旭川の富沢地区に、雨紛川という石狩川の支流があります。
10年ほど前、この川の上流に地質学的に特記すべき岩石や
地層があるのでそれを見るため河原を歩いていた時、石器、
とりわけ「石斧」(せきふ)のようなものを何点か見つけ収集し
ました。「先住民の落とし物!? 」かーと。
この地区に、少し広い沢に川が1本流れています。
後日、石器らしき物を改めて観察し、もしこれが遺物であれば、時代・年
代はいつ頃のものか、わかるモノなら調べてみよう!と心が動きました。
このようなケースの場合、常に否定的・批判的な角度で考えていかなくて
はーと思います。自然の何らかの作用で、偶然そうなったのかも、とか。
このような河原でー。
そこで、もう少し調べてから…と、ずーっとお蔵入り!していました。
ところが、何度も雨紛川を散策する機会があり、新たな発見がありました。
それは、石斧以外の遺物を手に入れたことで、もしかして!の期待感がー。
まずは、私のお宝!として、ブログに記録しておくことにしました。
遺物の条件はー
石器・石斧などの条件としては、形だけでなく、人の手が加わっている箇所、
すなわち、石片が部分的にも研磨されたり、打ち砕かれた部分があることです。
私としては、これらは先住民の作った石器・石斧ではないかーと考えました。
石器だとすると、時代はいつごろか!?。
そこで、途中経過を記録しておくことにしました。
まず、10点UPします。形は石斧のように見えますが、果たしてー。
研磨の痕跡が見られ石斧らしい感じのものです。
厚さcm、幅×長さcm/重さg
① 厚3.1cm、7.1×23.2cm/874.5g
② 厚2.2cm、10.2×20.3cm/751.5g
③ 厚2.6cm、7.4×17.0cm/541.5g
④ 厚1.5cm、6.1×17.3cm/337.5g
⑤ 厚2.3cm、5.8×13.2cm/337.5g
⑥ 厚2.6cm、6.0×14.0cm/341.0g
⑦ 厚2.5cm、6.1×16.9cm/438.0g
⑧ 厚2.0cm、7.7×15.6cm/307.5g
⑨ 厚2.6cm、5.6×115.7cm/409.0g
⑩ 厚2.5cm、5.8×12.3cm/272.5g
これらは形が石斧に似ていますが、河原にある加工しやすい石を
見繕っている傾向があります。研磨がごくわずかで、矢じりや土器
がないことなどから、大胆に「旧石器時代後期」になるかな!?とー。
しかし、矢じりや土器は発見されていないだけかも知れないし、部
分的に研磨の跡があるので、「縄文時代のはじめころ」か!?ーとか、