの原理を思いつき、
老若男女の違いを解剖によって発見した。
画家コローは光の演出によって空間、奥行の見え方が変わることに気づいた。

そんな気づきは日常生活にも影響していく。

普段、目にしている物事を絵に描くつもりで観てみるといろんなことに気づきだす。
絵は、思い込みや見たつもり、知っているつもりでは描けない。
物事は「見る」のではなく「観る」ことが重要で、
書物の様に「読みとく」「理解」する感覚が大切。


楽しさが感覚を磨く

2016年07月12日 00時22分38秒 | 日記
レオナルド・ダ・ヴィンチは、凡庸な人間は「注意散漫に眺め、聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている」と嘆いていた。
あらゆる楽しみの根底には、感覚的知性を磨くという真面目な目的がある。
「デッサン」を学ぶことは、そういった感性を磨くことができる。

「デッサン」の語源は、目的、計画、設計図、意図、企画などを意味していた。いずれその意味は「デザイン」へと展開していく。
「デザイン」は、生活の中の不快を快に転換する手段、発想。だから「デッサン」を学ぶことで、生活の中の様々な問題を解決する手段、日常を豊かなものにしていく発想の“素”を身につけることができる。


描いて考える

2016年07月12日 00時18分05秒 | 日記
ニュートンが万有引力や光によって色がみえることに気づく(発見)まで大半の人々は、リンゴが地面に向かって落ちることも闇で色が見えなくなる(認識できなる)ことも“当たり前”のこととして捉え、深く追求することはありませんでした。
芸術の世界でも“気づき”を続けてきた芸術家たちがいます。
人は経験の違いによって色の認識が違うことにゲーテは気づき、ダ・ヴィンチは回転しながら空に舞う葉っぱをみながらヘリコプターの原理を思いついたり、老若男女の違いを解剖によって発見したりし、画家のコローは光の演出によって奥行きを具体的に設定できることに気づいていきました。
賢人たちの“気づき”はジャンルを超えて、日常生活の“普通”のこととして認識されていき、結果的に広く社会に貢献しています。
このような感覚的知性をデッサンで磨いていくことができるのです。