ポコ・ア・ポコ~考古学・地質学の部

近年の興味関心のある考古学・地質学に関する内容のMy記憶の記録です。

多摩市・国立埋蔵文化財センターへ(2/4)~縄文時代早期から弥生時代

2018年12月31日 | 考古学に関すること

関東の氷河期は、今の北海道の気候とのことです。このことは、北
海道に住む人間にとってすぐ想像できることです。ま、今より寒い
時期の北海道にも先住民が住んでいたし、その北のカラフトやシベ
リヤにも人間が住んでいたのですから人間は相当な寒さの中でも命
をつないでいけるもの!といつも感心させられます。

さて、その氷河期が終わり、だんだん暖かくなると生活様式が変わ
り、それに適応した文化が当然発展します。それが、縄文時代、そ
して弥生時代へとー。

【3】縄文時代早期

【4】縄文時代前期

【5】縄文時代中期前半

【6】縄文時代中期後半

 

【7】縄文時代後期

 




【8】弥生時代


 一方、縄文時代から弥生時代の展示物、とりわけ、土器から多く
学ぶことがありました。私の陶芸の師匠は、よく、「行き詰ったら、
古典から学べ!」と。人間のはじめて作った造形物は、硬い石(黒曜石
も含)から作り上げた石斧や矢じりがあげられますが、陶芸に直接関
係深いものとして、「土器」があります。そこまでさかのぼって古典か
ら学べ、と言っていたわけではな いと思いますが、縄文土器・弥生土
器にしても、その形状、模様など大変参考になりました。     


多摩市・国立埋蔵文化財センターへ(1/4)~後期旧石器時代から縄文時代草創期

2018年12月30日 | 考古学に関すること

私の関心ごとは、日本各地の後期旧石器時代の石器を見
ることです。それは、旭川の富沢地区で見つけた石斧ら
しいものと、関東地方の後期旧石器との比較検討がテー
マです。さて、国立埋蔵文化センターには、どのような
ものが展示されているのでしょうか!?
 

国立埋蔵文化財センター外観




~~内部の様子~~
【1】後期旧石器時代



 




【2】後期旧石器時代末~縄文時代草創期

~黒曜石のこと~

 


 ローム層、氷河期、黒曜石、石器、気候変動と人の暮らし、32,000
  年前…などのキーワードから、いろいろ頭をめぐるものがあります。
しかし、それは事物・事象である点としてであり、ストリーとしての
線としてつながらないもどかしさが感じました。ま、この分野の研
究者もレベルの差はありますが、こんな悩みを抱えながら探究して
いるのでしょうがー。展示の方法も研究され、はじめての人にも理
解できるような創意工夫がされていることが伝わってきました。